著者 ドストエフスキー
4 5つ星のうち 33 カスタマーレビュー
ダウンロードカラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)PDFドストエフスキー - 内容紹介 11月初め。フョードル殺害犯として逮捕されたミーチャのまわりで、さまざまな人々が動きだす。アリョーシャと少年たちは病気の友だちを見舞い、イワンはスメルジャコフと会って事件の「真相」を究明しようとする。そして裁判で下された驚愕の判決。ロシアの民衆の真意とは何か! 内容(「BOOK」データベースより) 11月初め。フョードル殺害犯として逮捕されたミーチャのまわりで、さまざまな人々が動きだす。アリョーシャと少年たちは病気の友だちを見舞い、イワンはスメルジャコフと会って事件の「真相」を究明しようとする。そして裁判で下された驚愕の判決。ロシアの民衆の真意とは何か。 商品の説明をすべて表示する
以下は、カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 醜悪な人の性を体現したヒョードル・カラマーゾフの子のうち、突然変異的に美しい慈悲と愛の心を持つ3男のアリョーシャ、愛を知らずに育ち乱暴者だが正直な心も併せ持つ長兄のミーチャ、そしてナイフのような鋭い知性を持ち、兄の妻のカーチャを深く愛し、神の存在と自己の存在との関係に均衡点を見出せずに精神に異常を来たす、3兄弟で最もヒョードルの性格に似た次男のイワン、それぞれの兄弟の運命が大きく分かれるのがこの第4部の特徴だと思います。カーチャはイワンの大きな愛を感じながらもその本当の意味・大切さに気付かず、夫のミーチャの裏切りや自分のプライドと現状との間に均衡点を見出せず大きく悩み、そしてイワンの精神の崩壊を見るにつけ裁判で証人として最後の最後にミーチャを陥れる証言をしてしまいます。本書では、人は何かに心が捉われている時、身近にある本当の愛に気付けないもので、気付いた時には手遅れになっている、そして如何に強く見えても人の心は弱く、また人の欲は果てないという何世紀にも渡って人が実践・経験してきたであろう真理をとても強く感じることができます。物語の時代背景は現代と大きく違いますが、それらを感じることができるだけでも、本書を星5つとして良いと思いました。 ・サノーさん一言コメント「世紀の父殺しに、判決がくだる。裁くのは誰か。裁かれるのは誰なのか。未完の大作、ここに終結」【サノーさんおすすめ度★★★★★】・ウノーさん一言コメント「二人の父の死、二人の兄の破滅。夜明け前の暗がりを漂う魂に、革命の朝は訪れるのでしょうか」【ウノーさんおすすめ度★★★★★】・サノーさん、ウノーさん読書会サノーさん(以下サ): いよいよ、終結だな。5巻のエピローグは、この次のシリーズへの予告編だから、この巻が、実質的には最終巻となる。ウノーさん(以下ウ):そして、ドストエフスキーの死により、次のシリーズは永遠にないわけですよね。その事実が、この作品の凄みに、直結してます。サ:そう。残された資料、残された伏線、将来への暗示的な文面で、次のシリーズの推測はできるし「カラマーゾフの兄弟のその後」を研究した本もたくさん出ているが、作者が死んだから、永遠に完結することはない。ウ:「比類なき傑作」が未完だとは、驚くばかりです。サ:ある意味、次シリーズが「永遠の謎」になったからこそ、人々を惹きつけ、賞賛を集め続けているのかもしれない。「夭折の芸術」のステレオタイプだな。ウ:そうですね。「その後、アリョーシャと子供たちが革命家になる」とか、実際に続きが書かれていたら、ここまでの「深み」は生まれなかったかもしれません。サ:この巻で決着するのは「イリューシャの死と少年たち」「兄イワンの破滅」「父フョードル殺害事件の真相」「ミーチャへの判決」だな。ウ:どれも、途中で読み手が止められないので、できるだけ時間が確保できたときに、一気に読むのがいいですよね。サ:少なくとも「イワンと悪魔」「スメルジャコフの告白」「裁判」の場面については、一気に読んだほうがいい。ウ: 「大審問官」のところを読み返してから、「イワンと悪魔」との場面を読むと、臨場感が増します。サ:そうだな。てんこ盛りだから、忘れてることも多いしな。「大審問官」で論じた二分法の矛盾そのもので、イワン自身が破滅するわけだから。「裁判」のシーンについても、3巻の第8編を眺めてから、読むのも楽しい。ウ:色々な法廷劇を読みましたが、この物語を超える衝撃を与えてくれたものは、ありませんでした。サ:凄いよな。この物語は1880年に出版されているわけで、いまだに、それを超えられないんだから、訳がわからん。ウ:背景にあるテーマが、それぞれ無関係なようでいて、この判決のために存在しているからだと思います。人間ワザとは思えません。トレーニングや研鑽で辿り着ける領域ではないです。サ:理屈や研究からでも、辿り着けないだろうな。だからこそ、いつまでも輝きが失われない。【了】 Tags:カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)PDFダウンロードカラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)PDFカラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)のePubカラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)ダウンロードカラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)オーディオブックカラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)ダウンロードブックカラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)発売日カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)試し読みカラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)ネタバレカラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)amazonカラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)downloadカラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)kindle