遠隔授業

(1)遠隔授業とは

 本学学則第14条の3に定められた「多様なメディアを高度に利用して、当該授業を行う教室等以外の場所で履させることができる」授業のことで、主にインターネット回線を用いて行われる自宅等で受講が行える授業のことです。受講には自身のPC、タブレット、スマートフォン等の情報機器を用いてください。

 また、大学での遠隔授業受講のため、大学のネット回線(Wi-Fi・有線)を利用できます。

 本学では、以下に記載の通り、半期15回授業のうち8回以上を同時双方向型又はオンデマンド型で行うものを遠隔授業と定義しています。なお、対面授業としている授業でも、一定回数(半期授業で7回以下)を同時双方向型又はオンデマンド型で行うことがあります。


(2)遠隔授業の形式について

 ①同時双方向型

 授業映像(音声)を、インターネット回線等を用いて同時双方向(リアルタイム)に配信する形式の授業です。

 Google Meet などのWEB会議ツールを使って、比較的対面の授業に近い形で、時間割表に定められた時間帯に遠隔授業が行われます。

 ②オンデマンド型

 録画(録音)した映像(音声)を、一定期間、インターネット回線等を用いて配信する形式の授業です。

 通常の時間割に当てはめていますが、担当教員の指示する期間内であれば、ある程度自由に自分の都合に合わせて、かつ、繰り返して受講できます。

 ③ハイフレックス型

 対面形式と同時双方向型、もしくはオンデマンド型を組み合わせた形式の授業です。一部の学生が対面で受講し、残りはインターネット回線等を用いて同時双方向、もしくはオンデマンドで受講する形式の授業です。


(3)遠隔授業実施のガイドライン

 遠隔授業は以下の点に準じて実施されます。

 ①対面授業と同等以上の効果的な教育が可能と担当教員が判断する科目

 ②毎回の授業にあたり授業担当教員と学生とのコミュニケーションや質問の機会を確保している

 ③授業担当教員が、オンライン上での出席管理や課題の提出確認などにより、当該授業の実施状況を十分把握している

 ④シラバスに明記している


(4)遠隔授業全般の注意事項

 ①制度上、遠隔授業に分類される授業は、卒業所要単位124単位のうち60単位を超えて単位修得することはできません(令和2、3年度入学生を除く)。遠隔授業科目かどうかは、シラバスに記載されていますので、各自で合計単位数を確認するようにしてください。なお、60単位を超える場合は単位が認定されませんので注意が必要です。この点について、不安な場合は教学部教務担当に相談に来てください。


 ②本学の遠隔授業は入学までに自分で準備したPCと大学の配付するID及びパスワードを利用して受講することを基本としています。従って、PC、ID・パスワードの貸し借りは不正行為とみなされ、単位不認定の評価を下されるだけでなく、悪質なものについては大学から公式の処分が下ることがあります。


 ③自分の受講する遠隔授業が上に示した3つのうちどの形式かは、履修登録完了までにシラバスで確認するようにしてください。初回授業開始までに教学部よりポータルページや電子メールなどで連絡があり、2回目以降の授業については、担当教員または各授業のホームページなどで連絡があります。なお、対面授業であっても遠隔で実することや、遠隔授業でも対面で実施することがありますので、担当教員からの指示を確認してください。


 ④各授業資料の配付、学生呼出、レポート等の提出、質問の受付のため、本学では、IDとパスワードで保護された各科目のホームページ、Google Classroom、Google Forms、電子メールが主に使われています。なお、学生呼出等はこのホームページ等に一定期間「掲示」されるのが通常です。掲示を見落とした結果、不利益を被っても基本的に救済はされませんので、見落としがないように注意してください。


 ⑤レポート他の提出物の作成に、Microsoft Office製品群(Word、Excel、PowerPoint)を用いるよう指示することがあります。この場合は、大学所有のMicrosoft Officeライセンスを用いたものを利用してください。


 ⑥受講に用いるPC等機材・設備については情報処理センターで相談することができます。

 

 ⑦授業資料等の印刷には大学に設置されている複合機を利用できます(一定枚数までは無償です)。


 ⑧PCが壊れた等の場合は、大学のPC短期貸出制度を利用してください。希望者は図書館で申し込むことができます(数ヶ月単位の長期貸出はできません)。


(5)遠隔授業受講上の注意事項

 ①授業受講にふさわしい静謐な環境下で受講してください。担当教員が、周囲が騒がしいなど適切な環境下での受講ではないと判断した場合は、大学特定場所(教室等)での受講を命じることがあります。この場合、指示以外の場所での受講は出席とみなされないことがあります。

 ②ホームページ等で配付される授業資料は著作物であることから、許可なく再配信するなどの行為は決して行わないでください。悪質なものについては損害賠償等を求められる可能性がありますので注意してください。

 ③教員は、受講者が適切な環境下で受講しているかを確認するなどの目的で、WEB会議ツールの映像(カメラ)や音声をONにするよう受講生に求めることがあります。見せたくないものが自室にあるなど、プライバシーが気になる場合は、大学指定場所で授業を受講してください。WEB会議ツールのビジュアルエフェクト機能やノイズ除去機能を用いることもできます。

 ④レポート他の提出物についてコピペ(コピー&ペースト)等を疑われるような行為はしないでください。これは対面授業における提出物にも当てはまりますが、遠隔授業の場合は特に注意する必要があります。

 ⑤授業内容等について質問がある場合、質問前に公開されている資料を必ず確認してください。

 電子メールで質問する場合は授業等で学ぶマナーを守ってください。マナー違反の問い合わせに返答はないと考えてください。授業内で公開された電子メールアドレスの利用は、その公開目的以外のことに使用しないでください。特に、成績発表後に単位認定を懇願するなどの電子メール送信は決して行わないでください。


(6)同時双方向型における注意事項

 ①本学では同時双方向型で授業を行うために用いるWEB会議ツールとして、Google Meet(比較的大規模な授業の場合)、もしくは Microsoft Teams(ゼミなどの比較的小規模な場合)を用います。

 ②配信中、音声、映像が途切れたときは、マイク、チャットなどでその旨を教員に伝えてください。

 なお、録画した授業内容の公開を担当教員にお願いすることはできますが、(授業資料に著作権上の利用制限があるなどの理由から)担当教員が必ず応じるとは限りません。

 ③WEB会議ツールで授業に参加していれば即出席認定されるわけではありません。授業ごとに出席認定される条件が異なりますので確認するようにしてください。


(7)オンデマンド型における注意事項

 ①本学は録画映像の配信ツールとして YouTube もしくは Microsoft Stream を用います。

 YouTube 視聴時に運営元の Google 社により広告が入ることがありますが、これは大学が設定したものではなく、広告収入が大学や担当教員に入ることもありません。

 ②オンデマンド授業は通常の時間割に割り当てていますが、ある程度自由に受講時間を選べることができます。

 ただし、質問受付時間は時間割どおりの時間帯に設けていることが多いため、注意する必要があります。

 なお、教員が出張等の理由で通常の時間割帯に質問受付を行えない場合、ホームページ等で代わりの質問受付日時の情報が公開されますので確認してください。また、履修生の呼出があった場合についても同様の対応をしてください。

 ③オンデマンド授業の出席確認は、授業回ごとの提出物で行われることが通例です。これら提出物は公開されている授業資料を確認してから提出する必要があります。教員は、提出物の内容から授業資料を確認していないと判断した場合は、当該回の授業への出席を認定しないことがあります。


(8)ハイフレックス型における注意事項

 ①対面と遠隔いずれの形式で受講するのかは担当教員から指示があるか、教員と履修生で相談する形となります。

  自分自身で勝手に判断することがないようにしてください。

 ②遠隔で受講する場合は、同時双方向型かオンデマンド型かに応じて、(6)(7)に記載された注意事項をよく確認して受講してください。