「木・々」に関わるきっかけは「ケアラーズ・カフェ」の活動を広めようとする講演会、2016年の夏だった。当時は退職して2年ほどが経ち、自分なりに地域に目を向け始めた時であったが、「木・々」の活動でまず感じたことは男女比率の極端な差。そこで出会うのはほとんど「地域の女性」であった。地域を知らずにいた男にとっては、その存在感は圧倒的で、様々な形で地域を支えていることを知ると、リスペクトの最小にも思えた。何か自分なりに力になれるなら!との思いであった。
でも、幼児の公園デビューならぬ地域デビューをするときにはやはり戸惑いが先行した。その最たるものは女性たちとのコミュニケーションの場、いわゆる「井戸端会議」であった。それまでは「会議と演説は短い方が良い」と心得ていたが、ここでは勝手が違った。話の輪に一旦入り込むと、いつその輪が解けるのか、全く読めない時空に身を置くことになる。もちろん自分一人。それでは!とさやならは言える。だがしかし、最後まで見届けなければ「未知の世界」のまま終わってしまう!
そして得た結論は、この「井戸端会議」は有り余る時間を持て余す人が、惰性で作り出すものでは決してないと言うこと。後になって知ったのであるが、「さよなら30分」という言葉があるらしい。時間に追われていても、はじめから30分ほどの「さよならタイム」が必要と織り込んでおくらしい。
「井戸端会議」は対面コミュニケーションを大切に思うから成り立つ場と感じる。対面でもメリットは互いの信頼関係を作りやすくすること。そのメリットは、職場の仲間と直行して「のれん」をくぐりやすくすることだと言われれば男性もすぐ理解するはず。いや、同じではなく、時間効率は前者の方が校舎より、ずーっと優れている。「のれんくぐり」には2次会もありうるから!
「木・々」がめざす「居場所づくり」は、一人ひとりの顔が見える中で関係性を築いて行くこと。そこで大切なのは対面コミュニケーション!どんな大きな団体やコミュニティーでもそれを作るのは個々の人間だという。当たり前のことを今後も忘れずに活動していきたい。