令和5年6月10日(土)
新型コロナ5類移行を受け、現地検討会を再開しました。
樽前山を対象とした苫小牧市での開催です。
記録によると、苫小牧市での開催は1997年以来、26年ぶりのようです。
非常に多くの方々にご参加いただきました。
中川会長からのご挨拶で始まりました。
コロナの影響で活動停止していた3年間を経ての開催に、意気込みを語られていました。
勉強会では、6件の口頭発表がありました。
こちらは、樽前山を長年研究している産総研の古川研究員のご発表で、樽前山の地形判読による解析結果についての報告がありました。
ポスター発表は、7件ありました。
時間いっぱいまで議論が繰り広げられ、大変な賑わいでした。
一般講演会の部の始まりです。
多くの地元の皆様に、ご参加いただきました。
岩倉博文苫小牧市長様より、開会のご挨拶をいただきました。
中川特任教授からは、最近の研究成果とそれに基づく樽前山の中長期の活動予測について、ご講演いただきました。
橋本教授からは、樽前山の火山活動の観測データからみた地下構造について、ご講演いただきました。
長山評価官からは、樽前山での監視体制と公開している防災情報について、ご講演いただきました。
懇親会の部です。
久々にお会いする方々も多く、話が尽きない懇親会となりました。
6月11日(日)
現地見学会の始まりです。
昨日までの雨はすっかり上がり、お天気に恵まれました。
山頂火口原までの登山道沿いでは、産総研の古川研究員と北大の中川特任教授に、樽前山の噴火の歴史とその噴出物について、ご説明いただきました。
1739年噴火の噴出物と19世紀噴出物が観察でき、それぞれ違いがあるとのことです。
山頂火口では、気象台の長山評価官より、最近の樽前山の活動状況について、ご説明がありました。
また、道総研の高橋研究員より、ガス観測の現状について、ご説明いただきました。
覚生川源頭部では、18世紀以降の噴出物を観察することができます。
その詳細を古川研究員よりご説明いただきました。
この頃になると、ガスもすっかり晴れました。
元気な人は、西山まで登ります。
西山では、大型観測機器が設置されており、長山評価官よりその設置の経緯と活用・監視方法についてのご説明がありました。
その後は、みんなで下山です。
現地見学会は、無事に終了することができました。
令和5年度北海道火山勉強会 in 樽前山は、苫小牧市役所の皆様をはじめとする多くの方々のご協力のもと、盛況のうちに終了することができました。
この場を借りて御礼申し上げます。