所属学会 

日本動物行動学会(1998-, 2013-2016 運営委員)、日本進化学会(2006-)

今後の講演予定 Forthcoming Presentation

• • Yamakawa M, Ezaki T, Kutsukake N, Okuyama T, Miura K. RFID-based long-term tracking reveals unique social bond between breeders and heterogeneity among non-breeders in the eusocial naked mole-rat. ISBE2024, Melbourne, Australia. 29 Sep - 4 Oct 2024. 

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基調講演、受賞講演 Plenary Talks or Award Lectures

• Kutsukake, N. Reproductive conflict and regulation of relationship in non-primates: lessons from meerkats. Primate Society of Great Britain Spring Meeting “Regulation of Social Relationships”, Chester UK 22-23 March 2005

• 沓掛展之 哺乳類における社会行動の多様性とその進化生態学的基盤 第55回生態学会大会 宮地賞受賞記念講演 福岡 2008.3.14-17

• 沓掛展之 霊長類社会の動態と複雑適応系としての特殊性 第24回 日本霊長類学会大会 高島賞受賞講演 明治学院大学、東京 2008.7.4-6

• 沓掛展之 適応進化の検出を可能にする新しい系統種間比較 第33回日本動物行動学会 長崎大 2014/11/1-3

• 沓掛展之 コメンテーター 自由集会「鳥類と霊長類の比較認知行動学」（企画：菅澤承子、鈴木俊貴） 第64回日本生態学会 東京 2017/3/14-18

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教育講演 Educational Lectures

• 沓掛展之 進化・行動生態学： 動物の行動・生態から適応進化を探る 第11回日本進化学会・夏の学校 2009/9/2-4 北海道大学

• 沓掛展之 哺乳類社会における個体間関係の調整機構 「フロントリサーチャー育成プ ログラム院生企画シンポジウム 『今、最も話を聞きたい生態学者』」2009/10/31-11/1

• 沓掛展之 表現型の系統種間比較 第207回農林交流センターワークショップ〈分子系統学の理論と実習〉 2017/10/25-27 (26)、筑波

• 沓掛展之 珍獣奇獣の動物行動学 横高アカデミア 横須賀高校 2018/10/4

• 沓掛展之 表現型の系統種間比較 第214回農林交流センターワークショップ〈分子系統学の理論と実習〉 2018/10/24-26 (25)、筑波

• 沓掛展之  言語を持たない動物が行うコミュニケーション 横高アカデミア 横須賀高校 2019/9/19

  • 我々ヒトは言語によってさまざまなコミュニケーションを行います。言語を持たないヒト以外の動物も、様々な方法で情報を伝え合っています。本講義では、動物が行う多様なコミュニケーションの様式と意味を紹介します。

• 沓掛展之  表現型の系統種間比較 第222回農林交流センターワークショップ〈分子系統学の理論と実習〉 2019/10/23-25 (24)、筑波

• 沓掛展之 都市に住む野生動物の生態 横高アカデミア 横須賀高校 2020/10/29

• 沓掛展之 動物のこころを探る 横高アカデミア 横須賀高校 2021/5/6

ディスカッショングループ Organization of a discussion group

• Kutsukake, N. & Gumert, M. Organizing a theme group "Biological markets in animals", In: Workshop "Cooperation in multi-partner settings: biological markets & social dilemmas", Lorentz Center, The Netherlands, 16-20, Jan, 2012.  (organizers: Ronald Noe and Mark van Vug).

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招待講演 Invited Lectures

• Kutsukake, N. Intraspecific variation in conflict management in chimpanzees. The 2nd International symposium for Comparative Cognitive Science "Social transmission of knowledge" Inuyama, Aichi, Japan 2002.2.18-20  

• Kutsukake, N. Sperm competition and the evolution of 'copulatory plugs' in primates. Evolutionary Psychology Seminar University of Seoul, Korea 2002.3.20 

• 沓掛展之 チンパンジーの政治・経済学：協力行動と社会的通貨 第３回人間行動進化学研究会シンポジウム「類人猿研究と人間研究の橋渡し」 東京大（駒場） 2001.12.15-16 

• Kutsukake, N., Suetsugu, N. & Hasegawa, T. 'Greeting' gestures among captive black-and-white colobus monkeys (Colobus guereza). Symposium 'Managing conflict: Evidence from wild and captive primates', XX Congress of the International Primatological Society, 23-28 Aug 2004, Torino, Italy. 

• Kutsukake, N. Social Knowledge and Regulation of Relationships in Primates. 21 century international symposium 'Convergence and divergence of mind'. Keio University, Tokyo. 25 July 2005 

• 沓掛展之 動物におけるゆるしと和解 「ゆるしと和解の進化・発達・文化」 第69回日本心理学会 慶応義塾大学 2005. 9.10-12. 

• 沓掛展之 哺乳類の社会行動を解 析する一般化線 形混合モデル 自由集会 『データ解析で出会う統計的問題 -- 「個体差」のモデリング』 (企画：粕谷英一・久保拓 弥) 第53回日本生態学会 新潟 2006.3.24-28 

• Kutsukake, N. Lost in translation - characteristics of fieldwork studies by Japanese primatologists. Fieldwork: examining its practice by biological anthropologists and primatologists. Oxford, UK, 5-6 May 2006 

• 沓掛展之 & 長谷川寿一 内分泌と社会行 動：飼育チンパンジー集団での実験的検討 （Experimental approaches for socioendocrinology in male chimpanzee: effects of dominance, competition, and social behaviour） 第33回 日本神経内 分泌学会サテライトシンポジウム・ 第1回行動神経 内分泌研究会キックオフ シンポジウム「社会行動を制御するホルモンのダイナ ミズム」 2006. 10. 28、 パシフィコ横浜会議セン ター 

• 沓掛展之 動物における親和的身体接触の機能と重要性 比較心身症研究会 2006. 12. 10、東京医科大学

• Kutsukake, N. X and Y w/ Z: analyses of zero-inflated data in behavioral ecology. 12th International Behavioral Ecology Congress. Post-Congress Symposia, Advances in statistical philosophy and experimental design in behavioral ecology. (Organizers: Laszlo Garamszegi and Shinichi Nakagawa), Ithaca, USA, 9-15, Aug 2008 

• Kutsukake, N. Inada, M & Okanoya, K. How (not) to build consensus in eusocial naked mole-rats. 第10回 日本進化学会 シンポジウム Evolution of Social Behaviour 東京大（駒場） 2008.8.22-24 

• 沓掛展之 教示の進化に関する三つの誤解：進化生物学の視点から 自主シン ポジウ ム「教示 行動の発達 その進化的基 盤」 （企画：安藤寿康・赤木和重） 第20回日本発達心理学会大会 日 本女子大学 2009.3.23-25

• Kutsukake N How the concept of nature interacts with the field ethics: the case of Japanese primatology. Ethics in the field: contemporary challenges to anthropology. Oxford, UK, 24-25 April 2009

• Kutsukake N Squeezing maximum information from matrix data in behavioural ecology. 13th International Behavioral Ecology Congress. Post-Congress Symposia, Statistical tools for Behavioral Ecologists, (Organizers: Laszlo Garamszegi and Shinichi Nakagawa), Perth, Australia, 26 Sep -1 Oct, 2010

• 沓掛展之 哺乳類における社会的ストレスとその対処    第85回日本動物学会 第4回ホメオスタシスバイオロジーシンポジウム 「社会性の適応進化の最前線」（企画：水澤寛太）   2014/9、仙台

  • 群居性の動物は他個体との共存によって多くの利益を得る。その一方、群れ生活の不可避なコストとして、有限な資源をめぐる他個体との競争が生じる。このコストは、行動レベルでは個体間闘争の可能性を上昇させ、生理的・内分泌学的には個体のストレスレベルを上昇させる。短期的なストレス反応は適応的であるが、高いストレスレベルが長期間に及ぶ場合、個体の生存や繁殖に負の影響を及ぼす。このようなコストを低減させるため、多くの動物において社会的ストレスへの対処(coping)が進化している。ストレスへの対処法やその有効性には種間・種内で大きな違いが見られ、動物の社会性を理解するうえで重要な視点を提供してくれる。本講演では、社会的ストレスとその対処法に関して、協力的な社会を形成する哺乳類（霊長目、食肉目、齧歯目など）の研究例を紹介する。話題としては、ストレスレベルの非侵襲的計測法、個体順位とストレスレベルの関係、社会交渉がストレスレベルに与える影響を取り上げる。これらの研究紹介を通して、動物学における様々な現象に関する生態学的・進化生物学的背景を考慮する必要性、メカニズムと併せて考察する重要性を指摘したい。

• 沓掛展之  多様性のパターンから進化プロセスを探る系統種間比較 シンポジウム「進化生態学を『上の階層』から捉えなおす：生態系・空間構造・系統樹の観点から見る生物の適応」 （企画：山道真人・笠田実） 日本進化学会第１７回大会 東京 2015/8/20-23

  • 種間の系統関係を考慮したうえで、形質の進化パターン・プロセスを探るアプローチは、系統種間比較(phylogenetic comparative method: PCM)と呼ばれている。様々な分類群において系統関係が推定され、高度な計算機が多くの研究者に利用可能な現在、PCMが果たす役割はますます大きくなってきている。本講演では、PCMの開始点であるFelsenstein (1985, Am Nat)からこれまでの発展を概観し、現時点での到達点と未解決の問題を解説したい。

• 沓掛展之  協力的社会の進化における家族の重要性(Family matters: an evolutionary emergence and loss of cooperative societies) 日本動物学会第８７回大会（the 22nd International Congress of Zoology& the 87th meeting of the Zoological Society of Japan） シンポジウム「脊椎動物と無脊椎動物の社会基盤の比較 〜分子から社会システムまで〜」 （ニューロエソロジー談話会共催）（企画：佐倉緑、竹内秀明、藍浩之）2016/11/17（17:30-19:30)、沖縄

  • 脊椎動物と無脊椎動物の双方において、協力的社会の顕著な例として協同繁殖(cooperative breeding)と真社会性(eusociality)が挙げられる。これらの社会システムでは、他個体の子を育てるヘルパーやワーカーが存在する。多くの種において、ヘルパーやワーカーは自身の繁殖を犠牲にして、繁殖個体に貢献する。このような利他性は、進化の過程でどのように出現し、現在どのように維持されているのだろうか？本発表では、1960年代にハミルトンが提唱した包括適応度inclusive fitness（血縁淘汰kin selection）理論を出発点とする、社会進化に関する最近の動向を概説する。血縁淘汰理論からは、高い血縁度relatednessを持つ個体間において利他行動が進化しやすいと予測される。膜翅（ハチ）目、鳥類、哺乳類の各分類群を対象にした系統分析から、一夫一妻型の家族形態を持つ種が、協同繁殖や真社会性種の前駆段階の役割を果たしていたことが推測されている(the monogamy hypothesis)。一夫一妻型の家族形態では、自分の子と、両親を共有する兄弟姉妹の血縁度が0.5で等しくなる。この血縁構造のもとでは、個体が兄弟姉妹を育てるヘルピング行動が進化しやすく、協力的社会の出現が促進されたと考えられている。系統分析による研究から、脊椎動物の協力的社会が進化の過程でたびたび消失したことも明らかにされている。雌が複数雄と交尾した場合、兄弟姉妹間の血縁度が低下する。このため、兄弟姉妹の世話によってヘルパーにもたらされる（包括）適応度の利益が減少する。この結果、協力的社会は非協力的社会へと推移しやすくなる。また、家族を基盤とした協同繁殖社会であっても、ヘルパーは時として自身で繁殖を試みる。その結果、血縁個体間で資源や繁殖をめぐる激しい競争(kin competition)が生じる。高いコストを伴う血縁競争も、協力的社会を消失させる要因のひとつといえる。上記の議論は、適応的意義や系統を扱う究極要因ultimate factorに着目したものである。これらの観点は、神経系・内分泌・遺伝子などの至近要因proximate factorの理解にも貢献するであろう。社会性を形成する至近要因を例にとると、上記のような協力行動に関する神経内分泌学的特徴は、協力的社会の出現と同時に獲得されているか、もしくは、以前に獲得された形質が、協力的社会の出現を促す前適応となっている可能性がある。たとえば、昆虫においては育児・給餌行動が協同繁殖（原始的真社会性primitive eusociality）の前段階として見られ、親個体とワーカーの間で世話行動に関する遺伝子発現が共通している。群居性哺乳類では、非血縁個体のあいだで特別な親和関係(social bond)を形成する種がある。この社会関係の背景にある行動内分泌学基盤は、親子・血縁個体間でみられるものと類似している。これらの考察は、社会性に関する進化プロセス、および、形質が獲得された順番・因果関係（鶏が先か、卵が先か）を理解する上で、重要な手がかりとなるものである。至近要因と究極要因は、しばしば乖離して研究される。この状態は不完全な推理小説を想起させる。推理小説の見せ場は、犯罪の動機解明（なぜ？）と、トリックの解明（どのように？）の二点である。どちらか一点でも欠けたらば、良い物語とは言えないであろう。究極要因と至近要因、双方を融合させる視点が、現在の動物学において求められている。

• 沓掛展之 動物社会における権力と不平等(Power and inequality in animal societies) 社会動態セミナー & 第２回川内茶会セミナー 東北大学 2016/12/26

• Kutsukake, N. Individual heterogeneity and social complexity in mammals. Anthropologisches Kolloquium, Univ Zurith. 2017/12/11

• 沓掛展之  研究者が思い描く進化モデルを検証できる系統比較法、シンポジウム「系統樹から進化を探る―系統比較法の古生物への適用」 古生物学会 2020年例会、東京大（駒場）、2020/2/7

  • 本講演では、近年、発展が著しい、連続形質の分析法を概説する。その起点は、Felsenstein (1985)による独立対比(independent contrasts)法の提唱である。その後、柔軟な統計モデリングを可能にする系統的一般化最小二乗法(PGLS: phylogenetic generalized least squares)が提唱された。その結果、現在の系統比較法は、研究者が検証したいと願う進化モデルを扱うことができる、柔軟な統計手法へと成長している。

  • 連続形質の系統比較法を理解する上で要となる点、同時に初学者にとって分かりにくい点が、種間の類似度を分散共分散行列(variance-covariance matrix)で表す過程である。この過程を理解するために、以下では、均一速度のブラウン運動(BM: Brownian motion)を形質進化に当てはめる、もっとも単純な例を用いて解説する。

  • N種からなる系統樹において、共通祖先種から末端節までの時間をTとする。また、種 i と種 j が分岐した時点を Tij とする。そうすると、種 i と種 j は、共通祖先種から種分化までの時間 (T - Tij ) の時間を共有して形質進化してきたことになる。均一ブラウン運動を想定した場合、同種の類似度を T とすると、 相対的に、種 i と種 j の間の類似度（共分散）は  (T - Tij )となる。二種間の類似度を、N種中に含まれる種間の組み合わせ全てで計算する。その値を(i, j)成分に入れたN x Nの行列が分散共分散行列 (C) であり、種間の類似度に関する情報を集約した行列となる。行列 C は、進化モデルの尤度関数、共通祖先の形質値や進化速度（BMの速度パラメーター）を最尤推定する式に含まれる。換言すると、Cを記述することができれば、未知のパラメーターを推定し、進化モデルを検証することができるのである。この原則は、以下に紹介する発展モデルにおいても有効であるため、量的形質の系統比較を理解するうえで要となることを再度、強調したい。

  • ここまでは、系統内の形質進化を速度均一のBMで表す進化モデルを解説してきた。BMは、(1)中立進化、もしくは、(2)ある範囲内を変動する最適値に向かう適応進化、という二つの進化プロセスを表す、適用範囲の広い進化モード（mode）である。しかし、実際の進化プロセスを考えると、形質進化がつねにBMで近似できるとは限らず、また、系統全体で均一なBMを想定することは現実的ではないだろう。この問題点に対して、均一BMという仮定を緩めた発展モデルが提唱されてきた。それらは、以下の二つに大別できる。

  • [1] ブラウン運動の発展版

    • まず、BMの速度パラメーターが、あるルールに従って変化する進化モデルが提唱されている。たとえば、古生物学者であるシンプソンが提唱した適応放散モデルでは、共通祖先種からの種分化と形質多様化が短期間で起き、その後、時間が経つにつれて多様化は減速する。この適応放散モデルは、共通祖先種から離れるに従って進化速度を減衰させるパラメーターを設定する、early burstモデルによって検証することが可能である。

    • もしくは、クレードごと、または枝ごとに異なる進化速度を持つという設定を検証したい場合もあるだろう。そのような場合、各クレードや、一部の枝に異なるBM進化を設定する進化モデルを構築すれば表現できる。もっとも複雑なvariable rate modelでは、すべての枝に異なる進化速度を想定する。

  • [2] 安定化淘汰

    • BMに基づく手法の問題点として、形質値の上限下限を想定していない点が挙げられる。例えば、体サイズの分布には生物学的な制約が存在し、特定の値以上には大きくならないし、負の値を取ることもない。もしくは、形質が最適値以外を取ることがなく、固定されているということもあるだろう。これらの例のように、形質値が限られた範囲内にとどまるという設定（安定化淘汰の存在）は、Ornstein-Uhlenbeck過程を適用した進化モデルで表すことができる。

  • このように、現在の系統比較法では、研究者のニーズに対応した様々な進化モデルが提唱されている。ほぼ全て、フリーのRに装備されており、本稿で述べた統計学的な背景を理解していなくても（理解していたほうが望ましいが）利用することができる。系統比較法は、海外では大進化の分析手法として定着している。その一方、残念なことに、日本語での平易な解説もなく、研究者が学習できる機会も少ない。今後、多くの研究者によって活用されることが望まれる。

  • 沓掛展之　真社会性ハダカデバネズミの集団意思決定と対立　公開シンポジウム「動物たちの意図共有」　2021年 3月21日　日本学術会議統合生物学委員会・心理学・教育学委員会・基礎生物学委員会合同行動生物学分科会（オンライン）

  • 沓掛展之　ヘテロな利己的協力社会における創発と相転移　JST/CREST「脳領域／個体／集団間のインタラクション創発原理の解明と適用」研究会 2021/10/26、オンライン

  • Kutsukake N. Social trajectory and reproductive value in group-living mammals. Human Sociality: comparative studies of social evolution and historical dynamics. Tohoku Univ. 2022/8/17-18.

  • 沓掛展之「動物の社会進化における繁殖価の役割」　2023年度数理生物学会年会 (JSMB 2023）「繁殖価はどう活用できるか」企画：大槻久  2023/9/4-6　奈良女子大

    • 　本講演では、動物の実証研究者の立場から、繁殖価を考慮することの重要性について発表する。利他行動や協力的社会の進化を理解する上で、包括適応度理論（血縁淘汰）は高い説明力・予測力を持つ。この理論によると、利他行動の行為者と受け手の間の血縁度r、受け手の利益B、行為者のコストC が、r ×B > C
      を満たしている時に、利他行動が進化可能であると予測される。この不等式（ハミルトン則）の実証的検証では、血縁度と利他性の関係に注目が集まってきた。その一方、B や C は測定が難しいため、その効果に関する検証はほとんど行われてこなかった。
      　Taylor and Frank (1996), Frank (1998)らは、B とC に繁殖価V が含まれていること、すなわち、B = B’ × Vrec、C = C’ × Vact であることを指摘した（ここで、recとact は利他行動の受け手と行為者を指す）。この拡張により、血縁個体への利他行動は、低い繁殖価を持つ行為者が高頻度で行い、また、繁殖価の高い受け手に対して高頻度で行われるだろうという新たな予測が導かれる。これらの予測を検証するために、Hasegawa & Kutsukake (2019)は、哺乳類の協力行動に関する文献調査を行い、
      ・繁殖価を考慮したハミルトン則の検証はほとんど行われていない
      ・繁殖価について言及はしていないものの、繁殖価に影響すると考えられるクラス変数（おもに年齢）の影響は多くの研究で検証されてきた
      ・66%(44/67)の研究において、繁殖価の影響に関する予測通りの結果が得られている

などを見出した。これらのことから、繁殖価は、実証研究者の間で認識されていないものの、社会進化の研究において潜在的に強い影響力を持っていることが示された。

　講演の後半では、関連するその他の話題について紹介したい。発表を通じて、実証研究者が重要と考えるトピックについて数理生物学者に興味を持っていただき、verbalな議論を検証する数理モデルを（あわよくば）構築していただければ幸いである。

関連論文

Frank SA (1998) Foundations of social evolution. Princeton University Press, Princeton
Hasegawa M, Kutsukake.N (2019) Kin selection and reproductive value in social mammals. J Ethol. 37: 139-150.
Rodrigues AMM, Gardner A (2022) Reproductive value and the evolution of altruism. TREE 37: 346-358.
Taylor PD, Frank S (1996) How to make a kin selection model. J Theor Biol 180:27–37 

• • 沓掛展之　協同繁殖社会の多様性と進化 Diversity and evolution of cooperative breeding societies. NIBB動物行動学研究会. 2024/3/5　オンライン

    • 親以外の個体が子の世話をする協同繁殖(cooperative breeding)は、哺乳類、鳥類、魚類などの多様な分類群で確認されている。自らは繁殖をせず子の世話に従事するヘルパーの存在は、動物行動学や進化生物学において注目を集めてきた。発表者は協同繁殖する哺乳類と魚類を対象に個体間の社会交渉を分析し、社会の骨格となる社会関係の理解に努めてきた。本発表の前半では、それらの研究を概説し、協同繁殖社会の多様性を紹介したい。後半では、協同繁殖の研究から派生した一般的な問題として、繁殖価(reproductive value)が社会進化に果たす役割、進化的獲得(acquisition)と維持(maintenance)の違いについて紹介する。

学会口頭発表 Oral Presentations

• 沓掛展之 ニホンザル・オス間の連合形成 -αオス交代の事例報告- 第15回日本霊長類学会 宮崎 大 1999.6.18-20

• 沓掛展之 ニホンザルのαオス交代とオス-メス関係への影響 第16回日本霊長類学 会 東海学園大学 2000.7.7-9

• 沓掛展之 野生チンパンジーのビジランス行動 第49回日本生態学会 東北大 2002.3.25-30 講演要旨集 p. 181

• 沓掛展之 野生チンパンジーの社会的不安：行動学的指標による測定 第19回日本霊長類学会 宮城 教育大 2003.6.27-29

• Kutsukake, N. Reproductive conflict between females in cooperatively breeding meerkats: insights from the social interaction. IX International Mammalogical Congress. Sapporo, Japan, 2005.7.31-8.5

• Kutsukake, N. & Nunn, C. L. Comparative tests of reproductive skew in male primates: the roles of demographic factors and incomplete control. 11th International Behavioral Ecology Congress. Tours, France, 23-29, July 2006

• Kutsukake, N. Inada, M & Okanoya, K. Group decision-making in eusocial naked mole-rats. 12th International Behavioral Ecology Congress. Ithaca, USA, 9-15, Aug 2008

• Kutsukake, N. The meerkat market: sex difference in social strategies within cooperatively breeding groups. 第10回日本進化学会 東京 大（駒場） 2008.8.22-24

• Kutsukake N, Teramoto M, Honma S, Hasegawa T. Behavioural syndrome prevents the tragedy of commons: evidence from chimpanzees. 13th International Behavioral Ecology Congress. Perth, Australia, 26 Sep -1 Oct, 2010

• Kutsukake, N., Ito, MH.  Redirected aggression as a conflict management tactic in the social cichlid fish. Göttinger Freilandtage. Social complexity: patterns, processes and evolution. Göttingen, Germany. 2017/12/12-15. (oral)

  • Social maneuvres during a polyadic interaction has been regarded as one of the criteria of social complexity. Redirected aggression—that is, when a recently attacked individual attacks a third party immediately after the original aggression—is considered a conflict management tactic, as it may reduce the victim’s probability of being the object of further aggression. Redirected aggression has been reported in many vertebrates, but few quantitative studies have been conducted on this behaviour in fish. We examined the function of redirected aggression in Julidochromis regani, a social cichlid fish. Behavioural experiments showed that redirected aggression functioned to divert the original aggressor’s attention toward a third party and to pre-empt an attack by the third-party individual. We found, however, that redirected aggression did not delay the recurrence of aggression by the original aggressor. These results suggest that a primary function of redirected aggression is to maintain the dominance of its actor against a subordinate occupying an adjacent rank. This study provides the first evidence that redirected aggression functions to manage conflict in social fish and adds an evidence that fish exhibit sophisticated cognition and behaviour.

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学会ポスター発表 Poster Presentations

• 沓掛展之 ニホンザル（志賀A1群）大人メスの 高・低順位 での順位維持・獲得の違い 第14回日本霊長類学 会 岡山理科大 1998.6.26-28

• 沓掛展之 ニホンザルの転位行動とストレス 第17回日本動物行動学会 東京農工大 1998.11.21-23

• 沓掛展之 ニホンザルの仲直り行動・ストレス・社会関係 第60回 日本動物心理学会 上智大 2000.6.3-4

• Kutsukake, N. Japanese macaque 'politics': coalitionary dominance struggles among males. Animal Social Complexity and Intelligence Conference. Peggy Notebaert Nature Museum, Lincoln Park, Chicago 2000.8.23-26.

• 沓掛展之 チ ンパンジーのビジランス行動と群集効果 第20回日本動物行動学会 京 都大 2001.11.23-25

• Kutsukake, N.   Absence of group size effect on vigilance in wild chimpanzees. 9th International Behavioral Ecology Congress. Universite du Quebec a Montreal, Canada. 2002.7.7-12.

• 沓掛展之 瞬間サンプリング法におけるデータの独立性と結果の一貫性 第18回霊長類学会 東京大 （弥生） 2002.7.19-21

• Kutsukake, N.  Social anxiety among wild chimpanzees 19th International Primate Society Congress. Beijing, China. 2002.8.4-9.

• 沓掛展之 野生チンパンジーにおける仲直り、慰め、宥め：社会関係の影響 第21回日本動物行動学会 立 教大 2002.11.2-4.

• Kutsukake, N. Social correlates of posture in wild chimpanzees. COE International symposium " African Great Apes: Evolution, Diversity, and Conservation" Kyoto University, Japan 3-6. March. 2004.

• Kutsukake, N. Social conflict in cooperative breeding mammals: dominance assertion, submission, and risk of eviction in wild meerkats (Suricata suricatta). International Society for Behavioral Ecology. University of Jyvaskyla, Finland 10-15 July 2004

• Kutsukake, N.  Sperm competition and correlates of female traits in primates. The Association for the Study of Animal Behaviour, winter meeting, the Zoological Society of London, UK. 2-3, December 2004.

• Kutsukake, N.  Variation in dyadic relationship quality and behavioural assessments of social anxiety in wild chimpanzees. Primate Society of Great Britain Spring Meeting “Regulation of Social Relationships”, Chester UK 22-23 March 2005

• 沓掛展之 霊長類においてメスの形質は精子間競争の強さに影響するか？第21回日本霊長類学会 倉敷 2005.7.1-3

• 沓掛展之 ミーア キャットにおける繁殖をめぐる葛藤と繁殖の偏りの維持機構 第53回日本生態学会 新潟 2006.3.24-28

• Kutsukake, N. & Nunn, C. L. Comparative tests of reproductive skew in male primates.  2006年度日本進化学会大会、2006. 8. 29-31、 東京

• 沓掛展之、Nunn, C. L. 霊長類における 繁殖の偏りと性感染症の伝播 第54回 生態学会大会 松山 2007.3.19-23.

• 沓掛展之・寺本研・森裕介・松平一成・小林久雄・長谷川壽一・岡ノ谷一夫 群れ間敵対 交渉における「ただ乗り」問題：チンパンジーにおける音声再生実験による検討 第23回日本霊長類学 会 滋賀県立大 2007.7.14-16

• 沓掛展之・稲田正幸・岡ノ谷一夫 真社会性ハダカデバネズミにおける集団的意思決定と 女王の役割 第26回 日本動物行動 学会 京都大 2007.10.19-21.

• 沓掛展之・稲田正幸・岡ノ谷一夫 真社会性ハダカデバネズミにおける集団的意思決 定：ワーカーを間接的に操る女王 第28回 日本動物行動学会 2009/11/27-29 筑波大学

• 沓掛展之 協同繁殖社会における経済学：ミーアキャットの毛づくろいは社会関係を反映する 第57回生態学会大会 2010/3/15-20 東京大学

• Kutsukake, N. & Innan, H. Detecting selection on phenotype by approximate Bayesian computation (ABC) in phylogenetic comparative methods: examples in birds. 26th International Ornithological Congress. Tokyo, 2014/8/18-24. (P)

  • Phylogenetic comparative methods (PCMs) have been used to test hypotheses on adaptive evolution. The evolutionary modes commonly included in PCMs are Brownian motion (genetic drift) and the Ornstein–Uhlenbeck process (stabilizing selection), whose likelihood functions are mathematically tractable. More complicated models of evolutionary modes, such as branch-specific directional selection, have not been used because calculations of likelihood and parameter estimates in the maximum-likelihood framework are not straightforward. Here, we present a fundamental structure and advantages of our new PCM method using the approximate Bayesian computation (ABC) algorithm (Kutsukake and Innan, 2013, Evolution, 67: 355-367). The ABC estimates unknown parameters as follows: (i) simulated data are generated under a suite of parameters randomly chosen from their prior distributions; (ii) the simulated data are compared with empirical data; (iii) parameters are accepted when the distance between the simulated and empirical data is small; and (iv) by repeating steps (i) to (iii), posterior distributions of parameters will be gained. Because the ABC does not necessitate mathematical expression or analytic solution of a likelihood function, the ABC is particularly useful when a maximum-likelihood estimation is difficult to conduct (a common situation when testing complex evolutionary models and/or models with many parameters in PCMs). As application, we analysed trait evolution in which a specific species exhibits an extraordinary trait value relative to others in birds. The ABC approach detected the occurrence of branch-specific directional selection and estimated ancestral states of internal nodes under this evolutionary model. The ABC will be a promising approach for broad topics of PCMs, particularly for testing complex evolutionary models that deviate from the standard evolutionary models based on Brownian motion.

• 坪山佳織・秋田優・沓掛展之 半野生馬の生活史履歴と人口学的特徴 行動2017 2017/8/30-9/1、東京

  • 個体がどのような生活史履歴を経て、どれほど次世代に遺伝子を残すか、個体の生活史が個体群レベルの現象とどのように関わりあうのか。これらの疑問に答えるためには、個体群の構成個体が識別され、個体ごとに生活史イベントが記録された長期データが必要とされる。本研究では、宮崎県都井岬に生息する半野生馬（岬馬）において、1987年～2010年の23年間に生存した約500個体の生存・死亡・繁殖を分析した。調査期間中、個体数は73頭から122個体の間で変動した。馬はハーレム型の配偶システムを持つため、雄間競争による雄の高い死亡率が予測される。本個体群では、寿命は雌のほうが有意に長いものの、生存率に性差・年齢差はなかった。約63%の雌は生涯繁殖成功がゼロであったが、最大10頭の生涯繁殖成功を持つ雌もいた。仔の性別に関しては、母親の年齢の二乗項が有意に影響しており、繁殖開始時と終了時により高い確率で雄を産んでいた。これらの長期データから、他の半野生馬個体群、飼育馬との比較を行う。

• Kutsukake N, Teramoto M, Honma S, Mori Y, Ikeda K, Yamamoto R, Ishida T, Hasegawa T. The presence of females induces elevated cortisol levels in an alpha male: experimental evidence in chimpanzees. 進化学会 東京大、2018/8 (poster)

• 沓掛展之・野間野史明　闘魚Betta brownorumは協同繁殖種か？　侵入実験による検証　第39回日本動物行動学会大会　2020年11月20日 - 22日　オンライン

• 沓掛展之、長谷川克 哺乳類社会における血縁淘汰：繁殖価の重要性 日本進化学会第22回オンライン大会 2020/9/6-9

  • 多くの実証的研究によって、血縁度と利他性が正の関連を示すという血縁淘汰（包括適応度）理論の予測が支持されてきた。その一方、血縁淘汰理論から予測される、個体の繁殖価（reproductive value; ある状態変数を持つ個体が将来の遺伝子プールに寄与する度合い）が利他性に与える影響については、これまでに注目されてこなかった。本研究では、哺乳類を対象にした実証研究を総説し、繁殖価に関する予測を検証した。その結果、ほぼ半数の研究において、理論的に予測される(1)行為個体の繁殖価と利他性の負の関係、(2)受け手個体の繁殖価と利他性の正の関係が見つかった。これらの結果は、血縁淘汰における繁殖価の重要性を支持するものであるが、血縁淘汰理論から導かれる、血縁度と受け手個体の繁殖価の積が利他性と正の関係を示すという予測は、一例を除いて検証されていなかった。これらの結果を踏まえて、本発表では、血縁淘汰のより精度の高い検証方法を提案する(Hasegawa & Kutsukake, 2019, J Ethol）。

アウトリーチ活動 Outreach talks

• 沓掛展之 動物の行動生態をフィールドワークで探る ソロモン の指環をつけると見えてくる世界 総合研究大学院大学 先導科学研究科 第11回学術講演会 総研大（葉山） 2008.11.3

• 沓掛展之 ハダカデバネズミをめぐる進化の謎解き 総合研究大学院大学・サイエンスカフェ 2013.1.22 葉山・レストラン夕凪亭

  • ハダカデバネズミという動物をご存知ですか？ 東アフリカの乾燥地帯、地下のトンネルに群れて暮らすこのネズミは、珍獣奇獣と呼ぶにふさわしい変わった動物です。体毛を持たず、前歯が出て、視力は退化しています。アリやハチのように、ワーカーが女王のために働く社会を作ります。今回のサイエンスカフェでは、ハダカデバネズミの進化にまつわる謎と、ハダカデバネズミをめぐる研究者の右往左往を紹介することによって、動物学の面白さを共有できればと思います。

• 沓掛展之 野生動物研究者にとってのアフリカ   湘南国際村フェスティバル2013 2013/5/3 神奈川・葉山

  • 野生動物の宝庫であるアフリカ大陸は、動物の研究者にとって憧れの地です。講演者はタンザニアと南アフリカに滞在し、野生動物の研究をしてきました。講演では、アフリカの動物や自然、現地での生活の様子、人々との交流を紹介し、アフリカへのサファリ（スワヒリ語で「旅」の意味）の魅力を共有できればと思っています。

• 沓掛展之 動物は情報をどのように伝えあっているか、総研大・生命共生体進化学専攻・専攻説明会、2019/5/18 品川

• 沓掛展之　動物行動学・ひらめきクイズ：研究するための思考法　生命共生体進化学専攻　講演会・説明会　2022年5月14日（土）　　オンライン

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その他の発表 Other Presentations

• 沓掛展之 政治する？ニホンザル 第1回人間行動進化学研究会 東京大（駒場） 1999.12.12 (P)

• Kutsukake, N.   Through the eyes of neighbors: vigilance behaviour in wild chimpanzees. Hayashibara Forum 2001 & The 4th International SAGA symposium "Evolutionary Neighbors" Okayama International Center, Okayama 2001.11.15-17. (P)

• 沓掛展之 タンザニア連合共和国・トングェ族におけるWaist-to-Hip Ratioの重要性 第３回人間行動進化学研究会 東京大（駒 場） 2001.12.15-16 (O)

• Kutsukake, N. Conflict management following aggression in wild chimpanzees of Mahale Mountains National Park, Tanzania. COE International symposium "Research on long-lived animals" International Sightseeing Center "Freude", Inuyama, Aichi, Japan 2002.1.15-18. (P)

• Kutsukake, N. 2003 Cambridge Univ. Dept. Zool, Lunchtime seminar.

• Kutsukake, N. 2003 Liverpool Univ. Seminar.

• Kutsukake, N. 2004 Cambridge Univ. Dept. Zool, Lunchtime seminar.

• Kutsukake, N. 2006 Cambridge Univ. Dept. Zool, Lunchtime seminar.

• Kutsukake, N. 2006 Max Planck Evol Anthropol, seminar.

• Kutsukake, N & Okanoya, K. Ecological approaches to emotion and cognition in social mammals. RIKEN BSI Retreat, 2006 Oct 30- Nov 1, Saitama. (P)

• 沓掛展之 動 物社会の多様性を統一的に理解する試み：哺乳類における行動生態学的研究から 駒場進化セミ ナー 東京大駒場 2007.12.20 (O)

• 沓掛展之 協 力的社会における個体間の対立と複雑な社会的信号の進化 第三回ダーウィンセミナー 総合研究大学院大学（葉山） 2008.7.30 (O)

• Kutsukake N Conflict and coexistence in mammalian societies 海外総研大レクチャー 復旦大学（上海） 中国 2008.10.3 (O)

• 沓掛展之 哺乳類の行動生態学：専制社会における民主的意思決定 生態科学の研究動向に関する研究 会 九州大学 2008.12.20-21 (O)

• 沓掛展之 真社会性ハダカデバネズミにおける集団的意思決定 葉山高等研 究センター・第三回「人間 生命科学」合同研究会 総合研究大学院大学(葉 山)2009.2.13 (O)

• Kutsukake, N. Organizer’s introduction: coexistence and selfishness in group-living animals. International Seminar: Origin and Evolution of Environmental Adaptation-Symbiosis, Cells, Individuals, Populations and Societies. Hayama, 27-29, Jan, 2009 (O)

• 沓掛展之 哺乳類における社会進化：社会的形質は淘汰圧を生み出すか？ つくば進化生態学セミナー 2010/9/11 筑波大 (O)

• Kutsukake, N. 2011 Univ Colorado, Boulder, seminar

• 沓掛展之・印南秀樹 系統樹上の表現型進化シミュレーションによる複雑な適応進化の検出 複合適応形質進化・公開シンポジウム 東京大 2012/9/26 (P)

• 沓掛展之・稲田正幸・坂本信介・岡ノ谷一夫 協力をめぐる競争？ 真社会性ハダカデバネズミにおける集団的意思決定と労働の妨害 第１８回日本進化学会 2016/8/25-28. 東工大 (P)

  • 協力的社会を形成する脊椎動物において、個体が他個体の協力行動を妨害する事がある。妨害行動は協力によって生じる利益を減少させるため、その適応的意義を理解することは難しい。真社会性哺乳類であるハダカデバネズミは、個体が他の個体の尾を口でくわえて、他の場所へ引っ張り連れていく妨害行動(tail-tugging)を行う。本研究では、４匹の個体がトンネル内で巣材を運搬する集団的意思決定に関する行動実験を行い、実験中に観察された妨害行動のパターン、機能を調べた。三つのコロニーを観察した結果、138回の妨害行動を記録した。ひとつのコロニーの女王が全行動の72.5%を行っていたものの、すべてのカースト個体が妨害行動を行っていた。妨害行動は、休息中の個体よりも、労働中の個体に対して高頻度で行われた。また、妨害行動は行為者がもっともよく働く場所で頻繁に行われていた。これらの結果から、妨害行動には、特定の場所における労働機会を独占する機能があることが推測された。本研究は、協力的社会における妨害行動の数少ない報告例であり、真社会性のコロニー内において労働という協力機会をめぐる競争が存在する可能性を示している。

• 沓掛展之  発見が駆動する動物行動学、進化生態こまば教室、2018/11/26、東京大（駒場）

  • 動物を観察していると「あっ」と驚きの声を出してしまうことがある。計画に含めていなかった行動、想定していなかった現象に出会うと、それまで考えてもいなかった可能性に気が付かされ、対象種の知識・理解が浅かったことを思い知ることになる。練り上げた研究計画を破棄して、新奇な現象に焦点を当てた計画を変更する場合も多い。これまでに研究されていない行動を調べる場合、その切り出し方にも工夫が必要となる。十分なサンプルサイズ、整ったデータが取れないことも多い。既存の理論体系に当てはまらず、仮説検証型が作法・王道である分野のなかで学問的な意義付けに苦しむことにもなる。研究を進める効率や速度、期待される波及効果などの計算も狂う。これらの苦労を度外視しても、データ・事実を十分に吟味し、論文として後世に残すことこそ、動物が垣間見せてくれた一瞬に立ち会った研究者の責務であるようにも思える。寄り道は楽しいし、概念的理論・意義は後からついて来ればいい。今回のセミナーでは、発見が駆動した研究を三つ（八つ当たりするシクリッド、鼻息で餌をとるゾウ、仲間を邪魔するハダカデバネズミ）紹介する。なお、これらのうち二つの研究は院生が行った研究であり(Mizuno et al. 2016 Anim Cog; Ito et al. 2018 PRSLB)、演者が主導的な役割を果たしたものではない。これらの研究を通じて、動物行動学の素朴な魅力を共有できれば幸いである。

• 沓掛展之  If I am a reviewer of this study（コメンテーター） 2019年度 京都大学霊長類研究所 共同利用研究会「ニホンザルの「暮らし」を俯瞰する―遺伝子・行動・生態・人との関わり―」 2019/6/8-9 犬山

• 沓掛展之  霊長類社会における偶然と必然：個体のライフコースは、どの程度、予測できる？ 東大・理学・生物・人類学演習/人類学セミナー 2019/6/14

  • S. J. Gould (1990)が「生命のテープを巻き戻し、もう一度、再生したら」という例えで表現したように、生物進化に再現性・反復性が存在するかどうかという問題は、予てから生物学者の興味を惹いてきた。動物個体が誕生から死ぬまでに辿る社会的変遷（ライフコース）についても、同様の問いが成立する。確率論的・偶発的な事象が個体のライフコースに影響することは明らかである。その一方、幾多の実証研究によって、社会的制約が、個体の適応戦術の発現を規定するという必然的な因果関係が明らかにされてきた。これらの適応、制約、偶然の関係を丹念に解きほぐすことで、生活史の各段階における適応的な社会戦術、また個体のライフコースを予測・理解することが可能になるかもしれない。本講演では、霊長類の社会行動に関する最近の研究を紹介し、個体のライフコース・社会の挙動を予測する概念的理論を提唱することが可能かどうかを議論したい。

• 沓掛展之  系統種間比較にまつわる三つの悩み. 九州大学 2019/7/17 伊都

  • 系統関係を考慮した種間比較(phylogenetic comparative method; PCM)は、日進月歩の発展を遂げている。系統の影響を統制するために提唱されたPCMは、近年、その当初の目的を超えて、進化モード（運動様態）の検証、進化速度とその多様性の推定、複数形質間の関連検出など、幅広い用途に用いられている。実証研究者にとって、様々な手法が整ったことは喜ばしい。しかし、いざPCMを使おうとすると、大・中・小、程度の異なる三つの悩みに直面することになる。小さな悩みは、複数の進化モデルの中から、どの進化モデルを選択・検証すればいいのかという点である。量的形質の場合、既存の進化モデルは単一速度のブラウン運動モデルを発展させたものであるが、発展モデル同士を比較することは難しい。そのため、どの進化モデルが研究目的・仮説に合っているのか、研究者は熟考する必要がある。中程度の悩みとして、既存の進化モデルでは、研究者が本当に検証したい仮説を検証できない事態が挙げられる。そのような場合、不満を感じつつも既存の手法で妥協するか、新しい手法を開発するかの二択に迫られる。最大の悩みは、仮説を検証するために必要とされる形質進化の回数が十分でないという点である。研究対象とする形質進化の回数が少ないと、PCMの検出力が大きく下がってしまう。分析に十分な数の進化回数を確保するために、データに含める種数を増やすと、否応なく、異なる生態を持つ種・分類群がデータに混在することになる。「木を見て森を見ず」という批判はよく聞くが、「神は細部に宿る」も真実である。どの程度、データの異質性が許容されるのか、明確な基準はないようである。本講演では、これらの悩みの背景にあるPCMの基礎概念を、おもに哺乳類の研究例を交えて、平易に解説したい。また、中の悩みへの対応として、近似ベイズ計算(ABC: approximate Bayesian computation)を用いたPCMの開発と適用例も紹介する。なお、本セミナーでは量的形質のPCMを扱う。離散形質のPCMに関しては、直前の講義で解説する予定である。

連名の発表 Co-authored Presentations

• Fujisawa, K. & Kutsukake, N.   Conflict resolution among preschool children in Japan. The 2nd International symposium for Comparative Cognitive Science "Social transmission of knowledge" Inuyama, Aichi, Japan 2002.2.18-20 (P)

• Fujisawa, K., Kutsukake, N. & Hasegawa, T. Post-conflict behaviour among Japanese children 16th International Society of Human Ethology. Montreal, Canada. 2002.8.7-10. (P)

• 藤澤啓 子、沓掛展之、長谷川寿一 幼児の仲直り戦略：自然場面における定量 的行動観察 第４回人間行動進化学研究会 北海道大 2002.11.30-12.1 (P)

• 末續野百 合、沓掛展之 アビシニアコロブスの抱きつき行動 第19回日本霊長類学会 宮城 教育大 2003.6.27-29  (P)

• Fujisawa, K., Kutsukake, N. & Hasegawa, T. Similarity in conflict resolution pattern between primates and preschool children: reconciliation form and friendship. XX Congress of the International Primatological Society, 23-28 Aug 2004, Torino, Italy. (P)

• Fujisawa, K., Kutsukake, N. & Hasegawa, T. Reciprocity and Interchange of prosocial behavior among Japanese preschool children. International Society for the Study of Behavioral Development Biennial Meeting. Ghent, Belgium 11-15 July, 2004. (P)

• 末續野百 合 & 沓掛展之 アビシニアコロブスにおけるあいさつ行動の文脈と機能 第20回日本霊長類学 会 京都大霊長類研究所(フ ロイデ) 2004.7.2-4

• Fujisawa KK, Kutsukake N & Hasegawa T. Positive and negative networks in Japanese preschool children. 19th Binnial Meeting International Society for the Study of Behavioural Development. Melbourne, Australia. 2-6, July 2006. (P)

• 長谷川寿 一、沓掛展之、池田功毅、本間誠次郎、早坂郁夫、寺本研、山本ライ ン、石田貴文、吉川泰弘 チンパンジーにおける内分泌と社会行動：行動実験と非侵襲的測定 第22回 日 本霊長類学会大会 自由集会「大型類人猿情報ネットワーク(GAIN)」 大阪大学 2006 7/15-17

• 池田功 毅、沓掛展之、本間誠次郎、寺本研、早坂郁夫、山本ライン、石田貴 文、吉川泰弘、長谷川壽一 チンパンジーにおける唾液中コルチゾル、テストステロンの測定：生物学的妥当性と生態学への応用 第14回日本ステロイドホルモ ン学会学術集会 (O) 2006. 12. 9 大阪

• Sato, M., Kutsukake, N. & Hasegawa M. The veterinary ecological study of medium-sized carnivores. International Colloquium of Evolutionary Studies: Mentors and Students. Hayama, Kanagawa, 2008.2.28-29

• 的場知 之、沓掛展之、長 谷川寿一 Social Relations Modelを用 いた霊長類のグルーミングのメタ分析 多摩動物公園 SAGA 11 with HOPE 2008.11.15-18 (ポスター)

• Nunn, CL, Kutsukake N, Ostner J & Schülke O. Causes and consequences of reproductive skew in male primates. The 78th annual meeting of the American Association of Physical Anthropologists, Chicago, USA, March 31-April 4, 2009

• 立田委久 子、沓掛展之、 川﨑章弘、横山ちひろ、尾上浩隆、長谷川眞理子 共同繁 殖種コモンマーモセットの子育て期前後における父親の体重変化 第25回日本霊長類学 会大会 2009/7/18-20 中部学院大 (P)

• 立田委久子、沓掛展之、 川﨑章弘、横山ちひろ、尾上浩隆、長谷川眞理子 共同繁 殖種コモンマーモセットの子育て期における父親の体重変化 第28回日本動物行動 学会 2009/11/27-29 筑波大学

• 的場知之、沓掛展之、長谷川寿一 平等主義的社会における社会交渉：ライオンの親和的行動の機能 第12回日本進化学会 2010/8/2-5 東京工業大 (P)

• 本間淳、Johanna Mappes、沓掛展之 ミュラー型擬態を寄生的にする2つの要因 第12回日本進化学会 2010/8/2-5 東京工業大 (P)

• Tatsuta, I., Kutsukake, N., Kawasaki,A., Yokoyama, C., Onoe, H. & Hasegawa, M.  Paternal changes in body weight during parental care period in cooperatively breeding common marmosets (Callithrix jacchus). The 23rd Congress of the International Primatological Society, Kyoto, Japan. 12-18, Sep, 2010. (O)

• Matoba T, Kutsukake N, Hasegawa T. The distribution and function of an affiliative behavior in captive lions. The Kyoto University International Symposium: Biodiversity, Zoos and Aquariums “The message from animals”, Nagoya, 2010/9/19-20 (P)

• Tatsuta I, Kutsukake N, Yokoyama C, Onoe H, Hasegawa M. Father’s cost for parental care during preweaning period in cooperatively breeding common marmosets. 13th International Behavioral Ecology Congress. Perth, Australia, 26 Sep -1 Oct, 2010 (P)

• Sawada K, Kutsukake N, Hasegawa M, Nakashima Y. Bi-directional sex change in a marine goby : the effects of social change and life history. 13th International Behavioral Ecology Congress. Perth, Australia, 26 Sep -1 Oct, 2010 (P)

• 的場知之・沓掛展之・長谷川寿一 飼育下のライオンにおける親和的行動の雌雄差とその社会的機能 第29回日本動物行動 学会 2010/11/19-21 沖縄 (P)

• 坪山佳織・秋田優・長谷川眞理子・沓掛展之 半野生馬における集団移動の意思決定 日本生態学会 2011/3/8-12 札幌 (P)

• 中村美知夫、ナディア・コープ、藤本麻里子、藤田志歩、花村俊吉、早木仁成、保坂和彦、マイケル・A・ハフマン、稲葉あぐみ、井上英治、伊藤詞子、川中健二、沓掛展之、清野（布施）未恵子、郡山尚紀、リンダ・F・マーシャント、松本晶子、松阪崇久、ウィリアム・C・マックグルー、ジョン・C・ミタニ、西江仁徳、乗越皓司、坂巻哲也、島田将喜、リンダ・A・ターナー、上原重男、ジェームズ・V・ワキバラ、座馬耕一郎、西田利貞 マハレのチンパンジーの遊動域―16年間のデータから 第27回日本霊長類学会大会 2011/7/16-18 犬山 (O)

• 立田委久子、沓掛展之、 川﨑章弘、横山ちひろ、尾上浩隆、長谷川眞理子 コモンマーモセットの子育て行動の個体差がコドモの成長に及ぼす影響 第27回日本霊長類学会大会 2011/7/16-18 犬山 (P)

• Tatsuta, I., Kutsukake, N., Kawasaki, A., Yokoyama, C., Onoe, H. & Hasegawa, M.  Factors affecting variability of infant development during parental period in common marmosets. Behavior 2011. Indiana, USA, 2011/7/25-31

• Matoba T, Kutsukake N, Hasegawa T. The distribution and function of affiliative behaviours in lions, Panthera leo. Behavior 2011. Indiana, USA, 2011/7/25-31

• Tsuboyama K, Akita Y, Hasegawa M, Kutsukake N. Decision-making during group movement in feral horses Equus caballus. Behavior 2011. Indiana, USA, 2011/7/25-31

• 的場知之、沓掛展之、長谷川寿一 ライオンは仲直りをするか：飼育下における攻撃とその後の社会交渉 Animal 2011、東京、2011/9/8-11

• 立田委久子、沓掛展之、 川﨑章弘、横山ちひろ、尾上浩隆、長谷川眞理子 コドモの体重変化に影響を及ぼす子育て期のコモンマーモセットの子育て行動の個体差 Animal 2011、東京、2011/9/8-11

• 坪山佳織、秋田優、長谷川眞理子、沓掛展之 安定性の異なる集団で比較するウマの移動の意思決定要因 日本哺乳類学会 宮崎 2011/9/8-11

• Takeda K, Ohtsuki H, Kutsukake N, Sasaki A. Evolution toward complex dance in animal courtship: a mathematical model extending the handicap principle. 14th International Behavioral Ecology Congress. Lund, Sweden, 2012/8/12-17

• Irie N, Kutsukake N. Relative quantity judgement by an Asian elephant using touch-panel stimuli. 14th International Behavioral Ecology Congress. Lund, Sweden, 2012/8/12-17.

• 原野智広・沓掛展之 性的対立からメスが被るコストの系統間比較：交尾受容の進化とコスト軽減 第31回日本動物行動学会 奈良 2012/11/23-25 (P)

• 武田浩平・長谷川眞理子・沓掛展之・大槻久 タンチョウのダンス：シークエンス解析から探る双方向コミュニケーションの特徴 第31回日本動物行動学会 奈良 2012/11/23-25 (P) 

• 原野智広・沓掛展之  種内変異を取り入れたシミュレーションによる系統樹上の形質進化：ネコ科の体サイズ多様化 第60回日本生態学会 静岡 2012.3.5-9 (P)

• 川森愛・沓掛展之   祖先形質推定において系統樹の不完全性が及ぼす影響 第60回日本生態学会 静岡 2012.3.5-9 (P)

• Takeda K, Ohtsuki H, Hasegawa M, Kutsukake, N. Structure of dance sequences in the red-crowned crane. Behaviour 2013, UK. 2013/8/4-8. (P)

• Takeda K, Hasegawa M, Kutsukake N. Function of arching display during flying into flock in the red-crowned crane. 日本鳥学会・2013年度大会 2013/9/13-16 名城大 (oral, English)

• 武田浩平、大槻久、長谷川眞理子、沓掛展之 タンチョウのダンスにおけるつがいと若鳥の比較：ペア・ボンド仮説の検証 第32回日本動物行動学会 広島 2012/11/29-12/1 (P)

• 水野佳緒里、入江尚子、長谷川眞理子、沓掛展之 飼育下アジアゾウにおける息の吹きかけ行動 第32回日本動物行動学会 広島 2012/11/29-12/1 (video)

• 堀裕亮、瀧本彩加、坪山佳織、沓掛展之、井上‐村山美穂、藤田和生 御崎馬におけるドーパミン受容体D4遺伝子の多型解析 第22回日本DNA多型学会 仙台 2013/11/22-23 (P)

• 原野智広・沓掛展之 ビッグキャットの進化は選択？中立？種内変異に基づく進化シミュレーション 第32回日本動物行動学会 広島 2012/11/29-12/1  (P)

• 川森愛、沓掛展之  近似ベイズ計算を用いた系統種間比較による托卵宿主種数の比較 第32回日本動物行動学会 広島 2012/11/29-12/1  (P)

• 伊藤宗彦、山口素臣、沓掛展之 カワスズメ科魚類における攻撃と八つ当たり行動 第32回日本動物行動学会 広島 2012/11/29-12/1 (P)

• 原野智広・沓掛展之 ウンピョウはサーベルタイガーに向かって進化している？ 第61回日本生態学会 広島 2013.3 (P)

• 伊藤宗彦、山口素臣、沓掛展之 カワスズメ科魚類における複雑な攻撃行動：八つ当たりと順位強化  第61回日本生態学会 広島 2013.3 (P)

• 伊藤宗彦、山口素臣、沓掛展之   カワスズメ科魚類の体サイズが八つ当たり行動に与える影響 第14回東日本魚類生態研究会  2014/3/1-2 東京海洋大・館山（口頭）

• Takeda K, Ohtsuki H, Hasegawa M, Kutsukake, N. Behavioral analysis of dance in the red-crowned crane:a test of the pair bond hypothesis. 26th International Ornithological Congress. Tokyo, 2014/8/18-24. (P)

• Kawamori A, Kutsukake, N. Testing an accelerated directional evolution model in brood parasite cowbirds by an ABC-based phylogenetic comparative approach. 26th International Ornithological Congress. Tokyo, 2014/8/18-24. (P)

• Ito M, Yamaguchi M, Kutsukake N. Complex aggressive behaviors in cichlid fish: redirected aggression and dominance reinforcement. ISBE. New York City, 2014/7/31-8/5

• Sekizawa M, Kutsukake N  Influence of other individuals in proximity on stress level in wild Japanese macaques. IPS. Vietnam. 2014/8/11–16, 

• Kawamori A, Kutsukake, N. Phylogenetic comparative approach for detecting accelerated selective pressures in brood-parasitic cowbirds. 2014 ICN/JSCPB (International Congress of Neuroethology and the 36th Annual Meeting of the Japanese Society for Comparative Physiology and Biochemistry). Sapporo. 2014/7/28-8/1 

• 水野佳緒里、入江尚子、長谷川眞理子、沓掛展之 飼育下アジアゾウの息の吹きかけ行動で見られる物理的知性 日本哺乳類学会2014年度大会2014/9/4-7 京都大

• 原野智広、沓掛展之 長大な犬歯の進化：絶滅生物vs.現生生物における方向性選択の比較 第33回日本動物行動学会 長崎大 2014/11/1-3

• 伊藤宗彦、山口素臣、沓掛展之  カワスズメ科魚類における八つ当たり行動の頻度を決定する要因    第33回日本動物行動学会 長崎大 2014/11/1-3

• 長谷川克、沓掛展之 ベイズ推定によるチンパンジー雄の順位変遷予測 第33回日本動物行動学会 長崎大 2014/11/1-3

• 原野智広、沓掛展之 肉食性哺乳類の長く伸びた牙：現生種と化石種における方向性淘汰の類似性 企画集会「系統関係に基づく種間比較研究の最新の展開」 第62回日本生態学会 鹿児島 2015.3 

• 川森愛、沓掛展之 直感を反映した方向性選択モデルを検証する 企画集会「系統関係に基づく種間比較研究の最新の展開」 第62回日本生態学会 鹿児島 2015.3 

• 伊藤宗彦、山口素臣、沓掛展之 カワスズメ科魚類における八つ当たり行動の機能とその決定要因  第62回日本生態学会 鹿児島 2015.3 (P)

• 関澤麻伊沙、沓掛展之 野生ニホンザルにおけるinfant handlingの頻度に影響を与える要因   第62回日本生態学会 鹿児島 2015.3 (P)

• 伊藤宗彦、山口素臣、沓掛展之  カワスズメ科魚類における攻撃行動の性差 第15回東日本魚類生態研究会  2015/2/28-3/1 日大・藤澤（口頭）

• Mizuno K, Irie N, Hiraiwa-Hasegawa M, Kutsukake N Asian elephants acquire inaccessible food by blowing. The 52nd Annual Conference of the Animal Behavior Society, Anchorage, Alaska, 2015/6/10-14. (oral)

• Ito M, Yamaguchi M, Kutsukake N. Sex difference in aggressiveness in sex-role reversed cichlid fish. Behaviour 2015.  Cairns, Australia, 2015/8/9-14 (P)

• 関澤麻伊沙、沓掛展之  ニホンザル野生群におけるinfant handlingの意義 日本霊長類学会 2015/7/18-20 京都大 (P)

• 武田浩平・沓掛展之 タンチョウにおけるつがいダンスの機能 日本鳥学会2015年度大会 兵庫県立大 2015/9/18-21. 

• 武田浩平・沓掛展之 つがいダンスの行動要素解析：なぜ、ツルはともに舞うのか？ 日本動物行動学会第34回大会 東京海洋大 2015/1120-22

• 伊藤宗彦、山口素臣、沓掛展之 性役割の逆転したカワスズメ科魚類における攻撃的なメス  日本動物行動学会第34回大会 東京海洋大 2015/1120-22

• 原野智広、沓掛展之 ウシ科におけるメスの角の進化と捕食リスクとの関係 日本動物行動学会第34回大会 東京海洋大 2015/11/20-22

• 加藤貴大、酒井秀嗣、佐藤恵、沓掛展之 スズメにおける胚の死亡とストレスベルの関係 鳥類内分泌学研究会 城崎温泉 2015/11/20-22（ポスター賞受賞）

• 伊藤宗彦、山口素臣、沓掛展之 性役割の逆転したカワスズメ科魚類における攻撃行動の性差 第63回日本生態学会 仙台 2016/3/20-24 (O)

• 原野智広、沓掛展之  捕食リスクはメスの角の進化を促すのか：ウシ科における系統種間比較  第63回日本生態学会 仙台 2016/3/20-24

• 長谷川克、沓掛展之 Bayesianスカウターで戦闘力を測定する

•  第63回日本生態学会 仙台 2016/3/20-24 (P)

• 関澤麻伊沙、沓掛展之 ニホンザル野生群におけるinfant handlingの機能検証  第63回日本生態学会 仙台 2016/3/20-24 (O)

• 武田浩平・沓掛展之 タンチョウのつがいダンスと繁殖との関係 第63回日本生態学会 仙台 2016/3/20-24 (O)

• 加藤貴大・酒井秀嗣・佐藤恵・沓掛展之 スズメにおける巣場所資源競争と胚の性特異的死亡 第63回日本生態学会 仙台 2016/3/20-24 (P)

• 関澤麻伊沙、沓掛展之 ニホンザル野生群において近接する他個体が個体のストレスレベルに与える影響 日本霊長類学会 2016/7 鹿児島大 (P)

• Kato T, Kutsukake, N. Male embryo mortality biased offspring sex ratio in tree sparrows Passer montanus. ISBE 2016, Univ of Exeter, UK. 2016/7 (P)

• Haba, Y., Kutsukake, N.  A novel phylogenetic comparative method incorporating a flexible link between discrete and continuous traits 第１８回日本進化学会 2016/8/25-28. 東工大 (P)

• 武田浩平・沓掛展之  タンチョウのダンス：双方向コミュニケーションとしての特徴と機能 日本鳥学会2016年大会 2016/9/16-19 北海道大学

• 加藤貴大・沓掛展之  スズメにおける胚の性特異的死亡：生理的・生態学的要因の解明 日本鳥学会2016年大会 2016/9/16-19 北海道大学 （ポスター賞受賞）

• 原野智広、沓掛展之 食肉目の子殺しと性的二型の関係に対する系統種間比較：陸と海で異なる？ 日本動物行動学会第３５回大会 2016/11/11-13 新潟

• 加藤貴大・沓掛展之 スズメにおける繁殖環境に依存した胚の性特異的死亡とその生理的要因 日本動物行動学会第３５回大会 2016/11/11-13 新潟

• 武田浩平・沓掛展之  双方向コミュニケーションの特徴と機能：タンチョウのダンスを例に   日本動物行動学会第３５回大会 2016/11/11-13 新潟

• 長谷川克、新井絵美、沓掛展之 ツバメ類における尾羽の機能と進化  第64回日本生態学会 東京 2017/3/14-18 (P)

• 原野智広、沓掛展之 食肉目のオスによる子殺しと性選択：生態的条件の異なる分類群を含む系統種間比較 第64回日本生態学会 東京 2017/3/14-18 (P)

• 加藤貴大・田辺秀之・沓掛展之 スズメにおける胚の性特異的死亡の生理的要因と生態学的要因：ストレスレベルと巣場所資源競争 第64回日本生態学会 東京 2017/3/14-18 (P)

• 関澤麻伊沙、沓掛展之 ニホンザル野生群におけるinfant handling：Biological Market理論の検証 第64回日本生態学会 東京 2017/3/14-18 (P)

• 長谷和子・阿部真人、Quintin Lau、沓掛展之 育ちの環境がオタマジャクシの社会行動に与える影響 第64回日本生態学会 東京 2017/3/14-18 (O)

• Kato T, Kutsukake, N. Breeding density and nest-site competition bias secondary sex ratio towards female in tree sparrows Passer montanus: causes and consequences of sex-specific embryo mortality. Behaviour 2017. Estoril, Portugal, 2017/7/30-8/4

• 関澤麻伊沙、沓掛展之 ニホンザル野生群における子育てスタイルとその決定要因 第33回日本霊長類学会 福島 2017/7/15-17

• 工藤慎一・原野智広・沓掛展之・吉澤和徳 親の保護と卵サイズ・クラッチサイズトレードオフ：ツノカメムシ科の場合 行動2017 2017/8/30-9/1、東京

• 加藤貴大・沓掛展之  スズメPasser motanusにおける胚の性特異的死亡：条件依存的な二次性比の偏りとその帰結 行動2017 2017/8/30-9/1、東京

• 加藤貴大・沓掛展之  スズメPasser montanusにおける胚の性特異的死亡: 生態学的要因とその帰結 日本鳥学会2017年大会 2017/9/15-18 筑波 (P)

• 西條未来・沓掛展之  チドリ目における対捕食者行動の決定要因：種間比較による検討 日本鳥学会2017年大会 2017/9/15-18 筑波 (P)  （ポスター賞受賞）

• 加藤貴大・田辺秀之・沓掛展之 スズメ Passer montanusにおける胚発生失敗卵の受精率と胚発生に対するストレスホルモンの効果 鳥類内分泌研究会 2017/12/16-17 農工大 （口頭）

• Sekizawa, M., Kutsukake, N. The significance of infant handling in wild Japanese macaques. Göttinger Freilandtage. Social complexity: patterns, processes and evolution. Göttinger Freilandtage. Social complexity: patterns, processes and evolution. Göttingen, Germany. 2017/12/12-15. (poster)

• Hase K, Kutsukake, N. Size-assortative social preference in small tadpole. 第65回日本生態学会. 札幌. 2018/3/14-18.（英語口頭）

• 加藤貴大・沓掛展之 スズメにおける二次性比の偏り：繁殖条件に応じた胚の性特異的死亡 第65回日本生態学会. 札幌. 2018/3/14-18.（口頭）

• 関澤麻伊沙・沓掛展之 ニホンザル野生群におけるinfant handlingの意義：母子とハンドラー双方の視点から 第65回日本生態学会. 札幌. 2018/3/14-18.（ポスター)

• 西條未来・沓掛展之・大槻久 営巣密度によるチドリ目の擬傷行動の進化  第65回日本生態学会. 札幌. 2018/3/14-18.（ポスター)

• 西條未来・沓掛展之・村田浩一・小山高正，肉食動物を含む混合飼育展示は有蹄類にどのような影響を与えるか？，ず～なんよ。動物園大学8 in ひろしま安佐，広島，2018年3月．(ポスター)

• 長谷和子・沓掛展之 ヤマアカガエルの幼生期における発達段階に伴う社会的選好性の変化 進化学会 東京大、2018/8 (oral)

• Kudo S, Harano T, Tsai J-F, Yoshizawa K, Kutsukake N. Correlated evolution of parental care and life history traits in shield bugs. International Society of Behavioral Ecology 2018. Minneapolis, USA. 2018.8.11-16. (oral)

• Saijo M, Kutsukake N. Phylogenetic comparative analyses of determinants of anti-predator behavior in shorebirds. International Society of Behavioral Ecology 2018. Minneapolis, Minnesota, 2018.8.11-16. (oral)

• Hase K, Kutsukake N. Developmental effects on behavioral response for social preferences in frog tadpoles.International Society of Behavioral Ecology 2018. Minneapolis, Minnesota, 2018.8.11-16. (poster)

• 関澤麻伊沙・沓掛展之   ニホンザル野生群におけるmaternal styleとinfant handlingを受ける頻度の関係性  霊長類学会 武蔵大 2018/7 (poster)

• 杉田あき、繁田真由美、田村典子、沓掛展之  ムササビの餌資源利用と採食場所の空間分布 哺乳類学会 信州大 2018/9 (poster)

• 西條未来・北村亘・沓掛展之 コアジサシにおける抱卵ステータスと地面温度が集団モビングに与える影響 動物行動学会 京都大 2018/9 (poster)

• 武田浩平・沓掛展之  資源に応じたタンチョウの鳴き合いの変化 動物行動学会 京都大 2018/9 (poster)

• 工藤慎一・原野智広 ・沓掛展之 ・吉澤和徳 ツノカメムシ類における生活史形質の相関進化：系統種間比較による検討、動物行動学会 京都大 2018/9

• Hase K, Kutsukake, N. Learning and ontogenetic shifts on behavioral response for social preferences in frog tadpoles 第66回日本生態学会. 神戸. 2018/3.（英語口頭）

• 関澤麻伊沙、沓掛展之  ニホンザル野生群におけるinfant handlingに母子間関係が及ぼす影響 第66回日本生態学会. 神戸. 2018/3.

• 西條未来・北村亘・沓掛展之  コアジサシの集団モビングに影響を与える個体内・環境要因  第66回日本生態学会. 神戸. 2018/3.

• Hasegawa M, Giraudeau M, Ligon RA, Kutsukake, N, Watanabe M, McGraw KJ. 鳥のいじめのパーソナリティー. 第66回日本生態学会. 神戸. 2018/3. 

• Kudo S, Harano T, Tsai J-F, Yoshizawa K, Kutsukake N. Small eggs, large clutches and parental care: unexpected life-history evolution patterns in shield bugs. ESEB 2019, Turku, Finland. 2019/8/19-24

• 杉田あき、繁田真由美、田村典子、沓掛展之ムササビの採食物および採餌場所の選択性 哺乳類学会2019年度大会、中央大、2019/9/5-8

• 西條未来，北村亘，沓掛展之 コアジサシにおけるコロニーの形成過程と捕食に影響する要因 日本鳥学会2019年度大会、帝京科学大、2019/9/13-16

• 西條未来，北村亘，沓掛展之 コアジサシにおけるコロニーの形成過程と捕食に影響する要因  第35回個体群生態学会大会、京都、2019/9/26-28

• Kato T, Kutsukake N. High male embryo mortality biases secondary sex ratio toward female in Eurasian tree sparrows: breeding conditions and hormonal cause inducing sex-specific mortality and its consequences. 第35回個体群生態学会大会、京都、2019/9/26-28

• 西條未来，北村亘，沓掛展之 コアジサシコロニーにおける捕食に影響する要因とコロニーの形成過程 動物行動学会第38回大会 大阪 2019/11/22-24

• 武田浩平・沓掛展之 ツル科におけるディスプレイと音声の相関進化 動物行動学会第38回大会 大阪 2019/11/22-24

• 原野智広・沓掛展之 イタチ科における体サイズの進化：水中に進出すると大型化？ 第６７回生態学会、名城大、2020/3/4-8（学会不開催、発表成立）

• 西條未来，北村亘，沓掛展之 コロニー内における捕食と営巣場所の選好性でコロニー形成を明らかにする第６７回生態学会、名城大、2020/3/4-8 （学会不開催、発表成立）

• Hase K, Kutsukake N. Knowing kin and non-kin: self-referent phenotype matching and conspecific acceptance in frog tadpole. 第６７回生態学会、名城大、2020/3/4-8（学会不開催、発表成立）

• 加藤貴大・沓掛展之 スズメにおける胚の性特異的死亡の帰結：雛のコンディションと孵化卵の生態学的意義 第６７回生態学会、名城大、2020/3/4-8（学会不開催、発表成立）

• 高畑優、内田健太、嶌本樹、大河龍之介、沓掛展之、大槻久 都市と郊外に生息するキタリスの生存率推定 第６７回生態学会、名城大、2020/3/4-8（学会不開催、発表成立）

• 山川真徳、沓掛展之 ハダカデバネズミにおける穴掘りの指向性および女王が探索行動に与える影響 第６７回生態学会、名城大、2020/3/4-8（学会不開催、発表成立）

• 野間野史明・沓掛展之　雌雄が装飾を持つ闘魚Betta brownorumにおける同性間闘争の性差 日本進化学会第22回オンライン大会 2020/9/6-9

• 野間野史明・沓掛展之　雌雄が装飾を持つ闘魚Betta brownorumにおける同性間闘争の性差　第39回日本動物行動学会大会　2020年11月20日 - 22日　オンライン

• 高畑優・内田健太・嶌本樹・沓掛展之・大槻久　都市郊外に生息するキタリスの生存率と寿命推定　第39回日本動物行動学会大会　2020年11月20日 - 22日　オンライン

• 山川真徳・三浦恭子・沓掛展之　真社会性ハダカデバネズミにワーカー内カーストは存在するのか　第39回日本動物行動学会大会　2020年11月20日 - 22日　オンライン

• 原野智広、沓掛展之　イタチ科における水生適応に伴う体サイズ進化の速度と方向性　日本生態学会第68回全国大会　2021/3/17-21　オンライン

• Hase, K., Kutsukake, N. Knowing kin and non-kin: self-referent phenotype matching and conspecific preference in frog tadpole　日本生態学会第68回全国大会　2021/3/17-21　オンライン

• 杉田あき、繁田真由美、田村典子、沓掛展之、寺井洋平　DNAマーカーを用いたムササビの性別および個体識別方法と、糞DNAを用いた野外調査への応用　日本哺乳類学会2021年度大会　2021/8/28-31　オンライン

• 安家叶子・沓掛展之　リカオンにおけるあくびとその伝染性　第40回動物行動学会（オンライン） 2021/9/21-23

• 高畑優・内田健太・嶌本樹・沓掛展之　宝物は手間をかけて安全な場所へ：餌の質に応じたキタリスの貯食行動の変化　　第40回動物行動学会（オンライン） 2021/9/21-23

• 工藤慎一・原野智広・沓掛展之・吉澤和徳　ツノカメムシ類のメス親の防衛行動は卵の変形を促すのか？　　第40回動物行動学会（オンライン） 2021/9/21-23

• 山川真徳・三浦恭子・沓掛展之　真社会性ハダカデバネズミにおける他集団個体に対する排他性　第６９回日本生態学会　オンライン　2022/3/14-19　　

• 原野智広、沓掛展之　　イタチ科における水生適応に関連した出生時体サイズの進化　第６９回日本生態学会　オンライン　2022/3/14-19　

• 工藤慎一・原野智広・沓掛展之・吉澤和徳　ツノカメムシ科の卵形状：メス親による防衛行動と卵形状の進化的相関　昆虫学会82回大会　2022年9月3日～5日　松本

• 関澤麻伊沙、沓掛展之 野生ニホンザルにおける他個体のアカンボウに接触する行動の機能と制約　第38回日本霊長類学会大会、第76回日本人類学会大会連合大会（ASN-PSJ 2022）2022年9月16～19日、京都 

• 原野智広・沓掛展之　イタチ科における子のサイズと数のトレードオフに対して水生で作用する選択　日本動物行動学会第41回大会　博多　2022/11/22-24

• 佐藤駿・幸田正典・沓掛展之　顔で個体識別するディスカスSymphysodon aequifasciatusにおける顔表情の社会的利益　魚類生態学研究会オンライン(宮崎大学)

• 関澤麻伊沙・沓掛展之. ニホンザル野生群におけるinfant handlingと毛づくろいの関係性. 第39回霊長類学会大会. 兵庫県民会館. 2023.7.7-9. 口頭.

• Yamakawa M, Yamasaki R, Kutsukake N, Okuyama T, Miura K.  Establishment of automated behavioral analysis in eusocial naked mole-rats 真社会性哺乳類ハダカデバネズミにおける自動行動解析手法の開発. 第46会日本神経科学大会　仙台 2023/8/1-4

• Ake K, Hashimoto M, Kutsukake N. Odor discriminations in African painted dogs. Behaviour 2023, 14-20 August, 2023. Bielefeld, Germany

• Takahata Y., Uchida K., Shimamoto T., Ito M., Asari Y., Terai Y., Ohtsuki H., Kutsukake N. Urban ecology of Eurasian red squirrels in Japan: A comparison between urban and rural populations. Behaviour 2023, 14-20 August, 2023. Bielefeld, Germany

• 佐藤駿、幸田正典、沓掛展之　南米産カワスズメ科魚類ディスカスSymphysodon aequifasciatusにおける表情　2023年度日本魚類学会年会, 2023/9/1-4　長崎大