MOVIE-tonbori堂

インファナル・アフェア(無間道)

MOVIE-tonbori堂Vol.23インファナル・アフェア

その時男達が取った行動は無間に続く道への入り口だった

いやアジアの映画が二本続けてきたーっていうのは初めてじゃなかろうか?いやこんだけカッコイイ映画はSFXやVFX、ドンパチ(この映画でもあるけれど)だけが映画じゃないっていうのを再確認。もっとも僕の好きなジャンルでの話なんだけれども😅そんだけこの映画は面白かった。ある程度先は読めるけれどいったいどうなるのか?という緊張感を最後まで持たせ続けたというのは特筆に価すると思う。マフィアの幹部サムが寺院で入りたてのマフィアの若い構成員たちを送り出すところから(ここのシーンは最後に生きてくる)最後までまったく予断を許さない。当然あらもあるし(携帯やドロップボックスでの情報の受け渡しなどなど)しかし小道具や仕草をうまく使っている点は評価できる。なにより演者がいい。「HERO」でも残剣を演じたトニー・レオンの疲れきった具合が潜入捜査官という激務をうまく表しているのだ。いや普通ならもっとうまく演ずることもできる役者もいるだろう。しかしかれの場合、本当に疲れているんじゃないのかと思わせる自然体な部分と雰囲気がこの潜入捜査官ヤンをリアルなものにしている。そして対するマフィアから送り込まれたスリーパー、ラウ。演ずるアンディはハンサムなクールガイ(笑)として有名だけどここでもそれを遺憾なく発揮しており次第に明るい場所へ渇望を滲ませるラウを好演していた。そして脇役も見逃せない。人懐っこい笑みを浮かべながらも目に狂気をたたえる役はこの人しかいないだろうのエリック・ツァン。「不夜城」でも出ていたけどホントに芸域広い人です。でもマジ「アンタッチャブル」のデ・ニーロ”カポネ”級に怖さを感じさせたボス役を演じていた。そして最近チェックのアンソニー・ウォン。つーか『ミッション』のグァイ役の人。ウォン警視を重厚感溢れる演技で警察側を引っ張った感があるけどホントうまい人です。この人結構顔が濃いので(ハーフ)過剰な演技と思われがちなんだけどちょっとした仕草とかが決まる人で屋上でのヤンとの会話などはもう鳥肌もんです。あと手入れの時、ヤンとのモールスでの会話(ここらへんはモロネタバレです)は屈指の名シーンです。そしてラストシーン。香港でラストについて皆が語り合ったと言うのもよく解る気がします。多分今香港で公開中の2ではなく(これは前日談らしい)製作中で正月に香港でかかる3であきらかになるのかもしれません。いやまだしているところがあれば観て欲しい一本

梅田ブルク7にて鑑賞

監督/アンドリュー・ラウ:アラン・マック 脚本/アラン・マック:フェリックス・チャン

CAST|ラウ/アンディ・ラウ ヤン/トニー・レオン ウォン警視/アンソニー・ウォン サム/エリック・ツァン

Drリー/ケリー・チャン メリー/サミー・チェン メイ/エルヴァ・シャオ