第7回 石井清純先生

第7回目のインタビューは、仏教学部の石井清純先生

石井先生は、駒澤大学(元)学長としてのお仕事の傍ら、

「禅」とスティーブ・ジョブズ(iPhoneの生みの親)との関係についての書籍を発表されたり、

とても精力的に活動されていらっしゃいます。

Q:石井先生のご専門は「中国哲学・印度哲学・仏教学」とのことですが、アメリカのスティーブ・ジョブズについて関わりになられたきっかけはなんですか?

A:スティーブ・ジョブズが亡くなった時(2011年)に外部からの問い合わせが駒澤大学にあって、それで初めてジョブズの師匠さん(乙川弘文氏)が駒澤大学出身者だということを知って、そこから始まりました。その後は「本として書いてみないか」というお誘いを頂いたり。実は、もっと以前の2000年頃に、僕はスタンフォード大学(ジョブズの地盤)で研究していたこともあるので、ご縁を感じますね。

Q:みんなiPhoneを使っているので、学生にとっても引き込まれるテーマですね。そのほかには、何か学生を引き込むような工夫をされていますか?

A:普段の授業では、映像や画像を使ったり、ハンドアウトをきっちり作る、っていうのは意識しています。語りが上手でないので、必ず学生にお土産を持たせるようにしていますね。パワーポイントだけに頼った授業はあまり良くないと僕は思っていて、板書も併用しています。サクサク進める部分と、しっかり覚えてもらいたいから手でノートに書いてもらう部分の、バランスを取るようにしています。その辺りが工夫かな。


Q:石井先生ご自身は、どんな学生だったんですか?

A:サークル活動を一所懸命やっていて、それが一番楽しかったです。アルバイトやサークル活動って実は重要だと僕は思っています。勉強をないがしろにするのではなくてバランス良くやるのが重要。じゃあ僕が上手く出来ていたのかというとなかなか難しいけど(笑)

色んなところで勉強できました。アルバイトでもサークルでも勉強したし、大学の中だけではなくて、サークルを通じた全国組織の役員としても色々学んでいました。手前味噌ですが、進める道を上手に複数立てておくのがいいと思います。


Q:アルバイトは何をされていたんですか?

A:家庭教師と、お店での販売です。お店では大きな声で呼び込みをしたり、接客は難しいけれど嫌いじゃなかったですね。あとは、趣味のようなものでしたが、雑誌の編集をやっていました。取材して連載もしていたので面白かったですよ。


Q:すごく本格的な活動ですね。

A:連載を貰ったのは個人や大学としてではなくて、サークルとしてでした。関東の学生が集まって作った団体で雑誌に連載を貰っていたのですが、その団体の委員長をやっていました。


Q:委員長ともなると、色々と大変だったのではないですか?

A:取材や編集にはそれぞれ担当の人がいて、僕は取材場所を決めたり段取りをしていましたね。思えば、その時に様々な活動の時間管理を任されていたのが、今の仕事にも活かされているのかもしれません(笑)

Q:ありがとうございました。学生時代の石井先生の精力的なチャレンジのお話を聞いていると、それが今の石井先生のお姿に活かされてそのまま繋がっているようで、私たちもチャレンジしていきたいと思いました。

聞き手:学生FDスタッフ

仏教学部4年 辻

法学部3年 田島