よく「議会は合議制、執行機関は独任制」と比較して言われます。
では、「合議制」「独任制」とは、どういうことでしょう。分かりにくいですよね。
そこで、下記に簡潔にまとめましたので、その違いをご確認いただければと思います。
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1. 「議会は合議制」とは
「合議制」とは、「物事を一人で決めず、複数の者が意見を出し合い、議論を重ねて最終的な結論を導く仕組み」のことを指します。
地方議会における「合議制」とは、議長や委員長、一部の有力議員が単独で結論を出すのではなく、全ての議員(=議会の構成員)の議論・意見を経て結論(議決)が出されるべきという原則を意味します。
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●一人ひとりの議員の意見は平等。
●最終的には「採決(多数決)」によって意思を決定。
●その結果が「議会の意思」となる。
●個々の議員が議決内容と異なる行動をすることは基本的に許されない(議会全体の決定として外部に示されるため)。
2. 「執行機関は独任制(どくにんせい)」とは
一方で町長などの執行機関は「独任制」です。これは、「最終的な意思決定者が一人(町長)である」ということです。
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●町長は補助機関(副町長、部課長、職員)から助言や意見を受けつつも、最終的な判断は町長一人で行う。
●執行機関の責任も町長一人に帰属する。
●議会とは異なり「合議」ではないため、迅速な決定・実行が可能。
3. なぜこの違いがあるのか
●議会(合議制)は、多様な住民の意見や立場を反映するため、多数の議員による合意形成が求められます。
●執行機関(独任制)は、実際の行政執行において迅速かつ責任ある判断が必要なため、最終決定者を一人(町長等)にしています。
4. 議員が意識すべき「合議制」のポイント
● 立場の違いを尊重する
会派・無所属・新人・ベテラン…さまざまな立場が混じるのが議会。自分と異なる意見も「町民の声の一つ」と認める姿勢が大事。
● 多様な意見の集約に努める
自分の意見だけでなく「他の意見に耳を傾け、落としどころ(妥協点)を探る」姿勢が必要。対話・議論を放棄しない。
● 議決は『全体意思』と認識する
可決でも否決でも、最終結果は「議会全体の総意」として尊重する。自分が少数意見だった場合も「議会の判断」として従うのが原則。
● 会派や個人の利害を持ち込みすぎない
合議制の場で「自己や会派の利益」ばかりを優先すると議会の信頼が失われる。公共(町全体)の視点を最優先すること。
● 審議・討議を軽視しない
「決まっているから形だけ」「時間短縮のため討議省略」では合議制の意味がなくなる。審議過程の充実が議会の価値。
今回の記事の作成過程で「合議制」「独任制」について、色々調べさせていただきました。これらの内容は私の考えではなく、一般的な見方となります。
それでも議員になって2年数ヶ月と乏しい経験ではありますが、その中で学んだことと、調べて今回の記事にした内容とはことごとく合致しているのです。
その事から
「先輩たちが築き上げた大口町議会は、とても健全である。」
と改めて思ったしだいです。😀