ゆっくり究理学・霊夢と魔理沙
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霊夢と魔理沙に究理学をわかりやすく説明してもらいました。
魔理沙「究理学ってなに」
霊夢 「早く言えば、明治時代の物理のこと」
魔理沙「なんで変ったの?」
霊夢 「明治のはじめに西洋から文明が入ってきたね」
魔理沙「いっぱい入ってきた」
霊夢 「その時、福澤諭吉らは、西洋の文明は、物質だけを扱っているなと思ったの。これ、片手落ちじゃないと思ったの」
魔理沙「他になにがあるの?」
霊夢 「物質以外に、精神や霊や神があるから、これら全部考えて究理学って名前で呼んだの。」
魔理沙「そうだな。だけど、なんで物理になったの」
霊夢 「福澤諭吉は、神が居るなら、神社の鳥居を竹刀で叩けば、バチが当たるだろうと、竹刀で叩いたんだ。
だけど、いっこうにバチは当たらない。やっぱり、
神は居ないのかなと思ったの。」
魔理沙「単純だね。だけど、それだけ」
霊夢 「他にも、霊に関する実験をやったらしいの。
だけど、霊って観測できるものではないから、証明できなかったの」
魔理沙「それで、究理学が消えて、物理だけになったのね。」
霊夢 「ここで、140年経って、ある人(筆者)が次のことを考えたの」
魔理沙「何を考えたの」
霊夢 「振り子をある高さで手を放すと左右に揺れるよね。」
魔理沙「揺れるね」
霊夢 「段々、振れ幅が小さくなって、最後は停まるよね。」
魔理沙「そうだな、停まるな」
霊夢 「だけど、学校で習う振り子の振動には2通りあることに、誰も疑問に思わなかったの」
魔理沙「2通りって何?」
霊夢 「さっき言ったのは停まったよね。
これ、停まらない振り子を考える事ができる。
左側の絵
つまり、手を放した高さまで完全に戻る振り子なの」
魔理沙「そういえば、そうだな」
霊夢 「この完全に元に戻る振動は、永遠に振動を続けるわけ」
魔理沙「そうだな」
霊夢 「だけど、よ~く考えて、永遠に振動を続ける振り子なんて、この世の中に存在しないよね」
魔理沙「そうだな、だけど、どこが違うの」
霊夢 「ここからは、専門的になるけど、ついてきてね。
永遠に振動を続けるモデルは、空気抵抗がないモデルなんだ。これ、実数で解析できる。振動が停まるモデルは、空気抵抗があるモデルで複素数解析なんだ。」
魔理沙「なんか、難しくなってきたな。実数解析や複素数解析って何?」
霊夢 「実数解析は、普通にある数で解析すること。
たとえば、1,2,3,4,・・とか、1.1、1.2、1.3とか使って計算する事」
魔理沙「じゃ、複素数解析って何?」
霊夢 「複素数解析は、実数解析に虚数が加わるの」
魔理沙「虚数って何?」
霊夢 「虚数って、同じ数をかけて-1になる数。
(正確にはマイナスになる数)」
魔理沙「-1✕-1=1、1✕1=1、同じ数かけて-1になる数なんてないじゃん。」
霊夢 「だから、ありえない数と言う事で虚数って名前が付いたの」
魔理沙「ありえない数を使って解析していいの?」
霊夢 「そうなんだな。ここ300年くらい、あり得ない数を使って解析してきた。
虚数の意味は、わからないけど、計算できる方法を見つけた人がいるの。」
魔理沙「その人、頭がいいね。誰?」
霊夢 「オイラーって人なんだ。」
魔理沙「どうやって計算する方法を考えたの?」
霊夢 「オイラーの公式で、」
魔理沙「なんか、難しくなってきたな」
霊夢 「詳しい事は、専門家に聞いてね」
魔理沙「逃げたな」(笑)
霊夢 「まっ、まて、筆者が虚数はあり得ない数ではなく、
実際にある数だということを見つけたの。
これはまだ非公認だけどね」
魔理沙「虚数が実際にある数か。なんか興味が湧いてきたな。
それ何」
霊夢 「答えを先に言うね」
魔理沙「親切だね」
霊夢 「虚数は、量子コンピューターの量子ビットと同じな
んだわ」
魔理沙「300年前から、一気に現代に来たね。
どうして、その量子ビットなのさ」
霊夢 「量子ビットは一度に、同じ数として2つの値を持つ事ができるの。
そうすると、-1と+1が同じ数として同時に持てるの。
これは、量子ビットを観測する前の状態なの。
観測すると、-1と+1とにわかれて表示され、
たえず、片方が-1だと、もう片方は+1になる。
このことを量子もつれと言う。
しかし、観測する前の状態で2つの値を同時に同じ数として持てると言う事は、
この2つかけ算するとたえず-1だよね。つまり虚数だよね。」
魔理沙「なるほど」
霊夢 「量子ビットは原子の世界のお話でできたの」
魔理沙「他に情報ない」
霊夢 「原子の世界のお話だから、シュレーディンガーの波動方程式が出てくる」
魔理沙「また、難しくなってきた」
霊夢 「波動方程式は、電子の振る舞いが、粒子性と波動性の両方の性質を持っているという不思議な現象から導き出されたの。
電子を電子銃というので1個だけ撃ったわけ。
それを二重スリットという壁を通ると、後ろ側で波のような縞模様ができるの。
二重スリットのどちらにスリットを通ったかはわからないの。
二重スリットのどちら側を通ったかを観測すると縞模様が消えると言う不思議なものなの」
魔理沙「話が長くなってきたな」
霊夢 「この、粒子性の運動量と波動性の運動量を等しく置
くと、波動方程式が導きだされるわけ。」
魔理沙「そうなの」
霊夢 「この波動方程式を解く時にも虚数が出てくるの」
魔理沙「へ~」
霊夢 「波動方程式を解く時、波動関数と言う物を仮定するんだけれども、これの時間項と空間項を虚数にとると解ける訳。
解いた結果を絵にするね。
これは、電子が原子核のまわりをまわっている軌道の存在確率の一番高いところだけプロットしたの。
オービットって言う訳。」
魔理沙「この絵、良く描けてるね」
霊夢 「この絵、筆者が40年前にコンピューターグラフィ
ックスで描いたんだって」
魔理沙「この絵の後ろ側の隠れている線が出てないね。」
霊夢 「陰線消去って言う事をやってるんだって。
面の法線を計算して、法線がこちらを向いている
ところだけ、描いているんだって。」
魔理沙「話がそれてきたね」
霊夢 「話を元に戻そう。
波動方程式って2つあるらしいの。
時間的に定常状態を表わした式。それがさっきの絵
の電子軌道でした。もう一つは、時間的変化を考慮
した式、これは、虚数が現われる。」
魔理沙「また、虚数」
霊夢 「この式は、シュレーディンガーは、虚数が嫌だった
みたいで、虚数を消そうと式を色々変形したけど、
結局、虚数が消せなかったの」
魔理沙「天才でもダメな事があるんだね」
霊夢 「逆を言えば、原子の世界は虚数が必要と言う事」
魔理沙「この世の中、原子でできている虚数の世界に私達は
住んでいると言う訳。なんか、仏教の色即是空の世界ね」
霊夢 「さて、先ほどの振り子の話、振り子に似た物にブラ
ンコがあるね。」
魔理沙「ブランコ、楽しいよね」
霊夢 「ブランコも漕がないと停まるよね。漕ぐと揺れが大
きくなるよね。」
魔理沙「そうだね」
霊夢 「漕ぐと言うのは力を加えると言う事だね。
ブランコも複素数解析で、虚数が表れる。
抵抗のある式は、虚数が表れるということは、
努力しないと揺れが大きくならない。
苦労につながると筆者は考えているね。
先ほど、原子の世界も虚数が表れると言ったね」
魔理沙「そうだね」
霊夢 「この世の中、苦労を楽しみにかえていく人生修行の
場なんじゃないかと筆者は考えている。」
魔理沙「哲学だね」「だからNatural Philosophy」
霊夢 「先ほどの、振り子の永遠に揺れるモデルは、この世の中に存在しないって言ったよね。」
魔理沙「それどこにあるの」
霊夢 「もしかして、福澤諭吉たちが証明できなかったあの世の解析に使えないかな」
霊夢 「話は、チョット変るように聞こえるかも知れないけれど、あとでつながるからついてきてね。」
魔理沙「何さ」
霊夢 「冷蔵庫のお話」
魔理沙「冷たいジュースが飲みたい」
霊夢 「冷蔵庫は、電源を入れると低温側と高温側にできるよね」
魔理沙「高温側ってどこにあるの」
霊夢 「冷蔵庫の後ろや側面だぜ。エアコンの方がわかりやすいな。」
魔理沙「たしかに、夏の室外機の前に行くと暑いな」
霊夢 「エアコンも高温側と低温側にできるよね。
あれのことエントロピーが減少したと言うそうだ。
秩序が整ったと言う事。
電源を抜くと、エントロピーが増大して、混沌とした状態になる。」
魔理沙「何が言いたいの」
霊夢 「人間、動物、植物はエントロピーが減少した状態になっている。」
魔理沙「エネルギーはどこかよ」
霊夢 「よく考えると、死んだあとは魂が抜けて腐敗するよね。つまり、生きて居る間は、エネルギーが供給されていると言う事。魂(霊)がエネルギーって考える事ができる(筆者)」
魔理沙「なるほど」
霊夢 「人間は、体を維持するだけでなくて、頭で考えて、知的創造活動をしているね。」
魔理沙「そうだな」
霊夢 「人間は知識を整理したり、頭がスッキリすると気持ちがいい、部屋が綺麗だと気持ちいいとエントロピーが減少した方向に行くと気持ちがいいと感じる。」
魔理沙「なるほど」
霊夢 「話が、またかわるけど、すべてつながるからついてきてね。」
魔理沙「OK」
霊夢 「人間には、DNAがあることは知って居るね」
魔理沙「なんとなく」
霊夢 「DNAの1.5%が遺伝子なんだ、残りの98.5%は、ジャンクDNAと呼ばれている。」
魔理沙「DNAは、クズか?」
霊夢 「ま、まて、ジャンクDNAは、動く事が知られている。」
魔理沙「DNAって、配列が固定じゃないのか?」
霊夢 「人間のすべての細胞にDNAがあるね。
脳にもDNAがあるね。
筆者は、ジャンクDNAの何割かは、知的DNAではないかと考えているわけ。」
魔理沙「知的DNA?」
霊夢 「つまり、情報の入ったDNA。あるDNAの塊が、ある意味を持つと考えるの」
魔理沙「どのようにして?」
霊夢 「DNAの塊は、エネルギー準位(周波数)を数千、数万、と持っている。エネルギー準位は周波数でもあるので、ある周波数の組がある知識に相当すると考える訳。」
魔理沙「そんな解析できるの」
霊夢 「今は、無理でも何十年後には、可能のすることができるのではないかな」
魔理沙「そこで、今までの話がつながるというのは」
霊夢 「知的DNAが整理されと言う事は、エントロピーが減少した状態なわけ」
魔理沙「ふむふむ」
霊夢 「この知的DNAのエントロピーが減少した状態は何段階かあって、思想にまで及ぶと思うの」
魔理沙「だいぶ、つながってきた」
霊夢 「まだ、話していない事があった。原子の世界の話。」
魔理沙「なになに」
霊夢 「原子の世界で、電子の軌道の話をしましたね。」
魔理沙「したした。あの立体的な面白い絵」
霊夢 「あれで考えると頭が痛いから、ボーアの原子模型いうので考えるね。」
魔理沙「急にグレードダウンだね。」
霊夢 「ま、いいから、
ボーアは、原子を太陽系のように考えた。
太陽が原子核で電子が地球のように太陽の周りを
まわっていると考えた。
軌道は、水星、金星、地球、火星、木星、土星というふうにまわっていると考えた。
太陽系では、起きない現象が電子の世界では起きている。
地球の軌道が木星の軌道に飛び移るというような現象がある。」
魔理沙「原子の世界はとんでもないことが起きているんだね。」
霊夢 「マクロの世界とミクロの世界では、ぜんぜん、違うんだね。原子の世界で電子が量子もつれを起こすような不思議な世界だからね。」
魔理沙「どうやって計算するの?」
霊夢 「さっき波動方程式には2つあるって言ったでしょ。
1つは、定常状態(さっき見せた絵)。もう一つは、
時間項の入った虚数のある式。この虚数のある式の
方が電子が軌道を飛び移る現象を表している。
この飛び移ることを遷移というのね。」
魔理沙「軌道っていっぱいあるでしょ。どうなっているの。」
霊夢 「感嘆には、内側がエネルギー準位が低くて外側が大
きいのよ。
内側から外側に飛び移る時にはエネルギーが供給
されたとき。
外側から内側に飛び移る時には、光子を放出する
の。」
魔理沙「へ~」
霊夢 「ここで、話が一気につながるのよ。
虚数は苦労だった。
苦労を楽しみにかえていくのが人生修行。
古典力学の苦労は身労であった。抵抗に勝つのは努力。
量子力学の苦労は心労であった。気づき。電子の遷移。
知的DNAのエントロピーが一番秩序だった状態にまで高尚な思想の持てるDNAになると、
電子軌道はかなり高いエネルギー準位のところまで行ける構造となる。
高いエネルギー準位の軌道から低い軌道に電子が遷移して光子を放出し、エネルギー準位の差が大きいから可視光線にまでなれば、お釈迦さまやイエス・キリストに後光がさしていたことにつながるのではないかなということ。
気づきが電子の遷移じゃないかな。
いい気づきをしなければ。
お釈迦さまも身労(難行苦行)では、悟りは開けないと気づき心労(心施)により悟りが開けると気づき悟りを開かれた。」
魔理沙「そうするには、どうしたらいいの」
霊夢 「筆者の案、人生の標語
「みんなの幸せが自分の幸せ、人の役に立つように、心に正しいと思うままに、正直に、今をコツコツと一生懸命生きましょう。」とこれを実践していれば、いつか、辿り着くでしょう。」
霊夢 「何か偉そうな事を言ったけど、私は、一般庶民です。
この通りでなくても苦情は言わないでね。」
終り。