Peace Around US

〜身近な平和〜

はじめに

 私は、昔から平和学習やニュースで戦争についての番組を見ていると、いつもどうしたら平和になるのか、私にとっての平和とはなんだろうと考えてきました。この三年間、様々な人権問題を知り、考えていくなかで少し、私にとっての平和が分かった気がします。

 このページでは、三年間の集大成として、私にとっての平和とはなにかについて書いていきます。もしよければ最後まで見てください。なお、一部原稿は、「第32回 三重県高等学校英語スピーチコンテスト」にて、私が話したスピーチを使用しています。

※日本語の部分を押すと、英文が表示されるようになっています。

Peace Around US〜身近な平和〜

 世界平和。それは、世界が戦争ににならないことを祈るものです。私は、この目標を達成することができない背景には、文化の違いがあると思います。私たちは、自分たちと異なる人たちに好印象を抱くことはほとんどありません。

 World peace , hoping the world will not go to war .  I think there are cultural differences  behind the difficulty in achieving this goal .  We rarely have a favorable impression of these who are different from us .

 異文化を否定しようとして、国やそこに住む人々を否定し始める人もいます。否定された人は、辛くなり、自分を否定した人を恨み始め、さらに否定された人はさらに否定し始めます。互いを非難し合うことで対立はさらに深まり、最終的には戦争に繋がってしまいます。しかしそれは、誰から見ても平和ではありません。

 Some people try to deny different cultures and begin to deny the country and the people who live in it .  Those being denied become bitter and begin to resent those who have denied them , who in turn begin to deny them more .  The mutual denigration of each other leads to a deeper conflict , which eventually leads to war , which is not peace by anyone's standards .

 言葉。私たちが見たり聞いたりするものは、私たちに強い印象を与えることがよくあります。ですから、戦争のない国は平和だと多くの人が思っています。しかし、途中で述べたように、私の平和の考えは、私たち全員が自分たちの生活を心配する必要がなく、自分たちの生活を楽しむことができるべきだというものです。

 Words , we see and hear often make a strong impression on us . So many people think a country without war is peaceful .  However , as I mentioned along the way , my idea of peace is that all of us should be able to enjoy our lives and not have to worry about threatening it . 

 先程挙げた戦争の例は、お互いの文化の違いを認識し、受け入れることができないことから始まる平和の崩壊です。しかし、私はこれは身近な平和にも当てはまると思います。例えば、いじめ。他の人と違い、それを認めることができず、他の人の悪いところだけを見つけ、その噂を広め、人々の気持ちを不安定にさせます。

 The example I just gave of war is the breakdown of peace that begins with the inability to recognize and accept each other's cultural differences .  But I think this also applies to the peace that is close at hand .  Take bullying , for example .  Different from others , unable to admit it , they try to find only what is wrong with other people spread rumors around , and make people feel less peaceful .

 私が中学校のとき、周りと違うという理由で嫌がらせを受けたことがあります。私はその時、学校に行くのが辛かったです。そんな時に、平和学習をして、平和について考えました。その時、「私がこんなに苦しいと感じているこの空間は、本当に平和なのだろうか。」そして、「平和になるために私たちに何ができるのだろう?」と思いました。

 When I was in middle school , I was harassed for being different from others .  I had a hard time going to school .  It was then that I had a peace study and thought about peace .  That's when I thought , " Is this space that I find so painful actually peaceful ?  And what can we do to create peace ?  "

 「世界平和」という言葉を聞くと、遠い存在のように思えます。しかし、私はそれは本当に私たちに身近なものだと思っています。その理由の一つは、先ほども述べたように、私たちの日常生活の中にも平和が存在しているからです。一人が平和を考えることから始まり、それが徐々に広がり、最終的には、集団が平和になっていくのだと思います。

 When we hear the words " world peace " , it seems distant .  However , I think it is really closer to us .  One reason for this is that , as I said earlier , peace exists even in our daily lives . I think it starts with one person thinking peace , which gradually spreads and eventually the group becomes peaceful . 

 地球規模の平和について考えると、かなり想像することのできない話に聞こえます。しかし、まずは身近なところで平和を築くことを意識することが大切です。それは、ほんの少しの変化が大きな違いを生むからです。確かに、小さな変化であれば何も変わっていないように感じますし、周囲に影響を与えるとも思えません。小さな変化なので時間がかかるし、何も変わらないからやめようと思ってしまうかもしれません。それでも諦めずに少しでも多くの人が平和を感じられる環境を目指して行動し続ければ、いつかはその場所は平和になると思います。

 It sounds rather far-fetched when you think of peace on a global scale .  But it is important to first be aware of making peace in our immediate surroundings .  Because a little change makes a big difference .  Certainly , if it is only a small change , it feels like nothing has changed , and we do not think that it will affect the surroundings .  It takes time because it is a small change , and we may think that we should quit because it seems like nothing is changing .  Even so , if we continue to act toward an environment where even a small number of people can feel peaceful without giving up , I think that space will become peaceful someday .

 では、どうすれば平和を作ることができるのでしょうか?それは、違いを認め、他者と共存し、お互いを尊重することです。とても簡単そうに見えますが、実際にはできていませんよね。最後に、平和を実現するために何をする必要があるかを考えます。

 So how can we make peace ?  It is about recognizing differences , and respecting each other .  It looks so easy , but it is not really done , is it ?  Finally , consider what needs to be done to make it happen .

 平和を実現するために必要なことは、「相手を知ること」です。相手について最低限の知識しか持たず、変な誤解をしていると、相手を傷つけるような発言をしてしまい、そこから仲違いしてしまう可能性もあります。ですから、「相手のことをよく知ること」が大切だと思います。

     「平和」という言葉だけを聞くと、あまり身近に感じない人もいます。しかし、誰もが快適に感じるときは平和です。

あなたは、どんな平和を望みますか?そして、そのために何をしますか?

 It is about getting to know the other person .  If you only know the bare minimum about someone and have a strange misunderstanding , you may say something hurtful to the other person , and from there you may end up falling out .  So , I think it is important to know the other person well .

 There are certain people who , when they hear only the word " peace " , just can't help but feel close to it . However , it is peaceful when everyone feels comfortable . What kind of peace do you want ?  And what will you do for it ?

平和は世界平和だけじゃない!

 ここまで、昨年の私が思う「平和」について話してきました。「平和」と聞くと、どうしても「戦争のない世界」のことだと思う人が多いのではないでしょうか。その考えも間違えではないのですが、本当にそれだけなのでしょうか。昨年、このテーマに取り組んだときに辞書で平和の意味を調べました。もちろん、「戦争がなく、世の中が安穏であること」という意味もあったのですが、その他の理由に、「穏やかで、変わりがないこと」という意味もありました。私は2つ目の意味に重点を置き、身近にある色々な平和について考えました。そして、考えていく中で自分なりの平和を見つけました。それが、「心の中の平和」です。

 「心の中の平和」と聞いてもあまりピンとこない人もいるのではないかと思います。例えば、文中にもあったように嫌がらせを受けるから学校に行きづらい、のは自分の心の中の平和が脅かされています。また、自分を否定され、差別されたときも自分の心の中の平和が保たれていません。 

 私が思う「心の中の平和」とは、自分の身や心が守られ安心できる場所にいられるときに初めて保たれるものだと思います。そして、「心の中の平和」が保たれている人が増えれば増えていくほど、お互いの違いを認め合え、世界平和にも繋がっていくと思います。これはあくまで私の考えですが、世界平和だけでなく、他の差別問題もすぐになくせたらいいのだけれど完全になくそうと思うのではなく、少しずつ周りの人と話し、行動に移すことによって差別問題はなくなっていくのではないでしょうか。

 考えているだけ、思っているだけでは何も変えることも、勝手に変わることもありません。一人で行動するのは勇気がいるし、怖いときもあります。でも、あなたは絶対一人じゃない。あなたを大切に想う人が、あなたを尊重してくれる人が、切磋琢磨に頑張ろうとしてくれる人が絶対います。もし、今いなくても絶対会えます。だから、あなたは一人じゃないです。自分の大切な人がもし差別をされたら?人権問題を考えるきっかけは、そこから始めてもいいと思います。無理に行動しろというわけではないです。でも、もしあなたが行動したいと思って行動したら、時間はかかるかもしれない、最初は否定する人もいるかもしれない、でもいつかきっと変わると思います。

 このサイトが、あなたにとっての”きっかけ”になることを祈っています。