配信機材・プレイ環境

一部リンクにはAmazonアフィリエイトを利用しています。言及していないものはプロゲーマーの環境一覧でも参考にしてください。

必要なものリスト

PC保持を前提としていますが、なくてもRTA自体は楽しむことはできます。配信はスマホのカメラで直接写す(直撮り)ことで可能になります。

必要:PC、キャプチャボード(レトロ or 最新)、分配器、モニターの5つです。あとはおまけです。


- PC(2020/6現在)

動画の録画、編集だけでなく、ライブ配信に用います。

レトロゲーの場合はさほどスペックはさほど必要ないので、パフォーマンス重視の5,6万程度のノートPCでも十分使えます。

HDMIキャプチャボードの場合は必要スペックが高いものがあるため注意が必要です。

※PCの要求水準はだんだん上がっているため、時代に応じてアップグレードしてください。


■PCの最新ゲームをプレイする

今年中にPS5も発売となり動作最低水準も上がるのは間違いないため、2020/6時点で最低基準で安定して動作するものとなります。ゲーミングPCを使っていればさほど問題ないと思います。

デスクトップ:

最低でも10~12万程度のCPU:Intel Core i5, GPU:NVIDIA GTX:1660 super、メモリ16GB, ディスク容量 500GB を推奨しておきます。高解像度で配信する場合はGPU優先で、CPUをCore i7やGPU RTX 2000代などに増強してください。数多くゲームをプレイするならディスク容量が1~3TBほど欲しくなるかもしれません。

後述しますが、AMDのCPUはHDMIキャプチャボードとの相性問題があるので、とりあえずCPUはIntelをオススメしておきます。


ノートPC:

デスクトップより高額になります。

CPU:intel Core i7,GPU:GTX 1660ti~RTX2060,メモリ:16GBで,デスクトップと違い増設が難しいので、ディスク容量は1~2TBほどあれば嬉しいです。

デメリット:ハイスペックほど重量があり、2kg以上あります。性能が不足しているときは一括買い替えで出費が大きいです。

それでもどこでも配信できるような環境は便利です。


- キャプチャボード

■レトロゲーム(FC~WiiU, PS1~PS3)

コンポジットキャプチャボード(GV-USB2) + 分配器(スプリッタ)

■最新機種対応(PS4,Switch)

HDMIキャプチャボード(パススルー付き) パススルーがない場合は、分配器(スプリッタ)を使用します。

■ PCゲーム

キャプチャボード不要、ゲームによってはちょっとハイスペックなPC


- モニター

□ ブラウン管でプレイ

レトロゲーのみ 最新機種はできません

□ ゲーミングモニターでプレイ

最新機種ができます。レトロゲームをする場合は、アップスキャンコンバータを使用します。


面倒な方はゲーミングモニター、アップスキャンコンバータ、HDMIキャプチャボードを用意すればほとんどの機種で遊べます。

★練習改善用ツール

別記事

🔶キャプチャボード

- レトロゲーム

■コンポジット端子・S端子のキャプチャボード

コンポジットはこれ一択です。任天堂系だとWiiUまで、PS系だとPS3まで対応しています。


これだけだとPCにしか繋げず、その出力画面では遅延が発生するためプレイが難しいです。これを防ぐのが後述の分配器です。

モニターとPC両方に出力することで、モニターを見ながら遅延なくプレイし、PCでその映像を録画できます。

- 最新ゲーム

■HDMI端子のキャプチャボード

Nintendo Switch、PS4など最新機種でプレイする場合はこれを選択します。AVerMediaというメーカーを選ぶことが多いです。アップスキャンコンバータを用いれば、レトロゲームの画面出力もできます。


- HDMIキャプチャボードの種類

3つ種類があります。

1. ソフトウェアエンコード

選択肢が多く、よく選ばれているものです。

PC本体で録画するもので、PCに負荷がかかります。相性問題が発生しやすいこともあり、CPUがAMDだと非対応もあるので、必要スペックと対応CPUはメーカーページや診断ツールで確認してください。


GC550 PLUSはノートのintel 8世代オンボードGPUでは厳しいです。GV-USB3はノート用Core i7 7世代以上とのことでした。デスクトップなら水準はどちらもクリアできるはずです。

いずれもパススルー(分配)をすれば遅延は発生しません。


HDなら GV-USB3(720p) ,4kならGC550 PLUSなどがあります。

2. ハードウェアエンコード

キャプチャカードで録画するもので、PCが必要ありません。録画の保存先は物によりますが、PCかmicro SDになります。CPUがAMD、ノートPCや古いPCを使用している人向けですが、商品によりまちまちで、注意が必要です。

いずれもパススルー(分配)をすれば遅延は発生しません。


上記ソフトウェアエンコードよりも低スペックで配信できるものはDigizo PCA-GHDAVしか確認できませんでした。というわけで現状はあまりおすすめできません。(2020/6)

AVT-C875,C878は必要スペックが低いものの生産終了です。AVerMedia GC311C878 PLUSはGC550 PLUSと必要スペック変わらず。GV-HDREC(録画のみ、配信不可)

3. 内蔵型キャプチャボード

デスクトップPCに取り付ける内蔵型で、拡張ポートが余っているかなどの確認が必要です。PCわかる人向けですが、取り付けてしまえば簡単に利用できます。

  • 1000円のHDMIキャプチャボード

最近よく見る 1000 円くらいの HDMI キャプチャーカードについてのメモ

評判を見る限り一癖ありますがお試しとしては十分のようです。遅延の関係上分配器(パススルー環境)や音声がモノラルになるため注意が必要です。詳しくはリンクを参照ください。

🔶コンポジット分配器(2000円)

HDMIは分配器が売っているのでそれとケーブルを持ちれば導入できます。

コンポジットのイメージとしては以下のようになります。

3ピン延長コネクター(分配器)(画像左)に分配用ケーブル(オス*3)(画像右)を差し込んで、モニターとGV-USB2に接続します。

個人的には気になりませんが、分配を行えば画面がちょっと暗くなります。海外で売っている電源付きのものだと電源供給されて画面はそのまま映ります。

(RTAPlay!-分配器より)

🔶モニター

まず遅延が少ないものを選択することになります。

その時に使われるのが

ブラウン管テレビ(コンポジ)

ゲーミングモニター(コンポジ,HDMI)

以前はブラウン管も推奨していましたが、最近ではゲーミングモニターの遅延がほぼ0に近いのが安価で手に入ることからそこまで優位性はなくなっています。


◆ブラウン管テレビの特徴

  • メリット

遅延が理論上は0(経年劣化により遅延が発生することがある)

メルカリなどで安価に手に入る(送料のみ程度)

  • デメリット

重い,場所を取る,無駄に明るい,特有の高音ノイズもある

ヤフオクにて メルカリにて

購入時の注意点

・14型以上で稀にステレオがあるが基本モノラル

・極稀にS端子あり

・画面が局面のとフラットのがある

・リモコンがあれば輝度調整ができて良い

14インチ前後がちょうど良いです。14インチで10kg以下、20インチで20kg超えになるので、重さも考慮してください。


◆ゲーミングモニターの特徴

・遅延はブラウン管テレビよりはあるが、そこまで引けを取らないものもある

・ゲーミングモニタでも、遅延は物によってバラバラ

・軽いし場所を取らない上にPCモニターとしても使える

BenQ ZOWIE XL2411Pがよく使われていますが、HDMIでは144hz出ないので注意が必要です。

応答速度というのがいわゆる遅延で、それが小さいとキー入力がなめらかになり、少ないほうが望ましいです。この製品は1msですが、0.8msや0.5msなどもあります。TNパネルで、角度による色移りがあるので、正面において使用します。一部色移りがほぼないIPSもありますが、値が張ります。


応答速度にはいくつか表記があって、その中でもGTGが短いほうが良いです。(0msに近いほうが良い)応答速度≠入力遅延 参考1参考2


◆液晶テレビ

映像を楽しむものなので、画質は優れていますが、遅延性能に優れていません。選択肢としては外れます。


🔶どれを選ぶ?

お金に余裕があるならアップスキャン+ゲーミングモニター一択です。モニターとして機能するのでそこまで損するわけではありません。

ブラウン管は置き場所、重さを考慮して問題ないならば選択してもいいですが、HDMIのゲームには向きません。ブラウン管とゲーミングモニターそれぞれ1つ持つのも良いと思います。

緑SM64のいろいろメモ-「ブラウン管は無遅延」の嘘

🔶アップスキャンコンバータ

※アップスキャン自体は安いもので1000円程度で販売されています。遅延が少ないのが以下のものです。

最新のモニターではコンポジット端子がついていません。

その際に用いるのがアップスキャンコンバータで、コンポジット接続をHDMIに変換して出力します

変換によって遅延が発生するのですが、以前は高額なフレームマイスター(3.5万)というのが唯一で最強でした。(ブレイブさんの検証によると1080pで1.29msの遅延)


Retro-Tink比較的安価(それでも約1.1万)でフレームマイスター並に遅延も抑えられます。(使用レビュー) RetroTink2 Proはちょっと高いですが、アップデートが簡単など触りやすくなっているので、イベントで使う人はそちらをおすすめします。個人ではお好みで。

個人的に待望していた'ブラウン管'と'低遅延モニタ+Retrotink'の比較動画があがりました。この場合ではブラウン管との遅延は体感できないほどまで小さいので、ブラウン管を揃える時代はそろそろ終わると思われます。

◆音響

最低限これぐらいはあってほしいというものです。高いものほどノイズが入らない、音がはっきりします。私はこだわりがなかったので、最低限と自分の使ったっものだけを紹介します。他の人のレビューなどを参考にしてください。

音は気になると消費が止まらなくなるので要注意...

🔶マイク(3000円代)

SonyのECM-PCV80Uイベントで貸していただきました。値段的にも十分で、質も良かったです。

Amazon以外だと音響系はサウンドハウスをおすすめします。こだわる方でも1~2万程度のを購入すると通常用途での不満はなくなります。

🔶ヘッドセット(3000円代)

サンワサプライのMMZ-HSUSB10Wを使っていましたが、周りの音はほとんど拾うため良くありません。


拘らない人はバッファローのピンマイク(数百円)でも。

RTA in Japanを支える技術 ~オーディオ編~のマイクの項目に良いヘッドセットの説明が書いてあります。


マイク or ヘッドセット

・プレイする時に置き場所がある

・ヘッドセットが嫌い

どちらも当てはまるならマイクを選びます。

ヘッドセットは耳にかける or 首にかけるの2種類の使い方があります。環境によって変化します。

他の人の機材

はなげさん -> https://hanage.kuma.tokyo/blg.php?aid=42

良い機材だからといって記録が良くなるわけではありませんが、配信にこだわりたい方ならこだわってます。

他の方も晒してくれたら貼ります。

操作補助

- 手袋

シルク系のつるつるした素材です。コツが要りますが指をスライドする場面でスムーズな指運びになります。


- 指サック

N64などスティックの操作性を良くするために利用します。

配信を豪華にする

  • 心拍数表示

RTAマラソン-心拍数表示

Pulsoid対応の心拍数測定に対応したものを身に着けて、Bluetoothで通すだけです。自分で書いたものですが、なぜか適当に書いてしまってるので読みにくいです。


  • 目線表示(eye tracker)

コストの割にはそこまで魅力的ではありません。


  • 入力表示

コントローラー入力表示 RetroSpy(input display)導入方法

FC~Wii, PS1,PS2や他ハードなど多くのものに対応しています。電子工作的な部分もありますが、知識がなくともできます。

自分の入力表示を把握するためにも使えるので、導入して損はありません。

おまけ

◆携帯用ゲームのための環境

ゲームボーイ:SFCでできるスーパーゲームボーイ2 or ゲームボーイプレイヤー(コンポジ)

ゲームボーイアドバンス:ゲームボーイプレイヤー(コンポジ)

DS :偽トロキャプチャー or USB Video Capture Board

3DS: 偽トロキャプチャー

PSP :PSP専用ケーブル + キャプチャボード(コンポジ)

PS Vita : 偽トロキャプチャー or VitaTV(HDMI)

DSのUSB Video Capture Boardの解説は以下が詳しいです。

えぬまが-偽トロより簡単!旧DSキャプチャボードの取り付け解説

3DSはCFWでもキャプチャできますが、オーバークロックでロード速度向上するためRTAでは推奨されていません。同様にスーパーゲームボーイも動作速度が早いので記載せず。