共知塾・第八回(2023/1/19・木)
三田キャンパス東館4階 オープンラボ / オンライン
2023年1月19日(木)に、第8回共知塾をハイブリッド形式で開催いたしました。
第8回は、井原渉氏、三浦亜美氏による講演が行われました。
当日は、会場の三田キャンパス、オンラインから多くの方にご参加いただき、
質疑応答から活発な議論が行われました。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
前半 井原 渉氏(澪標アナリティクス株式会社・代表取締役社長)
タイトル
「人工知能を活用した事業改善とその工夫」
概要
人工知能がブームとなり、数年が経過し、「人工知能で何ができるか分からないが、試してみる」という時代から「人工知能を含むシステムを構築し、事業課題を解決する」という時代に変化してきました。
その時代の変化の中で、人工知能を使って実際の事業を改善した事例とどんな工夫をしたかをお話しします。特に、実際に事業に反映させるため、事業部門に分かりやすい制度評価についての工夫やプロジェクト管理についてお話しします。
略歴
大学在学中に外資系経営コンサルティング会社(日本法人)設立。
史上最年少(当時)でプライバシーマーク審査員補資格取得。
老舗中堅ゲーム会社にて分析部門の立上げにリーダーとして参画し、離脱防止、課金促進、広告効果測定などのデータマイニング、分析体制構築を担当。同時に大学の研究センターにおいてアクセスログに関するデータマイニングを研究。その後、東証1部上場企業にてシニアコンサルタントとして通信事業会社のゲームプラットフォーム等のデータ分析・KPI設定・分析用IT基盤構築のコンサルティング部門を立上げ、主にコンサルティングや教育研修に従事。
現在、自動車や広告業、ゲーム、動画などの分析コンサルティング業務に従事。
後半 三浦 亜美氏(株式会社 ima(あいま)・代表取締役CEO)
タイトル
「あいま力〜AI技術を伝統産業に実装するには 」
概要
チューリングが人工知能の概念を提唱したのが1950年。それから70年以上の時が流れ、多くの分野においてAIは実装されていますが、失敗に終わるケースも数え切れません。
特に伝統産業など既存の方法論が確立されている分野では、過去の成功体験から新技術への懐疑が発生しやすく、技術の実装には困難を伴います。そういったプロジェクトを成功に導くには技術力だけではなく、ステイクホルダー全員の”正義”を包括したより魅力的なストーリーを提示しその新世界に皆を熱狂させる力(あいま力)が必要になります。
本講義では、「日本酒」や「シラウオ漁業」におけるAI実装という事例と共に、「あいま力」の発揮の仕方について概説します。
略歴
愛知県名古屋市出身。
声楽専攻からバックパッカーを経て、複数の会社を経営。その後、ベンチャーキャピタルに籍を置き、新しい価値を生む企業への投資とサポートを行う。
伝統産業とビジネス、工学を融合した”文化工学”を提唱し、株式会社ima(あいま)を2013年に立ち上げ、様々な伝統産業の継承をサポートすべく事業を行う。
また”起藝家”として、自身の経験から感じた社会への疑問をアートで表現し、起業家としてビジネスを通じ課題解決を行う。
2023年度 年間スケジュール
開催日程 (16時-18時)※最長19時
4月27日 三田・東館6階G-Lab(三宅 陽一郎氏, 栗原 聡氏)
5月26日 三田・東館4階オープンラボ(髙屋 英知氏, 中西 泰人氏)
6月21日 三田キャンパス(稲見 昌彦氏, 和泉 潔氏)
7月20日 三田キャンパス(須賀 聖氏, 山本 仁志氏)
9月22日 三田キャンパス(SFVプロジェクト最新研究発表)
10月25日 三田キャンパス(安藤 寿康氏, 吉村 公雄氏)
11月17日 三田キャンパス(大屋 雄裕氏, 稲葉 通将氏)
12月21日 三田キャンパス(秋山 英三氏, 王 亜楠氏)
1月24日 三田キャンパス(人工知能学会・倫理委員会メンバー討論会)