共知塾・第十回(2023/5/26・

三田キャンパス東館4オープンラボ  / オンライン



2023年526日()16:00 - 18:00(最長19:00)に、第12回共知塾をハイブリッド形式で開催しました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

前半  髙屋 英知

東北大学大学院医学系研究科 画像診断学分野 助手 / 聖マリアンナ医科大学 大学院医学研究科 医療情報処理技術応用研究分野 研究技術員

*オンライン講演となります。

タイトル

医療AI研究の現状とこれから

概要

昨今の深層学習をベースとしたAI技術の進展は,医療分野にも多大な影響を与えており,本邦においても様々なAI医療機器として社会実装が進みつつある.

本講演では,医療AIをとりまく最新の関連技術に関する話題や社会実装における課題について解説しつつ,複数の組織で同時多発的に行われている医療AI人材育成についても紹介する.

また,ChatGPTの登場に象徴される,基盤モデルに関わる技術の飛躍的な進展を踏まえ,今後の展望についても論じる. 


略歴

2016年に東京学芸大学教育学部を卒業し,教員免許(小・中(社会)・高(地歴公民))を取得.大学院から情報学分野へと転向し,2018年電気通信大学大学院情報理工学研究科博士前期課程修了.2018年より慶應義塾大学大学院理工学研究科後期博士課程に在学,栗原研究室所属.主な研究テーマはバイオメディカル画像の半自動セグメンテーション.2019年より聖マリアンナ医科大学にて研究技術員として勤務.2021年より東北大学病院Smart Hospital推進室AI Lab 助手,2022年より東北大学大学院医学系研究科 画像診断学分野 助手として,医療AI分野の研究・教育を行っている.編著に『サクッとわかる医療AI』,共著に『Pythonによる医用画像処理入門』.


後半 中西 泰人氏(慶應義塾大学 環境情報学部教授)


タイトル

家具型・遊具型ロボットによる多義的で動的な物理空間の生成

概要

自動運転車や店舗型のロボットが普及することで未来の都市を構成する要素はより動的で組み換え可能になるだろう。そうした未来を想定し、移動能力や変形能力を備えた機械知能としてのロボットを家具や遊具として設計開発すること、さまざまなスケールの物理環境を生成するための研究を紹介する。そうした様々なロボットやAIが他者として存在する都市のあり方をポスト人間中心主義やマルチスピシーズ人類学の観点から議論するプロジェクトである「スマートシティとキノコとブッダ」(https://note.com/cityfungibuddha/m/mf9de854f584c)についても紹介する。



略歴

東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。電気通信大学大学院情報システム学研究科、東京農工大学工学部情報コミュニケーション工学科を経て、2015年より現職。ヒューマンコンピュータインタラクション、エクスペリエンスデザイン、発想支援システムやワークショップなどの創造活動支援などの研究を行う。建築・都市関連のプロジェクトも多くメディアアート作品の制作も手がける。著書・訳書に「社会イノベーションの方法と実践」「Processing: ビジュアルデザイナーとアーティストのためのプログラミング入門」「アイデアキャンプ −創造する時代の働き方」など。

 

>>http://unitedfield.net/ 

2023年度 年間スケジュール

開催日程 (16時-18時)※最長19時

4月27日 三田・東館6階G-Lab(三宅 陽一郎氏, 栗原 聡氏)

5月26日  三田・東館4階オープンラボ(髙屋 英知氏, 中西 泰人氏)

6月21日  三田キャンパス(稲見 昌彦氏, 和泉 潔氏)

7月20日  三田キャンパス(須賀 聖氏, 山本 仁志氏)

9月22日  三田キャンパス(SFVプロジェクト最新研究発表)

10月25日  三田キャンパス(安藤 寿康氏, 吉村 公雄氏)

11月17日  三田キャンパス(大屋 雄裕氏, 稲葉 通将氏)

12月21日  三田キャンパス(秋山 英三氏, 王 亜楠氏)

1月24日  三田キャンパス(人工知能学会・倫理委員会メンバー討論会)

2月22日  オンライン開催(鳥海 不二夫氏,学生セッション)