コロナ禍のため、見合わせていた火山勉強会の活動を再開しました。久々の札幌開催となります。初めてハイブリッド形式で開催しました。
コロナ禍での開催見合わせの経緯が説明され、火山勉強会発足時より多大なるご助力をいただきました山岸宏光氏への追悼の意を述べられました。
勉強会講演の始まりです。最初は、北大地震火山センター田中さんより、雌阿寒岳中マチネシリ火口の全磁力観測結果について報告がありました。
次に北大理学部の松本さんから、十勝岳ヌッカクシ火口の噴火活動履歴の新たな知見について紹介がありました。
室蘭大学の後藤さん。屈斜路カルデラ・アトサヌプリ火山のアンレスト(沈降現象)の考察についてのお話です。
北海道大学・中川先生より、アトサヌプリ溶岩ドームの最近の噴火活動履歴についての新知見が報告されました。
北大地震火山センターの高橋さんからは、リシリ溶岩ドームのユニークな地形が世界的にも数少ない事例であることが紹介されました。
最近7年間で観測体制を整備してきたこと、そして雌阿寒岳や樽前山で様々な経時変化をとらえることができていることが説明されました。
こちらは、北翔大学・横山さんによる、有珠山2000年噴火で通行できなくなった旧国道230号線の現在を辿った報告になります。
北大理学部の田次さんから、秋田県と岩手県の県境に位置する、秋田駒ケ岳の1932年噴火についての新知見の報告がありました。
北大地震火山センターの柘植さんからは、鹿部町のしかべ間歇泉を様々な手法で観測し、その間欠サイクルの特徴とその要因についての考察が紹介されました。
最後に、道総研の高橋さんより、登別地熱地域の熱水系・熱水活動についての講演がありました。
次年度以降は、現地開催を再開することを確認し、勉強会は盛況のうちに終了しました。