性の多様性

はじめに

 みなさんは、”性の多様性”と聞いたとき、どんなことを思い浮かべますか?近年、ニュースに取り上げられたり、「LGBT理解増進法」が施行され、見聞きする機会が多くなってきたと思います。

 一般的に、"LGBT"、"LGBTQ"と表現されます。が、性は更に多く、現在名前がつけられている頭文字の総称は、”LGBTQQIAAPPO2S”です。私たちはどのように向き合えばよろしいのでしょうか。

性の多様性とは

 テレビなどで”性の多様性”といわれることが多いですが、”性の多様性”と聞いてどんなことを思い浮かべますか?有名なものでいくと、「体は男性だけど心は女性」、「体は女性だけど心は男性」、「体も心も男性だけど男性が恋愛対象」、「体も心も女性だけど女性が恋愛対象」、「体の性に関わらず、男性も女性も恋愛対象」、「自分の性別がわからない」、いわゆるLGBTQと総称されるものを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

L・・・Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)

G・・・Gay(ゲイ、男性同性愛者)

B・・・Bisexual(バイセクシャル、両性愛者)

T・・・Transgender(トランスジェンダー、性自認が出生時に割り当てられたものとは異なる人)

Q・・・Questioning(クエスチョニング、自らの性のあり方について、特定の枠に属さない人、わからない人等)

 きっと皆さんの中の多くは授業等で耳にしたり、一度考えたことがあるのではないかと思います。

“性の多様性”はLGBTQだけじゃない!

 冒頭でもあるように、性には様々な種類があり、一説には、「同じ性別だと思っていても全員が少しずつ違う性である。」と唱える人もいます。どうしても、”性の多様性”と聞くと、「LGBTQ」とつながる人が多いですが、本当にそれだけでしょうか。

 私は、”性の多様性”は、全員に関係しているものだと思います。理由は複数あるので、一つずつ紹介していきます。

 1つ目の理由は、最初に紹介したように、今は「LGBTQ」だけでなく、「LGBTQQIAAPPO2S」と紹介される場合もあり、この名前に至るまでに、少しずつ増えてきたという事実があるからです。私が小学生の頃は、「性的マイノリティー」、「性的少数派」と紹介されることが多かったように思います。もちろん今でもそう言われることもあります。

 「性の多様性」は、それらの総称として使われますが、