✿一人ひとりの役割✿
①
―太夫・中立―
✿一人ひとりの役割✿
①
―太夫・中立―
永井大念仏剣舞は「剣舞」という名前ですが、
踊り手(おどりて)全員が「刀」を持って踊るわけではありません。
それぞれの役割が、亡くなった方の魂を
極楽浄土(ごくらくじょうど)まで
導くための意味合いを含んでおります。
剣舞のそれぞれの役割を
大きな目的で分けると
太鼓や笛などの楽器を演奏したり、
大笠振りを行う「中立(なかだち)」と、
踊りを踊る「踊り手(おどりて)」に分けられます。
そして、
「中立」と「踊り手」は
「太夫(たゆう)」によってまとめられます。
道行では、列の先頭を歩き
踊りを踊るさいは そばで見守る役目があります。
お寺や家で踊る際は、「念佛回向(ねんぶつえこう)」を行います。
おもに、楽器の演奏を担当します。
控太鼓(ひかえだいこ)・音頭揚げ(おんどあげ)・笛(ふえ)・鉦(かね)・編木(ささら)・笠振り(かさふり)
道行(みちゆき)の太鼓や、念佛回向(ねんぶつえこう)を行うとき、
大笠振り(だいがさふり)の太鼓をたたきます。
また、踊りの太鼓をたたく「常太鼓(じょうだいこ)」を
補助する役割もあります。
道行(みちゆき)や庭巻音頭(にわまきおんど)、踊りの唄をうたいます。
太鼓に合わせて横笛を演奏します。
太鼓に合わせてたたいて演奏します。
太鼓に合わせ、さらさらと音を奏でます。
竹を細く切り出し、編み込まれたもので、
48本の竹が編み込まれているとされています。
(経年の使用により、竹の本数は少なくなっています)
竹の一本いっぽんには
「南無阿弥陀佛」の六字名号(ろくじみょうごう)が
記されています。
中立(なかだち)のそれぞれが奏でる音は、
時の万物に親しまれると
いわれております。
極楽浄土の象徴である「大笠(だいがさ)」を
太鼓に合わせて 起伏、緩急をつけて振ります。
六尺(約1m80㎝)の円形の土台に
4つの門(四門(しもん))をたて、朱色の勾欄(こうらん)をめぐらせた笠です。
(雨よけの「傘」ではなく、かぶりものの「笠」です)
重さは約25㎏ほどあります。
土台の中央には、三階のお堂を建て、
その周囲を金銀、赤白の造花で飾ります。
赤と白の幕で覆い、
造花がついた「のぎ花(のぎばな)」を差し込みます。
この「のぎ花」の先には
「南無阿弥陀佛」の六字名号(ろくじみょうごう)が
記されています。
四門(しもん)は、
「發心(発心)門(ほっしんもん)」、「修行門(しゅぎょうもん)」、
「菩提門(ぼだいもん)」、「涅槃門(ねはんもん)」の
4つの門で、それぞれに意味があります。
最初の「發心」から仏道を志し、「修行」にて習いを修めます。
成仏し、極楽往生する「菩提」、
そして、お釈迦さまがすべての煩悩を払い亡くなった「涅槃」…
この4段階の過程が門の名前になっています。
このことからも
永井大念仏剣舞の「大笠」は
極楽浄土の象徴であるとされています。
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