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執筆者:S.R さん
執筆日:2025.07.19
所属員紹介:S.R.さん
参加プロジェクト: デジタルアートプロジェクト
活動期間: 現在進行中
記事の概要
理学部数学科に所属するS.R.さんは、ブロックをモーターで動かす機構の数理的解析に興味を持ち、本プロジェクトに参加。現在は、波のような動きと色彩表現を融合させたアート作品の実現を目指しています。
活動を通して、数学だけでは思いつかない工学的なアイデアの面白さや、専門分野の違うメンバーと協力してものづくりをする楽しさを実感しており、今後は3Dプリンターのコストなども考慮しながら、チームで理想の作品を追求していきます。
現在はブロックをモーターの動力によって上下させることで波を打つような表現とデジタルアートによる色彩表現を融合させることを目的にしています。現状としてはブロックを上下させる機構の考案と実践が完了し、ブロック全体のデザインを考察しています。
私は理学部の数学科なのですが、デジタルアートプロジェクトの二柱の一柱であるブロックを上下させる機構の数理的解析及び考案が非常に興味深いと感じたため参加をしました。また加えて美術、特に油絵や水彩画も興味をもっており現代的なデジタルな芸術表現に新鮮さを感じたのも参加した理由です。
いままでの自分の中の数学観の中では物理的およびコスト的な面をそこまで意識してきませんでしたが、ブロックの上下する機構などの構造を考案するとき、工学部のメンバーが思いついたアイデアを見て機械の制御的に不可能だと思っていて自分では考えないようなものを提案したが、実際十分なほどの動きを見せました。今回のような複数のメンバーで考察することによる楽しさを感じました。
次回はブロック全体のデザインを考案していかなければなりません。その中で3Dプリンターによるデザイン部品の製作時間とコストの具合を見ながらデザインの構造の考察を今回のようにメンバーの意見を総合的に分析し実験を繰り返すことで理想の動きを目指したいと考えています。