人が文字を利用するようになり,それから人々にとって多くの記憶がつづられてきた。その中には今でも伝わるものもあるけれど,それは稀有なことであり,殆どは人々の記憶から忘れ去られていく。全ての記憶を保存することはできないし,また全てを保存する意味も無い。それは仕方のないことだろう。

 人は生まれて死ぬまでの一生の間に多くの人に出会い,多くの出来事に遭遇する。それらは人の脳裏に記憶としてきざまれていく。しかし一人の人の中においても,それらの多くは記憶から消えてゆく。ただ,その中でいつまでも忘れられない記憶もある。しかし,それらは人の長い人生の時間に対して,ほんの僅かの時間でしかない。

 このページを見て頂いた,あなたはこれまでのことを振り返り,あなたの人生の中でどれだけのことを記憶しているだろうか?そしてそれを,どれだけ人に伝えられているだろうか?

 ここでは私の忘れらない記憶の幾つかを紹介し,暫しのあいだ記憶に留めておきたいと思う。それを読んでくれたあなたが,あなた自身の忘れられない記憶を呼び起こす切っ掛けになれれば良いと想い,このページを作成しました。