Taichi Keaton is an insurance investigator and archaeologist. He has been commissioned to protect a Belorussian official whose life has been threatened by an ex-KGB agent, but as the struggle develops, an unexpected fact comes to light... This is the twelfth appearance of a mysterious here!
1992年、夏、オリンピック開幕直前のカタルーニャ地方バルセロナ、スペイン。キートンは、SAS時代の爆発物処理の教官と偶然再会するが・・・。
私はもう定量オーバーです。大尉もこれ以上はお体にさわりますよ。
過去の栄光から転落し、今は酒に浸る男。そして、テロに狙われる開幕直前のオリンピックというベタな設定。あ、爆弾処理の話は結構あるなぁ。地雷を処理する「渡り鳥の黄昏(13-1)」とか。
舞台は、パリ。核研究を続けるため、不法な手段でリビアに渡ろうとする旧ソ連の核科学者の前に、かつての友人が現れて・・・。
セルゲイ、僕たちも科学者になって、この手で原子の太陽を作ろう。
崩壊後のソ連(ソビエト社会主義共和国連邦, 1917年から1991年に存在した世界最初の社会主義国家)から流出する核科学者と、チェルノブイリ原子力発電所の爆発事故(1986年)の悲劇を絡めて描く作品。核にとり憑かれた者達の悲劇。この話でキートンは、追手を直接撃たずに足止めさせることだけを選んだ結果、油断によって同行人を死なせてしまった。
10年前――1982年。ホワイトウェルズ村、ヨークシャー、英国。キートンが働く発掘現場で殺人事件が発生。そこに探偵で保険調査員のダニエル・オコンネルが事件を調査にやって来て・・・。軍隊(SAS)を辞めて、再び考古学の道に戻ったキートンがオプ(保険調査員)になる経緯を描く。
あれから十年かあ!! いやー、月日のたつのは早いもんだな。
お前がいつも言うとおり二千年なんて一瞬かもなあ!!(ダニエル)
キートンの経歴を考察する上でもファン必見。考古学の世界の醜い手柄争いや発掘品の捏造問題にも思いを馳せつつ読みましょう。
雷で焼け落ちた楡の木を遠い目でみつめる老人。かつて罵倒され勘当され、今は音楽家として成功したその息子から破産した父親の調査を依頼されたキートンは・・・。
憎しみだけがあなたを作曲に駆りたてていたんでしょうか・・・・・・
保険金の支払いに対しては、あくまで引き受け人個人が無限の責任を負う。イギリスの保険会社ロイズのシステムとその闇を垣間見れる作品。
1973年、レーニン記念第117学校、モスクワ。3人の少年は担任に恋をし、そして誓う「互いに裏切らない」「嘘をつかない」「逃げ出さない」と。そして現在、冷戦終了後のロシア。殺人事件の通報者になったキートンは、被害者の上司であり政府高官から護衛を依頼されるが・・・。ソ連崩壊後、引き裂かれる友情。「赤き哀しみ」に続く前編。
先生に約束して欲しいの。立派な男の人になって下さい。(ナタリア先生)
体制崩壊後の光と闇を描く本作。あの頃の誓いはもう・・・。
「赤い風」に続く後編。赤い風とはKGB工作員だった・・・。キートンは悲劇を止められるのか!?
祖国があんな激動に見舞われなければ・・・
俺達三人の運命も狂わなかったのか・・・
それぞれの立場、欲望、少年時代の誓い。果たせなかった約束。
駅のホームで偶然、小学校の同級生に出会った高校生の百合子。同級生の鞄にはオオタカがいて・・・。
こいつを放してやるんだ!!
大空を飛べないなんて鳥じゃない!!
だから、放してやるんだ!!
キートンの一人娘である平賀百合子の魅力あふれる本作。まぁ、YAWARAとそっくりなんだけどね。^^;
ロンセンストンストリート、ロンドン、英国。街角でバイオリンを弾く何やら訳ありの老人レイモンドは、スリでショートカットの似合う少女ビッキーと知り合い・・・。
年寄りだからって手加減はしねえぜ!!
俺は弱い者をいためつけるのは嫌いじゃないんでね!!(弱いものいじめのおまわりさん)
これを読んで、フィッシュ&チップスを食べたくなった人は私だけではないはず!!
今回は尿素肥料とトイレ用洗剤(希塩酸)を使って塩化アンモニウムを発生させてギャングを撃退。
ラストシーン。更正し、堅気な商売で稼いで買ったバイオリンを渡すため老人を探すビッキーと、それを書店から哀しげな横目で眺めるキートン。そして、元の職業に戻った老人が印象的。