講義
遠方での非常勤講師・集中講義は、年に一件、引き受けさせていただいています。メールでお問い合わせください。
令和六年度（2024）
ミクロ・マクロ生物学 「認知行動の進化」
先導科学実習 （野外実習）
「統合進化学」 Animal Behaviour: mechanism and evolution
東京大学・理学部「霊長類学」、A1 term
進化行動生態学特論
国際生物学オリンピック代表への集中講義：動物行動学（１日、オンライン）
令和五年度（2023）
ミクロ・マクロ生物学 「認知行動の進化」
先導科学実習 （野外実習）
「統合進化学」 Animal Behaviour: mechanism and evolution
東京大学・理学部「霊長類学」、A1 term
国際生物学オリンピック代表への集中講義：動物行動学（１日、オンライン）
令和四年度（2022）
ミクロ・マクロ生物学 「認知行動の進化」
先導科学実習 （野外実習）
統合人類学（霊長類学・人間行動生態学）
統合生命科学教育プログラム 「統合進化学」 Animal Behaviour: mechanism and evolution
東京大学・理学部「霊長類学」（6/14コマを担当）、A1 term
京都大・ヒト行動進化研究センター 集中講義、「動物社会の行動生態学」Behavioral ecology of animal societies
Understanding the structure and characteristics of societies has been a central topic in studies of non-human primates. Unfortunately, however, primate researchers do not have good opportunities to know findings in other animals (human included) and to learn sophisticated theories of modern behavioral ecology. Using my previous studies and others as examples, I want to show that comparative and conceptual approaches are useful for graduate students studying primates.
1. Primate societies
2. Fundamental theories and current challenges of behavioural ecology
3. Non-primate societies
4. Phylogenetic comparative methods
5. Human behavioral ecology
参考書等
『行動生態学』 沓掛展之・古賀庸憲（編） 2012年 共立出版
Davies NK, Krebs JR, West SA (2012) Introduction to Behavioural Ecology (4th ed.). Wiley Blackwell（『行動生態学 (原著第4版)』 野間口ら共訳、2015年、共立出版）
Rubenstein D, Alcock J (2018) Animal behavior: An evolutionary approach (11th ed.). Sinauer Associates.（『動物行動学』 松島ら共訳、2020年、丸善出版）
Garamszegi LZ (2014) Modern Phylogenetic Comparative Methods and their Application in Evolutionary Biology - Concepts and Practice ed. Springer
令和三年度（2021）
ミクロ・マクロ生物学 「認知行動の進化」
先導科学実習 （野外実習）
進化行動生態学特論
統合生命科学教育プログラム 「統合進化学」 Animal Behaviour: mechanism and evolution
令和二年度（2020）
ミクロ・マクロ生物学II 「認知行動の進化」「人間行動の進化」
統合生命科学教育プログラム 「統合進化学」 Animal Behaviour: mechanism and evolution
令和元年度（2019）
ミクロ・マクロ生物学II 「認知行動の進化」「人間行動の進化」
先導科学実習 （野外実習）
統合人類学（霊長類学・人間行動生態学）
九州大学・システム生命科学府「統合生命科学特別講義」哺乳類の社会行動進化学：適応・制約・偶然が引き合う三つ巴の綱引き（集中講義）
授業の目的：行動生態学・進化生物学の基本的概念を解説し、系統関係を考慮した種間比較、哺乳類の社会行動に関する研究例を紹介する
授業の概要：行動生態学の基本原理を解説した後、進化生物学の研究において重要なアプローチである系統種間比較の解説を行う（１日目）。続いて、講師がこれまでに行ってきた哺乳類の社会行動に関する研究を紹介する（２日目）。とくに、協同繁殖・真社会性種、「複雑」と考えられている社会を形成する種など、異なる社会システムを比較し、個体の社会行動、ライフコースを決定する要因として、社会的制約と偶然の果たす役割について考察する。
千葉大学大学院・理学研究科（生物学） 「多様性生物学特講２」（集中講義）
本講義では、二つの話題を提供する。まず、哺乳類の社会行動を例に行動生態学の諸概念を解説する。後半では、表現型の進化生物学、とくに系統関係を考慮した種間比較の基礎概念と統計的側面を解説する。離散形質、量的形質の双方に関して分析手法の背景を解説し、それらの発展版として柔軟な進化モデルについて解説する。
１．哺乳類社会の行動生態学（血縁社会・非血縁社会）
２．系統種間比較（離散形質・量的形質・柔軟な進化モデル）
キーワード：適応進化、表現型、系統、社会行動
教科書・参考書
『行動生態学』 沓掛展之・古賀庸憲(編集) 2012年 共立出版
Davies, N.K., Krebs, J.R., West S.A. (2012) Introduction to Behavioural Ecology (4th ed.). Wiley Blackwell(『行動生態学 (原著第4版)』 野間口寘太郎・山岸哲・巌佐庸(共訳)2015年 共立出版)
Garamszegi LZ 2014. Modern Phylogenetic Comparative Methods and their Application in Evolutionary Biology - Concepts and Practice, ed. Springer
評価方法・基準
講義中の取り組みから総合的に判断する。また講義内容に関するレポートを課す。
平成30年度（2018）
東京大学・総合文化研究科「広域システム科学特殊講義V」Topics in General Systems Studies V（Aセメスター、2日間、105分×5コマ）動物における協力的社会の進化
ヒトを含む数多くの動物が協力的な社会を形成する。これまで多くの研究分野において、複雑な協力的社会性の特徴、生物学的背景が研究されてきた。たとえば、行動形質を含む表現型を適応論的に分析する行動生態学では、協力的社会の進化・維持機構に関する論理的・実証的研究が数多く行われてきた。比較認知科学では、複雑な社会性が大きな脳サイズと洗練された認知能力の進化を促進したという社会的知性仮説が提唱・支持されている。本講義では、これらの知見を平易に紹介し、未解明な問題を議論する。また、私がこれまでに行ってきた、「個性化された社会」（属性が異なる個体が共存する社会）を形成する哺乳類を対象にした研究を紹介し、研究現場で見られる諸問題を自身の経験を交えて議論したい。
行動生態学、協力的社会、適応進化、哺乳類、個性化された社会、社会的知性
behavioral ecology, cooperative society, adaptive evolution, mammals, individualized society, social intelligence
１ 基礎理論
２ 概念的理論の重要性
３ 協力性の高い血縁社会：協同繁殖と真社会性
４ 個性化された協力的社会
５ 生活史と社会性
統合生命科学教育プログラム 「統合進化学」 Animal Behaviour: mechanism and evolution
ミクロ・マクロ生物学II 「動物の行動と生態」「人間行動の進化」
進化行動生態学特論
〔授業の概要 Outline〕動物の行動・形態・認知・生態の進化的意義を講義し、当分野の基本概念、研究アプローチ、実証例を解説する。
〔教育目標・目的 Aim〕至近要因・究極要因の統合的理解、適応進化のパターンと プロセスに関して理解を深める。重要な研究・文献の理解 を通じて、当分野の現状と今後の研究可能性について考察 する。
〔成績評価 Grading criteria〕講義中に適宜行われる質疑応答、課題の評価によって行う
〔授業計画 Lecture plan〕(1)イントロダクション (2)適応と進化 (3)理論・実証・概念 (4)性・性淘汰(5)社会行動 (6)系統種間比較 (7)信号・コミュニケーション
〔教科書・参考図書 Textbooks and references〕
参考図書
『行動生態学』 沓掛展之・古賀庸憲(編集) 2012年 共立出版
Davies, N.K., Krebs, J.R., West S.A. (2012) Introduction to Behavioural Ecology (4th ed.). Wiley Blackwell(『行動生態学 (原著第4版)』 野間口寘太郎・山岸哲・巌佐庸(共訳)2015年 共立出版)
Alcock, J. (2013). Animal behavior: An evolutionary approach (10th ed.). Sinauer Associates.
Dugatkin, L. A. (2013) Principles of. Animal Behavior. (3rd ed.). W. W. Norton & Company, Inc..
先導科学実習 （野外実習）
平成29年度（2017）
ミクロ・マクロ生物学II 「動物の行動と生態」
先導科学実習 （野外実習）
統合生命科学教育プログラム 「統合進化学」 Animal Behaviour: mechanism and evolution
平成28年度（2016）
ミクロ・マクロ生物学II 「動物の行動と生態」
先導科学実習 （野外実習）
統合生命科学教育プログラム 「統合進化学」 Animal Behaviour: mechanism and evolution
慶應義塾大学・社会学研究科 実験心理学特殊研究(I)・実験心理学特論(I) （前期・木１限）
動物行動と進化
動物の行動・形態・認知・生態の進化的意義を講義する。とくに、行動生態学の各理論・研究アプローチについて、おもに脊椎動物の例を用いて解説し、受講者との議論を通じて、当分野の現状と今後の研究可能性について理解を深める。
初回講義時に進め方について話し合うので履修者は初回に必ず参加すること。
イントロダクション、適応と進化、理論・実証・概念、性・性淘汰（１・２）、社会行動（１・２）、系統種間比較（１・２）、信号・コミュニケーション、行動生態学と隣接分野（１・２）、脊椎動物の社会（１・２）
参考書
『行動生態学』 沓掛展之・古賀庸憲（編集） 2012年 共立出版 ISBN-10: 4320057384
『行動生態学（原著第４版）』 野間口寘太郎・山岸哲・巌佐庸（共訳） 2015年 共立出版 ISBN-10: 4320057333
Davies, N.K., Krebs, J.R., West S.A. (2012) Introduction to Behavioural Ecology (4th ed.). Wiley Blackwell, ISBN-10: 1405114169
Alcock, J. (2013). Animal behavior: An evolutionary approach (10th ed.). Sunderland, MA: Sinauer Associates. ISBN-10: 0878939660
平成27年度 （2015）
ミクロ・マクロ生物学II 「動物の行動と生態」
先導科学実習 （野外実習）
進化行動生態学特論
統合生命科学教育プログラム 「統合進化学」 Animal Behaviour: mechanism and evolution
平成26年度 （2014）
ミクロ・マクロ生物学I 「動物行動と適応進化」
ミクロ・マクロ生物学II 「動物の行動と生態」
先導科学実習 （野外実習）
統合生命科学教育プログラム 「統合進化学」 Animal Behaviour: mechanism and evolution
東京大・理学部・生物学科・人類学教室 「人類学特別講義I」（2単位／通年／3・4年生、2014/9） （霊長類研究所の西村剛さんと共同で行う講義で、僕は前半を担当します）
授業の目標・概要：本講義では、人類進化を多角的に理解することを目的に、ヒト以外の霊長類・動物を対象とした研究例・アプローチを紹介する。前半では、進化・行動生態学の理論を紹介し、ヒトを理解するうえでのアプローチを整理する。後半では、ヒトの話しことばの生物学的基盤の霊長類的起源と進化について、現生サル類の音声研究や化石研究、比較形態学的研究などの最新の成果を学ぶ。
授業計画：(1)行動生態学の理論：自然淘汰、(2)行動生態学の理論：性淘汰、(3)霊長類の社会、(4)哺乳類の社会、(5)系統種間比較 (I)、(6)系統種間比較 (II)、(7)ヒトを理解するためのアプローチ、(8)霊長類の系統進化、(9)形態進化と機能適応、(10)形態成長とヘテロクロニー、(11)霊長類におけるコミュニケーションの進化、(12)サル類の音声行動と音声生理、(13)話しことばの音声生理と形態基盤、(14)話しことぱの起源と進化
４） 成績評価・教科書等：成績：出席点（50点）+レポート（50点）
教科書：なし、参考書：「行動生態学」 共立出版 沓掛・古賀、「進化と人間行動」 東大出版 長谷川・長谷川
平成25年度 （2013）
先導科学実習 （野外実習）
ミクロ・マクロ生物学I 「行動と生態」
統合生命科学教育プログラム 「統合進化学」 Animal Behaviour: mechanism and evolution
平成24年度 （2012）
先導科学研究科 先導科学実習 （野外実習）
先導科学研究科 「進化行動生態学」
動物の行動・生態・表現型を、適応進化の観点から理解する進化行動生態学の基礎概念を解説する。講義の最初に教科書各章の基本概念を解説し、それをもとに参加者で議論する。講義を通して、この分野を専門とする大学院生が実際の研究中に考慮すべき点、たとえば研究デザインや仮説の組み立て方、実証的・概念的・理論的なアプローチの融合、ナチュラルヒストリーの重要性、表現型の進化と比較の考え方なども解説したい。
統合生命科学教育プログラム 「統合進化学」 Animal Behaviour: mechanism and evolution
京都大・霊長類研究所 「動物社会の行動生態学」（集中講義） Behavioural ecology of animal societies
霊長類と他の動物の比較を念頭に、社会性に関する行動生態学的研究を概観し、動物社会を理解する上での基本的理論、適応度や認知との関連、ヒトとの安易な比較の危険性、行動形質や表現型の種間比較について、自身の研究例もまじえて紹介したい。
Understanding structure and characteristics of societies has been a central topic in primate studies. Unfortunately, however, primate researchers do not have enough opportunities to interact with comparable findings in non-primate animals and to learn sophisticated theories of modern behavioural ecology. Using my previous studies and others as examples, I would like to convey a message that comparative and conceptual approaches can be powerful tools for graduate students studying primates. I would also like to explain some fundamental philosophies and topics of modern statistics frequently used in primate researches. I hope that graduate students will actively participate to discussion.
on 28 Feb (11:00-18:00)
- primate societies
- fundamental theories and current challenges of behavioural ecology
- five strategies for asking interesting questions
- non-primate societies (meerkats, naked mole-rats)
on 1st Mar (10:00-15:00)
- importance of conceptual frameworks
- statistics and phylogenetic comparative methods
平成23年度
総合研究大学院大学 先導科学実習 （野外実習）
総合研究大学院大学 脳科学専攻間融合プログラム 統合脳科学III「比較認知科学」
平成22年度
総合研究大学院大学 進化行動生態学
総合研究大学院大学 先導科学実習 （野外実習）
平成21年度
総合研究大学院大学 先導科学実習 （野外実習、細胞組織学）
平成20年度
総合研究大学院大学 先導科学実習 （野外実習、細胞組織学）
東京大学・教養学部 行動学フィールドワーク
東京大学・理学部・生物学科 人類生物学実習I
平成19年度
東京大学・教養学部（春学期） 行動生態学
上智大学・総合人間科学（春学期） 比較行動学