apu.1c用のlightMPD-v0.09を公開しました
投稿日: 2015/05/22 3:43:56
PC Engines社のapu.1c,apu.1d用のlightMPD-v0.09を公開しました。
主な仕様
- buildroot
- buildroot-2015.03
- kernel
- linux-3.18.13rt9
- mpd
- mpd-0.19.9
v0.08との相違点
- WebUIのクライアントympdを実装しました。
- soxrをopenmpに対応しました。
- それに伴って、mpd.confのsamplerate_converterに以下を追加しました。
- soxr very high openmp
- soxr high openmp
- soxr medium openmp
- soxr quick openmp
正式版のmpdもmpd-0.19.10でopenmpに対応しますが、0.19.10ではこれとは指定方法が異なります。また、すでにopenmpに対応しているraspberry pi 2との指定方法とも違いますので注意して下さい。
- lightmpd.confの変更
- http,telnetd,ympd,webconsoleでポートの指定を行えるようにしました。
- [http]
- enable=yes
- port=80
[telnetd]
enable=yes
port=23
[webconsole]
enable=yes
port=9000
portは省略可能ですが、省略した場合は http,telnetd,ebconsoleのポートはれぞれ80,23,9000 になります。
[ympd]
enable=yes
webport=8080
mpdport=6600
webportはympがリクエストを受け付けるポートを指定します。デフォルトは8080です。
mpdportはmpdがリクエストを受け取るポートを指定します。mpdがリクエストを受け付けるポートはmpd.confで指定できます。デフォルトは6600です。
- mpd.confの変更
- decoder_selectorを外しました。
- samplerate_converterのデフォルトを"soxr very high"にしました。
- audio_output_formatで明示的に指定しなくても、samplerate_converterが使われる場合があります。 (dsdをpcmに変換して再生する場合など)
- テストしたところ "soxr very high"でも余裕で間に合う事がわかったのでこれをデフォルトにしました。
- ちなみに、"soxr very high"でもx8も問題なく変換できます。一方libsamplerateの"Best Sinc Interpolator"では x4でも音が途切れます。x2が限界の様です。
- cpuaffinityの変更
- 以前はisolcpus=1(/boot/grub/menu.lst)、cpuaffinity=2がデフォルトでしたが、isolcpus指定なし,cpuaffinity=0にしました。
- isolcpus指定なし、cpuaffinity=0は2つのCPUをカーネルがスケジュールします。(linux本来の状態)
- 拡張オーディオフォーマットにxnを追加
- x(小文字)の場合、入力がDSDでもサンプリング周波数の変換を行います。
- mpdのサンプリング周波数変換の動きについては近いうちに解説します。
- 取りあえずは、dsdをpcmに変換して再生する場合(audio_outputでdsd_usbが"no"の場合)はx(小文字)を指定して下さい。
- dsd_usb="yes"の場合はX(大文字)を指定して下さい。
ダウンロードおよびインストール
このバージョンからzip形式のアーカイブで配布する事にしました。
ダウンロードしたファイル(zip)を解凍するとイメージファイルが展開されます。
イメージファイル名は32ビット版、64ビット版それぞれlightMPDapu1c-v009-32.img,lightMPDapu1c-v009-64.imgです。
そのイメージファイルをDD for Windows等のソフトを使ってSDメモリカードまたはUSBメモリに転送して下さい。
メモリカードの容量は256Mbyte以上必要です。
不具合の為、ympdが動作しません。現在修正を行っています。修正版がでるまでお待ち下さい。(2015.05.24)
不具合の修正を行いました。