3年ほど前に、親が使う目的でに購入したThinkPad A275が手元に余っているので、これにXubuntuを入れることにした。
うちでは、ここ5年くらいは、量販店でNECとかのパソコンを買うのではなく、ThinkPadを買うようにしている。ThinkPadが安く買えるということで、A275というのを購入した。
CPU: AMD A10-9700B APU 2.5GHz 2MB cache
メモリ: PC4-14900 DDR4 SDRAM SODIMM 4GB
SSD: 128GB SATA
Display: 12.5in HD TN液晶 1366x768
ある日、調子が悪いというので、自分が使っていたThinkPad X270を渡したところ、そちらが気に入ったようで、取られてしまった。確かに、このA275を買ったとき、A10というCPUは、i5くらいかなと思って買ったら、i3相当で、Linuxを動かすには十分だが、Windowsでは動作が遅い。メモリが4GBというのも少なめで、たとえLinuxであっても今から買うなら8GB。液晶も、1366x768のHDで十分かなと思ったが、ドットが目で見える暗い画質は良くなく、気に入らなかったようだ。
ちなみに、X270の仕様は
CPU: intel Core i5-7300U 2.6GHz 3MB cache
メモリ: PC4-17000 DDR4 SDRAM SODIMM 8GB
SSD: 128GB SATA
Display: 12.5in FHD IPS液晶 1920x1080
と、SSD以外はワンランク上。しかもCPUやメモリならともかく、液晶がFHDのIPS液晶なので、見て明らかに差があるとわかる。
さて、自分でもあまり使い道がないので、eTaxなどの、ICカードリーダーをセットアップするWindows環境が一時的に欲しいときに使っていたりしたのだが、もうeTaxはID/password方式に移行したので、ICカードリーダーを使うこともないし、Linux用にすることにした。
USBから普通に起動してみたところが左の画面。これでは使い物にならない。20.04.1が出ていたので、USBに焼いて試してみたが、同じ。
SafeModeでUSB起動すると、その時は画面は正常だが、インストールが完了してSSDから起動すると、やっぱりこのような画面になる。
仕方がないので、一つ古い、Xubuntu 19.10を入れてみた。今度は、画面表示は正常だが、タッチパッドが機能しない。ネットで検索すると結構記事がヒットするので、それに沿って対応する。具体的には以下の通り。
consoleで
$ xinput
を実行し、
Virtual Core Pointer
の項目に
SynPS/2 Synaptics Touchpad
TPPS/2 IBM TrackPoint
があるか確認する。トラックパッドが使えないなら、ないはず。USBマウス等をつないで使えるなら、それが表示されているはず。
GRUB設定ファイルを編集する。
consoleで
sudo nano /etc/default/grub
を実行し、エディタを開く。ファイルマネージャからMousepadで普通に開いても、権限がなく、保存できない。
以下の行を探し、
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"
それを次のように書き換える(もしかすると、何か書いてあるかもしれないが、スペースで区切って、追加する)。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="i8042.reset quiet splash"
個人的な趣味だが、起動・終了時に、文字がずらずら表示されるのがかっこいいので、「quiet splash」を消した。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="i8042.reset"
Ctrl+Xで保存。上書きするか聞いてくるのでyを押す。ファイル名の確認が出るので、もう一度Enterを押す。
consoleで
sudo update-grub
を実行し、grubに変更を反映。
一つ、軽微な問題があり、外付けマウスやタッチパッドの左下を押下(左クリック)では、ドラッグアンドドロップができる(普通の挙動)が、タッチパッドの上のボタン(赤い色のついている左ボタン)ではドラッグアンドドロップができない。
タイトルバーをつかんで、ウィンドウを移動できる。また、ファイルマネージャーのフォルダのドラッグアンドドロップなどもできる。
なぜか移動できない(ドラッグアンドドロップを開始できない)。ファイルマネージャーも同様。
なお、別のページにて、Xubuntu 20.04 LTSでの画面の表示がおかしいのを修正する方法を示しているが、そのページにも書いたとおり、このタッチパッドが使えない件は20.04 LTSでも生じているので、同時に修正をおすすめします。