輪廻の鎖
輪廻の鎖
地球は銀河連邦に属する星々の罪人に用意された刑務所であるとアメリカの名門大学の教授が主張しています。この説は今までにも少なくない人たちによって提唱されてきました。
銀河連邦5次元世界で罪を犯した人、そして優秀な発明家、芸術家、哲学者、政治家などであっても当局に体制を脅かすと疑われた人、当局に従順でない人を含めて、おそらく裁判を受けず罪人にされて、それぞれの星で暮らした経験、知識など一切の記憶を消されて、その魂が地球へ送られます。5次元世界のはるかに発達した社会では私たちより民主主義が発達しているはずですが、徹底してAIの進んだ社会は恐ろしい管理社会になっているようです。
地球へ送られた魂は誕生間際の赤子の肉体に閉じ込められます。人として育ち、人生を送り、やがて病気、怪我、事故、老衰により死亡します。魂は故郷の星に帰りますが、それで終わりではない。その魂は以前の地球での記憶をすべて消されて再び地球へ送られます。これが永遠に続きます。これは過酷な終身刑です。これが輪廻転生と呼ばれるものです。
輪廻転生は一般に以下のように説かれています。神様より分離した魂は、人の身体に入り我の意識を持ち、転生を繰り返し、様々な経験をし、魂が磨かれてやがては神様のような魂になって、神のもとに帰り、神様と一体になる。そうであるならほとんどの地球人は何度も転生をし、魂が十分磨かれているから、この世界は平和で犯罪がなく戦争もない世界であるはずだがそうではないようです。
古代から現代までに、この輪廻転生の仕組みに気づいた人が少なからずおり、輪廻の鎖を断ち切ることを考えてきました。
それを成し遂げたのは釈迦と老子の2人と言われています。イエスキリストは人類救済のために来られたのであり、輪廻転生には関わっていないお方です。
この世界は仮想現実バーチャルリアルティの世界であるという説があります。どこかにホログラフィの装置があり、それが映し出す幻影を私たちは本当だと思っているだけだそうです。
もしそうであるなら私たちはバーチャルリアルティ シミュレーション ゲームのプレイヤーということになります。そのゲームの攻略本が出版されてもいいはずです。攻略とは輪廻の輪から脱出することです。
ちなみに仏教の経典、般若心経に色即是空空即是色という句があります。これはこの世は仮想現実バーチャルリアルティと言っているようなものです。
実はその攻略本は大昔からあります。チベット仏教の聖典死者の書です。現代語訳の本が数十年前に発売されました。スピリチュアル系オカルト系に人気があり大ブームになりました。本に記された恐ろしい閃光の大パノラマを再現する装置(名刺入れの大きさの光発生装置、ゴーグルと電源で一式のもの)が発売されました。刺激が強すぎて精神に支障を及ぼしそうになるためか、その後再発売はされませんでした。
死者の書は輪廻転生をしないためのマニュアル本です。死後仏の慈悲により魂が涅槃へ進むよう導かれます。最初の日は稲妻のような閃光、赤、黄、緑、紫の光の渦の乱舞が押し寄せ、恐ろしさに気を失いそうになります。次の日には恐ろしい大音響が響き、逃げるところがなく恐怖に突き落とされます。そして次の日からは光音以外の恐ろしい体験を毎日させられます。これらは死者への拷問でなく、これらの恐ろしいものは死者自らの心から出た幻影であることを悟れば、試練は終わり、涅槃への道へ進みます。悟れなくても仏の慈悲により、何度も機会が与えられます。しかし49日が期限で涅槃の道は閉ざされます。
これらの本は解脱のためのマニュアル本ですが、読んだからと言って誰でもこの体験ができるのではない、敬虔なラマ教徒だけに与えられた特権です。
幽体離脱、臨死体験をした人たちの話が多くあります。一般的なものに、光のトンネルを抜けると広大なお花畑があり、あるいは川があり渡し舟で向こう岸へ渡るというのがあります。そのときに懐かしい身内、友人、親しかった人に会います。死亡したときはも同じことが起きると思われます。懐かしい人に会ったとき普通はその人についていきますが、ついていかなければ輪廻転生から逃れることができるそうです。そのことはよいが自分の魂がどこへ行くか心配です。
一生を終えて魂が故郷の星へ帰ると、輪廻転生の管理者から次の転生先を提示され、そこが気に食わなくても押し切られてしまうそうです。この時に裏技があります。転生を拒否することです。輪廻のシステムからして絶対不可能なことに思えます。それでも強い信念と何をしたいかの明確なビジョンを持ていること、そして色即是空空即是色の悟りに達成していれば管理者のどのような質問にも嫌がらせにも対処し論破でき、堂々と転生を拒否できるでしょう。しかし市井の私たちに輪廻転生の管理者の前で転生を拒否することはラクダが針の穴を通るより難しいことです。
転生の拒否が認められて銀河連邦の星で5次元世界の住人として生きていくことは、必ずしも天国、極楽浄土で生きることになりません。先に述べたように、そこはAIの徹底的に進んだ管理社会です。もともとはそこから追放された人(魂)です。その社会と妥協をして、自分を活かし、輝けることを見つけていかなければなりません。それでもその人(魂)にとっては刑務所である地球で終身刑を受けているよりずっとましかもしれません。というより、この場合は島流しになった人が赦されて都あるいは故郷へ帰るように素直に喜ぶべきでしょう。
転生を拒否するとは、肉体が死んでも魂が生きているということです。これは信ずるか信じないかの問題ではない。仏教の輪廻転生、解脱、涅槃はこのことが前提になっています。神話には500歳あるい900歳以上の年齢の神々が登場するが、それは神話だからと思っていました。考えてみると彼らには輪廻転生がないから、超長寿命になり、本当にそんな年齢の神(人)もいたかもしれません。人と接触したエイリアンの年齢が150歳~300歳との話を聴くことがあります。彼らにも輪廻転生がないから嘘ではないでしょう。彼らは5次元の存在であり必要な時だけ肉体を持って物質化するので身体はいつまでも若々しく朽ち果てることがないのです。銀河連邦宇宙で60歳~80歳(輪廻転生の期間を算入しない)が平均寿命であるのは現在の地球人だけのようです。地球の神話時代以降に輪廻転生のシステムが作られたようです。悪の帝国が銀河宇宙の星々の大半を制圧し、この悪のシステムを構築し地球を刑務所にしました。その後、銀河連邦が勢力を盛り返し悪の帝国を駆逐し覇権を握りました。それなのに輪廻転生のシステムだけはなぜか残されたということです。
輪廻転生を諸悪の根源のように述べてきましたが、人々の中には来世も人として生まれ変わりたいと望む人がいます。この世でできなかったことを来世でやり遂げたい、愛するパートナーと来世でも巡り合いたいと願う人たちです。5次元世界の人(というか魂)であっても物質化スーツ(5次元の波動から地球人と同じ3次元の波動にし、魂を納めるもの)を着てこのほうが良いと快楽に走るものがいるそうです。
人の輪廻転生は何度もリセットして生を受けることです。但し前世の記憶は完全に消され、来世が今より苦の少ない境遇とは限らないし、善悪の判断を許されない境遇もありえます。しかし生きていれば一生の間に、心ときめく感動的な人との出会い、こんなに素晴らし風景があったと感動する場所に居合わせること、そして誰でもほんの一瞬何かの分野で栄光に輝いたときは必ずあるものです。そんなもの移り行く幻の一コマに過ぎないと言ってしまえばそれまでですが。来世も同じように山あり谷ありの人生でしょう。命を粗末に扱ってはいけないがどのような悲惨な人生であっても死で終了し、また新たに、前世のしがらみを一切捨てて白紙で人生を歩めることは別に悪いシステムではないと思えてきます。
しかしカルマ、六道輪廻、因果応報、極楽、地獄、天国、煉獄など持ち出すと完全リセットとは行かなくなります。特に自殺は罪が大きく来世でその償いをさせられるそうです。完全リセットできる人はほとんどいないでしょう。もしそのような人がいたらその人は輪廻の鎖を解くことができる人です。
スピリチュアル系の人たちが人類のアセンション次元上昇が地球を含めて起きる時期に来ていると言っています。先に述べたように私たちは銀河連邦から追放された魂です。何百何千回と転生を繰り返し、生まれも育ちも地球人であることに疑いを持たなくなっていますが、地球人の身体に強制的に閉じ込められているのが真実です。私たちの体は借り物、容器であり乗り物でもあります。それらが次元上昇すのでしょうか。多少使いかってが良くなるかもしれませんが、窮屈で不便なものに押し込められていることには変わりません。だから言って自分の身体を粗末にしてはいけない、それは神様からの借り物ですから。私たちの本当のアセンションは地球人の容器を脱ぎ捨て、最初の5次元世界の魂に戻ることです。しかし輪廻転生のシステムは稼働しており、そこから抜けだせることはできません。
輪廻転生から解脱するのでなく、このシステムから逃亡を図る魂もあるそうです。このシステムは強固であり脱出は不可能で逃亡犯は間違いなく捕縛されます。このシステムはあと5000年続くと言われています。最後には管理者がいなくなり、システムも破壊されるようです。私はあと何回転生を繰り返すか、考えたくないことです。