第3回 白坂享先生(経済学部)

第3回のインタビューにお応えいただいたのは、経済学部非常勤講師の白坂享先生。

駒澤大学経済学部では「財務会計論」をご担当されています。(2018年度)

白坂先生の分かりやすいご説明や、受講生同士で協力して問題を解いていく授業方針に心酔した学生FDスタッフの強い希望で、今回インタビューに応えていただきました。

Q:先生の駒澤大学でのご担当科目は「財務会計論」ですが、この科目について先生が学び始めたきっかけは何ですか?

A:もともとは経営財務などを中心に研究していたのですが、日本で最初に複式簿記を導入した人の本について調べていたところ、今まで知られていなかった新事実を見つけたのです。研究者にとって「今まで見つかっていない、認識されていないことを見つけることができた」ということは結構嬉しいものです。そこで「学問って面白い!」という感覚を改めて得たことが、私が会計の方向に踏み出したきっかけでした。偶然の出会いから会計史を研究し始めて、財務会計へと入っていきました。

Q:白坂先生は、学生時代のときはどのような学生だったのですか?

A:実は、学部時代は非常に出来の悪い学生だったと思います。しかし「不思議だと思うことを調べたい、ぼんやりしているものをもう少し明確にしたい」という気持ちはその頃から持っていました。

でも欲を言えば、もっと学部の学生のときに刺激的な体験をしたかった。その気持ちがもしかしたら反動になっていて、今の学生たちに対して「自分がこういうことで失敗したから、そうならないように」と願う気持ちに繋がっているのかもしれません。

Q:先生から学生に向けてメッセージをお願いします。

A:学生諸君からの声というのは、実は教員は結構気にしています。声を聴きたいと思っています。学生に「分からない」と言ってもらえないと、分かったのかな?といった気にもなってしまいます。「なぜそうなるのか」などと質問してもらえると、こちらの教育スキルも上がります。だからどんどん、分からないときには手を上げてほしい。そうすれば、お互いにもっと何かできるようになる経験ができるのではないだろうかと思います。

Q:そういった姿勢で授業に臨まれているから、白坂先生の授業は分かりやすいのでしょうね。白坂先生が駒澤大学で教鞭をとられるのは、今年度(2018)のみの予定であると聞いています。お忙しいところありがとうございました。また、駒澤大学に教えにきてください!

聞き手:学生FDスタッフ

経済学部2年 深澤

経済学部3年 荻野

経済学部3年 山田