MOVIE-tonbori堂

『ダブルタップ』

MOVIE-tonbori堂Vol.8ダブルタップ

一発の銃弾が彼を狂気の淵へと誘う

実を言うと前から見たかった作品なんだけどこれマイケル・ムーアが観ればガンコントロールにうまくプロパガンダにつかわれちゃうかも(苦笑)なんせIPSC(アメリカで生まれた射撃競技の一つ、コンバットシューティングの技術を競い様々なシュチュエーションで決められた標的を撃ちタイムと正確さを競う)のチャンプが突如乱入してきた暴漢を射殺したことから人を撃つ事をやめられなくなってしまうという話だから。もっともムーアはアメリカ人の銃撃事件の多さがそうだとは言っていないけれど(^^;しかしレスリーって甘い顔の2枚目なんだけど前からこの人ちょっとナイーヴすぎるんでは?と思っていた。特に名前が売れてからはそれが強くなったんではと思う。それがこの前の自殺に繋がったと思うと少し残念であるけれどそんな心の闇がうまくマッチしていたんではないだろうか?もっともお話は銃のプロ(ガンスミス)が日々腕を磨いて精進していたんだけれど競技会の最終決戦で前述のように暴漢が乱入。それがライバルの刑事の親友だったというまたまたべたな展開(笑)それでも銃の使い方等は玄人はだし。それもそのはず香港の元チャンピオンが技術監修と大元の企画を作ったというだから。彼はインタビューで銃の持つ魔力に引き込まれた者が時としてそういう事を引き起こすことがあると語っていた。それだけに銃を使うものは心しなくてはいけないと。マガジンチェンジ、ドロウなど指導のおかげか見ていても唸らされるものがある。しかし香港でIPSCをしているとは知らなかったけど(笑)ある意味サイコな犯人が出てきて銃の魔力の罠に落ち最後は自分を止めてくれるものとの対決に向かうという単純な筋だけどライバル刑事との最後の決闘など観ていて銃のフェチ映画か?とも思う。それをレスリーが鬼気迫る演技で引き戻すという。ある意味「ブルースチール」と言うジェイミー・リー・カーティスが主演したサイコスリラーガンアクションの対だなと思ったんだけどどうでしょう?ちなみに(これがあるからブルースチールの対だと思ったんだけど)ダブルタップとは同じところ(要は急所)に2発同じように撃ちこむ高度な技術のこと。レスリーファンとガンマニア向けな映画です

2003/6/28|レンタルビデオ(DVD)にて鑑賞

原案・製作/デレク・イー 監督/ロー・チーリョン 

キャスト リック/レスリー・チャン ミウ/アレックス・フォン コリーン/ルビー・ウォン エレン/モニカ・チャン ヴィンセント/ヴィンセント・コク

ヤン/フォン・ピン ユー/アレクサンダー・チャン