Taichi Keaton, who visits Germany to investigate the antique draining from former East Germany, encounters a cruel series of murder. A shadow of neo-Nazi is looming behind the case...! This is the fourteenth appearance of a mysterious hero!
屋敷の管理人宅の庭先で、何者かに殺害された実業家。保険会社の調査で乗り込んだキートンは幼馴染のチャーリーと出会う。
だから言ったんだ。お前が現れるとろくなことにならない・・・(チャーリー)
キートンと違って、初めから探偵になりたくてなったチャーリー。今回はいいところなし。
ベルリンの壁崩壊から3年後のベルリン、ドイツ。旧東ドイツから身重の妻を残して亡命した男。再婚し娘もいる彼とその妻は、東側に残してきたまだ見ぬ娘の捜索をキートンに依頼するが・・・。
あんな・・・・・・ 凄くて素敵な微笑み、初めて見たよ。ゾクゾクきちゃったね。
この話はきれいにまとまっていて好き。
「旧東ドイツでは、社会主義体制に異を唱える政治犯や西への逃亡者の子息を、見せしめのため強制的に養子に出していたという。しかし、これを担当したとされる旧東独青少年教育省の関係者はその事実を否定している。また、現ドイツ政府は混乱を避けるために、旧東独地域での養子探しは二年間のみとし、それ以降は認めない方針である」とラストで紹介されているが本当なの?
日本。別れた妻のツテで大学講師の面接の日を迎えたキートン。大量の牛肉を購入して何処かへ向かう父親・太平を尾行すると・・・。
突っ込め!! 俺に小細工は通用しない。
女には借りをつくるな。女に借りをつくれば、一生、頭があがらなくなる。第一、男としてカッコがつかん。とキートンを諭す太平がかわいい。白麗も。
東京都内、日本。川岸に建設中のビルはキートンの昔馴染みの会社によるものだった。バブル崩壊も自分の会社には無縁だと言い切る彼だが・・・。
今こそバベルの塔が必要なんだ、神の意思がどうあろうとな。
「バベルの塔ならぬバブルの塔か・・・・・・」と作中の台詞。連載当時はまだバブル崩壊は、一般人には実感としてはなかった時期だと思う。
ロンドン。キートンとダニエルは、流行らないが昔ながらで居心地のよいパブで仕事の疲れを癒す。ところがある日、店主の息子が店で強盗の挙句にバーテンに刺されて死亡するが・・・。
軍隊では左利きの人も射撃は右で行なうよう強制されますからね。
殺人事件を描く本作だが、とにかくイギリスに行ってパブでビールをやりたくなる作品。本当にイギリスのパブのカウンターって立ち飲みなんだろうか?
コーンウォール、英国。論文を書くために、子供の頃過ごした土地のホテルにやって来たキートン。アイスクリーム屋の店員だった懐かしい女性に再会するが・・・。
僕は子供の頃から嘘をつくのが下手だし、それに、嘘で手に入れた幸せは長続きしないっていうし・・・・・・
美女と一緒にスキー場で年越し、というダニエルの誘いを断ってホテルで論文を書くというキートン。俺だったら迷わずスキー(美女)をとるね。
ノルデン市、旧東ドイツ。ヒトラーが集めた莫大な収蔵品の眠る博物館。流出する古美術品の調査にやって来たキートンは、殺人事件に遭遇するが・・・。
これで半分すんだよ、エバ・・・
あと三人・・・ あいつらナチの六人全部を殺したら・・・・・・
君を助けられなかった僕を許してくれるよね。
統一ドイツ。その光と闇。
「光なき世界の住人」から続く後編。博物館の収蔵品横流しを調査するキートンは、それが東西統一後、さらに勢力を拡大するネオナチの資金源となっているこたことを知るが・・・。
ここの収蔵品のほとんどはヒトラー総統が集めたもの・・・ これを我々の大儀実現のための活動資金にすることは当然なのだ。
ドイツで拡大するネオナチなどの極右組織。世界の闇に光を当てる作品。