練習方法

■練習に必要なRTAの情報

RTA情報のページから入手

自力で全部ルート組むのは大変で、情報があるならそれを活用し、真似をしていきます。ここでは0から自作ルートは推奨していません。

https://vgmaps.com/ レトロゲーのマップを覚えるのには左のサイトが役に立ちます。


他の方法としては自力で最初からルートを組んだり、人力向けのTASを作って真似するなど様々な 方法がありますが、一般的なものを記述します。

■練習の心構え

  • ひとつにこだわりすぎない

一つの難しい技に数時間かかることもありますが、0からいきなり100%に仕上げることを目指して練習はしません。精度は後回しで進められるところを進めていくことも大事です。休憩を取ったり、一日空けると精度が上がることもあるので、そんなに固執せずとも構いません。難しい技だと30%,50%,70%など段階を踏んでいくようにします。


■目標記録の設定(判別付く場合、任意)

特に最初から無理に設定する必要はありませんが、決めておくとどういうルートを通れば良いかを決められるので役立ちます。現段階でわからなければ、通してみてからだと決めやすくなります。

例えばマリオ64 16starで20分切りたい、まずは30分、とりあえず通すなど、早さは問わず、ざっくりでもとにかく立てることが大事です。

大きなコミュニティでは最初はこの記録を目標にと書いてくれてるので、それを参考にします。なければいろんな記録から推測して適当に決めます。そうすれば区間ごと、個別でどれぐらいの記録が出せばよいか?が決められますが、それは一度通してみてから判断しても良いです。

※最初から上位記録ではなく段階を踏みましょう。成功体験を得ることが大事です。

■参考にする動画

私の場合は

  • 1位の動画

  • 上位の動画(複数)

  • 目標記録に近い動画(複数)

を利用し、解説動画がある場合はそれ中心に利用します。1つの動画を元にして、難しい箇所があれば他の動画を部分的に参照します。多くの人は1つの動画を中心にしているはずです。


最初から上位を狙いたいくても、最初から難しいものを参考にするのは厳しい場合があります。例えば、世界記録水準,上級者向けのルートは手を付けるのは難しいです。


多くの人は世界1位の動画を参考に練習していますが、世界1位は本当に難しい技をさらっと使っていることもあるので、数時間練習しても全然できないこともあります。

まずは目標の記録に近い人を参考にどの技を使って、使わないかを確認します。とはいえ、1位の動画は洗練されているので参考になります。上位の方は別の方法を取っていることもあるので、1位だけでなく、複数見ることで色々な知識を得るのを目的にしています。


- RTA初で1位の記録を参考にする時の例


- 時のオカリナ100%

最速ルートが高難易度なのでそのまま使ってはいけません。簡単なルートを採用します。(作成当時)


- 神々のトライフォース Any% NMG

多くの技はかなり難しく、ルートはいくつか変更余地があります。この場合は1位がうますぎて参考になりません。難しい技はせず、段階的に早くなる技を取得します。


- ふしぎのぼうし

いくつか難しい技がありますが、短縮幅も短く。ルートは同じで問題ありません。この場合は1位だけを参考にしてもあまりが問題ありません。

どうすればよいかというのは結局https://www.speedrun.com/oot/guides などのguidesからtutorialを選び、そのルートをたどる、Discordに入って、#resources,#guidesなどから探すのが無難です。またはニコニコなどの動画検索してみます。それでも不安があるのならdiscordなりtwitterなりで誰かに聞きます。


■ 技の採用

数十秒、数分、数十分の短縮技であっても、なかなか成功しない技(数%)を無理には採用しません。もちろんどの技も最初はうまくできませんが。殆どの場合、その技ができないと記録が出ないということはないので、慣れないうちは後回しにして別箇所の練習に回した方が効果的です。

ある程度慣れてきて、動作がうまくなってから挑戦したら新しいものの導入もやりやすいです。心が折れて結局やらないってことにもなります。必須の技が難しいのは練習を頑張りましょう。

■具体的な練習内容(全体像)

基本的には反復練習です。実際に筆者がやったことを踏まえてみるとわかりやすいかもしれません。

全体像は以下のようになります。

1. 実際に操作したり、説明書を読んで基本的な動作を把握する

2. RTA動画を見て全体のルートや行動をなんとなく把握(数倍速でも良い)

3. 動画と並行してプレイ、マネをする

4. 失敗、難しいなら動画や文字で情報を得て成功法を取得する or あとでやる

5. 成功すれば 再度挑戦(体で覚える、精度を上げる) or 次へ進む

6. 一通り覚えたり、練習に満足したら通してみる(区間 or 全体)

7. 修正点を見つけたら再度練習して、再び通すの繰り返し

まずは1,2で全体を把握した後、実際にプレイして3,4,5を繰り返し、少しずつ進んでいきます。通せるようになったら6,7と3,4,5の繰り返しです。

アクションなら1ステージ、ダンジョンをまず完成させていく。RPGなら、区切りを付けてルートを覚える、ボスの練習などが一般的です。どちらも区間に繋げられるように部分ごとに練習をしていきます。難しい箇所の練習は何度も必要です。ステージ1つだけでも1時間で終わるものもあれば、一日かかっても終わらないものなど広くあり、難しければ妥協するのも必要です。


以下の1,2が練習する時のイメージです。

数値は通しまでを100%としています。短いゲームかつ難易度が低いものは通しまでの%は低くなります。

レベル1 覚える 20%~40%

1ステージずつ練習(いい動きになるまで)⇨区間練習(通せるぐらいになるまで)⇔1ステージずつ練習


レベル2 腕を磨く 30%~50%

ここからはタイマーも付けます。

個別,IL練習,区間練習(記録を詰める、実力を知る目的で)


レベル3 通す 10%~50%

通しでRTA(競技を最初から最後まで行うこと)


レベル4 目標まで ??%

記録を詰める(レベル2~3の繰り返し)


■レベル1 覚える

-ゲームのオブジェクト、アイテム、敵の位置を覚える

-難しいことはせず、死なないように心がける

-攻略パターンを組んで、ブレる要素を減らす

-難しい敵、ボスの突破率を高める(攻撃パターン、回避方法を覚えるなど)

-技を成功するための目印、技の回数などをメモ、覚える

最初はこれらを意識して操作や真似をします。慣れてくれば操作速度が上昇するので、まずは覚えましょう。

全容把握(レベル1全体)→個別最適→区間最適→全体通し:全体を把握して行う派(レベルを1つずつ進める)

個別最適→区間最適→全体通し:1つ1つを最適化するまで練習する派(レベル1,2同時進行)に別れますが、お好みです。


難しい箇所は全然できなくて、そこだけで1時間経過などもよくあります。それでもめげずに挑戦するとできるようになります。なんとなく覚えられたな~と思えば次に進んでも大丈夫です。身につくまで練習したほうが役立つことも、一通り覚えてからだと見えなかったところが見えたりします。

セーブデータを取って難しいところはいつでも練習して置けるようにしておくと便利です。場合によってはソフトを複数持つかもしれません。

一通り終えるとこの段階で通しても大丈夫ですが、ズタボロになると思うので、もう少し練習します...


■レベル2 腕を磨く

- 良い動きになっているかを録画した練習風景の動画を見て確認する

- どうすればうまくいくのか、いかないかなど検証する

- 乱数に対応する

- 早い動画と自分の動画を比較して、足りない、無駄な動きを発見する

- 個別、区間を目標記録に達するまで計測する

この段階ではランダムな要素に対応する、失敗の原因を考えるなどある程度をRTAを理解した上で発展的なものに対応します。そして動画を比較することで動きの最適化を図ります。

慣れてくれば体で覚えてきます。こうなれば実力的には十分です。

動画のマネだけではなく、解説動画や文章を読んで知識を得るのも大事です。知識を整理するためにメモしたり、成功した時の動画を取って見直せるようにします。上手い人の動画をよく観察する、比較すると欠点が浮き彫りになりやすいです。


※記録を狙いたい人向け

目標の記録を設定し、その記録に達するまで個別、区間練習を行います。ある程度はゲームに馴染みがないと設定しにくいですが、通した結果を反映したり、他の人の記録動画から引っ張ってきます。

しかしながら、これをじっくりやるのなら実力確認も含め一度通してから区間での目標記録を設定をおすすめします。

■走れるまでどれぐらい掛かるのか?

難易度と長さによります。最初は90分以内のを選択することをおすすめします。短いとモチベも保ちやすいですし、練習もしやすいです。長時間系は練習も大変で覚えることが多く、そのゲームに慣れていないとハードです。

ゲームによっては1週間程度で終えるでしょうし、1,2ヶ月かかる場合も少なくありません。私は練習環境も方法もわからず通すまでに1.5ヶ月掛かりました。(ドンキー2 any%) 要領も悪く、最終的な目標の達成には約6ヶ月を要しました。


■12 Hour Challenge

12 Hour Challgngeがあり、ここで多くのプレイヤーが同時期にRTA覚えようとします。

ただし12時間という制約のために短いゲームかつ荒削りにはなりますが、そんなんでいいのだなという参考になれば。これはレベル1をやって、レベル2を少し触れるかな?ぐらいで、おおよそ30~60分のゲームを選択することが多いです。

とにかく始めたいならというならこの程度で達成できます。

8回のpastebin(google翻訳すれば内容はわかります)

RTA playの該当記事

■全然うまくならない

まずはひたすら練習です。難しいところを数日やってできないならやり方が違う可能性があります。もしそれが必須ならば質問しましょう。

いきなり難しい技に挑戦するとやはり時間がかかります。だんだんレベルを上げていくほうが、無理にやるより時間がかかりません。まずは通すことは目標です。通すのは楽しいです。

ゲームによっては初心者向け、中級者向け、上級者向けと、技をまとめてくれています。それだと自分の段階に合わせてアレンジできるので良いです。例えば、海外ドンキー海外マリオ64だとそれです。


多くの人の動きを見ておくと、対応できるものが増えます。また参考にする動画は順位の上から順に、または新しくて比較的早いものを見ましょう。

■技が成功しない

バグ技ならバージョンが違ってできない可能性があるため、一度確認をしてみます。

それでも問題ない場合は入力表示しているプレイヤーの動きを真似したり、動画を探してみると良いです。

今まで成功していた技が失敗する場合は、もう一度解説動画の手順を詳しく追ってみます。意識していないところが成功を左右することもよくあります。丁寧に追ってだめなら質問しましょう。

単にその技を行うところではなく、前の動作が原因、相手の状況が原因など一端だけではわからないことがあります。