共知塾・第回(2022/1125・金)

三田キャンパス東館4階 オープンラボ



2022年1125日()に、第6回共知塾をハイブリッド形式で開催いたしました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

前半  小池 英樹(東京工業大学・情報理工学院教授

タイトル

技能獲得支援のための基盤技術とその応用

概要

スポーツ、楽器演奏等において熟練者の持つ技能を学習者に転写することを目的として、技能獲得支援システムの開発をおこなっている。具体的には、(1)時空間的に不完全な画像情報から全体情報の復元、(2)熟練者と学習者の技能差のlatent空間での比較、(3)実時間視聴触覚フィードバック装置などを開発した。本講演ではこれらについて紹介する。

プロフィール

1961年生。1991年東京大学大学院情報工学専攻単位取得退学。工学博士。

電気通信大学助手、助教授、教授を経て、2014年より東京工業大学情報理工学院教授。現在に至る。この間、UC Berkeley客員研究員(1994-1996, 1997)、U. Sydney客員研究員(2003)、内閣事務官(情報セキュリティ)(2002-2005)など。HCI、特にVision-based HCI、人間拡張、情報視覚化などに興味を持つ。

後半 陣崎 雅弘氏(慶應義塾大学・学部教授)

タイトル

AIホスピタルのモデルを目指して

概要

多くのAIソフトやAI技術が開発されてきており、AIの開発研究は大変活気を帯びている。しかし、医療現場ではこれらはそれほど活用されているわけではなく、実際、PMDAで認可されたAIソフトもそれほど多くはない。このような状況を鑑みると、AIが医療で役立つためには、開発とは別に“実装”ということをひとつの大きなテーマとして考えていく必要があると思っている。

2018年に内閣府が、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の1つとしAIホスピタル構想を取り上げた。そこで、AIの病院への実装を少しでも実現することを目指して、我々もこのプロジェクトに参画した。具体的には、病院内に萌芽するICT・AI技術と外部企業で開発されつつある技術を体系的に導入し、現時点で可能なAIホスピタルのモデルを構築する予定である。これにより、”患者に安心・安全な医療の提供”、”患者に高度で先進的な医療サービスの提供”、”医師・医療スタッフの負担軽減”、”地域・在宅の高度なサポートの提供”できるようになることを期待している。現在、約25個の研究課題について院内で実証実験が進行している。

本講演では、我々のAIホスピタルプロジェクトを紹介する。

プロフィール

1987年 慶應義塾大学医学部卒業。同年慶應義塾大学医学部放射線診断科入局。

1999年 Harvard 大学付属Brigham and Women’s Hospital留学。

2006年 慶應義塾大学医学部放射線科学講師。

2009年 慶應義塾大学医学部放射線科学准教授。

2014年 慶應義塾大学医学部放射線科学教授。

2017年 慶應義塾大学病院副病院長(医療情報システム、IT/AI担当、予防医療担当)。

2018年 内閣府の創造的イノベーションプログラム「AIホスピタルプロジェクト」担当。

日本画像医学会 理事長、日本腹部放射線学会 理事長、日本メディカルAI学会 顧問

2023年度 年間スケジュール

開催日程 (16時-18時)※最長19時

4月27日 三田・東館6階G-Lab(三宅 陽一郎氏, 栗原 聡氏)

5月26日  三田・東館4階オープンラボ(髙屋 英知氏, 中西 泰人氏)

6月21日  三田キャンパス(稲見 昌彦氏, 和泉 潔氏)

7月20日  三田キャンパス(須賀 聖氏, 山本 仁志氏)

9月22日  三田キャンパス(SFVプロジェクト最新研究発表)

10月25日  三田キャンパス(安藤 寿康氏, 吉村 公雄氏)

11月17日  三田キャンパス(大屋 雄裕氏, 稲葉 通将氏)

12月21日  三田キャンパス(秋山 英三氏, 王 亜楠氏)

1月24日  三田キャンパス(人工知能学会・倫理委員会メンバー討論会)

2月22日  オンライン開催(鳥海 不二夫氏,学生セッション)