共生知能創発社会研究センター

Center of Advanced Research for Human-AI Symbiosis Society (HASS)

-人とAIとの共生社会実現を目指して-

目的

人とAIが共生するHumanity 2.0社会の実現を目指して,次世代AIを中核とした研究開発を戦略的産官学連携により推進します.人の意図を理解し,場の空気に呼応した高い適応性と初めて遭遇する状況にも対応できる高汎用性を兼ね備え,これまでの「人が使う道具」から「人と共生する自律性・能動性を持つ心を持つAI」の実現を目指します.超少子高齢化する日本社会における人と共に働く労働力として,日々の信頼できる相棒として,人のように自ら考え相手のことを想い能動的に動作できるAIの実現は,AIが人間社会の一員になるための絶対条件であり,DXを社会に定着させるだけでなく,特に今後のWithコロナ社会における発展を支えるための切迫した課題でもあります.このような中長期な先を見据えた取り組みを,産官学の横連携研究開発体制により力強く推進させます.

 

※超スマート社会を目指すSociety 5.0の精神を踏襲しつつ,社会を構成する一人一人の人間を強く意識した,「AIと共生する新しい人間社会の実現」という思いを込め,これまでの人間社会であるHumanity 1.0からHumanity 2.0へのアップグレードを目指します.


背景

膨大な実空間の情報をサイバー空間に取り込み,AIによる統合的な処理を行い,高い効率性や生産性の実現による超スマート社会の実現を目指すSociety 5.0は,日本が進むべき正しい方向であるものの,社会(Society)は一人一人の社会活動から創発される実体のない概念に過ぎず,社会への過度な注目は,肝心の人を覆い隠してしまう懸念も併せ持っています.

 

例えば,インターネットの登場は仕事の効率化をもたらし,特にSNSの登場により人と人のコミュニケーションの可能性を大きく広げるなど,多大な恩恵をもたらしています.その反面,同質性やエコーチェンバーと呼ばれる本来多様性が育まれるはずのネット空間において多様性を否定する動きや,フェイク問題,そしてAIの認知デバイス問題など,有用な道具であるはずのテクノロジーに人間

が翻弄される状況が深刻な社会問題として顕在化し.まさに,我々人がどんどん置き去りにされつつあり,この問題は以前から指摘されているものの,この数年においてその深刻さが加速しています.

 

主役は社会ではなく,社会を構成する人間であり,社会は人々の活動の結果として漠然と認識されるものに過ぎません.人には一人一人個性があります.そのような一人一人に適応し,人から信頼されるAIが人間社会の一員として人と共生し,その総体として我々が認識する社会をHumanity 2.0と提唱することにしました. そして,Humanity 2.0の実現を目指すための拠点として本センターを設立するに至りました.

推進戦略

Humanity 2.0実現のための次世代AI研究開発とその具体的な社会実装を行うためには,AI研究者だけでは足りず多様な人材が必要です.そこで,理工学部,経済学部,医学部,環境情報学部,法学研究科所属の各分野の研究者による構成となりました.そして,大型国プロジェクトや産学連携資金での基礎研究の成果を,産学連携にて社会実装し,それにより生まれる利益を基礎研究に投入する循環の確立を目指します.国プロジェクトの場合,テーマの大枠が予め設定されることが多く,野心的な中長期の基礎研究を行うために産学連携を強化します.中長期とすることで,企業同士の垣根を越えた連携を行い,多様な研究者・エンジニアの連携から斬新なイノベーションを起こします.そのために,企業からも積極的にセンターに人材を投入していただきます.


さらに、研究開発を円滑に進めるにはサポーターの存在も重要です。我々の描く未来に共感し、研究を着実に社会還元するための強力なバックアップ体制を確立したいと思います。

新着ニュース

人工知能学会合同研究会2024を共催にて開催します.

国際会議ICRES2024を本センターも共催メンバーとして開催します.

~国立研究開発法人 科学技術振興機構 からの公募のお知らせ~

さきがけ研究領域「文理融合による人と社会の変革基盤技術の共創」(研究総括:栗原 聡 慶應義塾大学 教授)

の最終募集を開始いたしました。

応募締切:20245月28日()正午

第二十回共知塾を2024/2/22に開催しました.

OPEN HUBに、当センター長 栗原の対談インタビュー記事が掲載されました

「本音を話せるAIコンシェルジュ」の条件とは。人工知能研究者と考える、"愛されるAIサービス"のつくり方

ぜひご覧ください。

2023.7.2(日)テレビ朝日「サンデーステーション」に、当センター長の栗原が出演いたしました。

生成AIを活用し、手塚治虫さんの代表作「ブラック・ジャック」完全新作に挑むプロジェクト、

「TEZUKA2023」について取り上げていただいたものです。

テレ朝news「生成AI×漫画の神様で作る「ブラック・ジャック」新作!”ストーリー作り”を体験」

ぜひご覧ください。

2023.6.30(金)テレ東BIZ 2周年感謝祭にて、

「AI進化論~未来を創る人工知能の多様性~」に、

当センター長の栗原が出演いたしました。

テレ東BIZのYouTubeチャンネルにてご覧いただけます。ぜひご覧ください。

■生成AIを活用し、手塚治虫さんの代表作「ブラック・ジャック」完全新作に挑むプロジェクト、

「TEZUKA2023」

プロジェクト発表会が行われ、各メディアで取り上げられました。

NHK NEWS WEB  /  PC Watch

2023年3月27日(月)HASSセンター共催「地域IoTと情報力コンソーシアム」 シンポジウム

を開催いたしました。

■【メディア出演情報】2023年418日(BS-TBS報道1930

「人類はAIと共存できるか 対話型AI『チャットGPT』の正体とは」にセンター長の栗原が出演いたしました。

放送内容の動画がアップされていますので、ぜひご覧ください。

~国立研究開発法人 科学技術振興機構 公募のお知らせ~

さきがけ研究領域「文理融合による人と社会の変革基盤技術の共創」(研究総括:栗原 聡 慶應義塾大学 教授)

募集説明会:2023年4月20日(木) 

2023年3月27日(月)HASSセンター共催「地域IoTと情報力コンソーシアム」 シンポジウム

を開催いたします。

■【メディア出演情報】2023年1月27日(金)テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」にて、特集「AI 驚異の進化と迫るリスク」にセンター長の栗原が出演いたしました。番組に引き続きオンライン配信された、【WBS延長戦LIVE  ChatGPTの衝撃と迫るリスク】にも出演いたしました。WBS延長戦LIVEはyou tubeにてアップされていますので、ぜひご覧ください。

2023年1月18日(WEBセミナー「メタバース実用化のためのソフトランディング戦略とは」にて

センター長 栗原が登壇いたします。

2022年11月22日(火) 「第22回汎用人工知能研究会(SIG-AGI)」人工知能学会合同研究会2022内)における

「ワークショップ:AGI研究第3の波」の開催に、HASSセンターが協賛いたしました。

第十九回共知塾を2024/1/24に開催しました

第十八回共知塾を2023/12/21に開催しました

第十七回共知塾を2023/11/17に開催しました

第十六回共知塾を2023/10/25に開催しました

第十五回共知塾を2023/9/22に開催しました.

第十四回共知塾を2023/7/20に開催しました.

第十三回共知塾を2023/6/21に開催しました

第十二回共知塾2023/5/26に開催しました.

第十一回共知塾2023/4/27に開催しました.

第十回共知塾2023/3/22に開催しました.

第九回共知塾2023/2/24に開催しました.

第八回共知塾2023/1/19に開催しました

第七回共知塾2022/12/14に開催しました.

第六回共知塾2022/11/25に開催しました.

第五回共知塾2022/10/13に開催しました.

第四回共知塾2022/09/14に開催しました.

第三回共知塾2022/07/22に開催しました.

第二回共知塾を2022/06/23に開催しました.

第一回共知塾を2022/05/25に開催しました.