ヘルプマーク

 赤を基調とし、真ん中に白十字とハートマークがあるマークは、「ヘルプマーク」です。

 このマークは、援助や配慮を必要としている方々の中でも外見ではそのことがわからない方々が使用することによって、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせ、援助を得やすいようにするために作成されたマークです。

 また、このマークの対象者は、身体機能等に特に基準は設けておらず、援助や配慮を必要としている人全員となっています。

 そして、自治体によっては、ヘルプマークではなく、ヘルプカードのところもあります。きっと皆さんの中に、かばんに着けてあるところを見たことがある人もいるのではないでしょうか。かばん以外で、使われているところは、電車やバスの優先席です。

 しかし、ここ数年で知名度が急激に高まったことによる課題もあります。それは、「偏見」と「嫌がらせ」です。電車等で着けている方が近くにいると寝たふりをしたり、無視やわざとぶつかる方もいます。実際に、「どんな病気をもっているの?」と知らない人にしつこく聞かれ、怖くなってマークを着けられないという声もあります。

 行動には正解も不正解もありません。善意をもってしたことで相手を傷つけてしまう時もあります。しかし、1つだけ不正解があるとするなら、それは「差別をする」ことでしょう。気づかずに差別をしないように、今日から私たちと少しずつ学び、考えていきませんか?このサイトが皆さんにとっての「考えるきっかけ」になることを祈っています。