授業には、文系・理系を問わず、意欲的な12名の高校生が参加してくれました。

前半は、TechTreeを使った、実践的なプログラミング体験です。メンバーのサポートのもと、高校生の皆さんはセンサーの配線から挑戦。「光センサーで明るさを測るには？」「植物の高さをデータにするには？」といった課題に、試行錯誤しながら自分の力でプログラムを組んでいきました。

参加した生徒さんからは、

「画面上で組んだプログラムを実際に作動させながら学ぶのは面白かった！」

「大学生の皆さんに教えてもらいながら、教材を使って自分で試行錯誤できたので学びが深まったと思う」

といった嬉しい声が聞かれ、まさに私たちが届けたかった「手を動かしながら学ぶ楽しさ」を実感してもらえたようでした。

後半は、私たちが用意した植物育成のデモデータを使ったデータ解析演習です。

ただ数値を眺めるだけでなく、「植物の成長に本当に影響を与えている要因は何か？」という問いを立て、グラフ作成などを通じてデータに隠された関係性を探りました。

特に、データのブレをならして傾向を掴む「移動平均」の考え方を学んだ場面では、多くの生徒さんが「なるほど！」と頷いていました。

「今後、学校で植物の観察とそのデータの活用をする予定があるので、今回のデータの扱い方、特に移動平均など活用できそうな知識に触れることができ、とても参考になった」

という感想もあり、自分自身の探究活動に直結する、生きた知識として持ち帰ってもらえたことを大変嬉しく思います。

今回の講座を担当したiMSメンバーの中には、実は芳泉高校の卒業生もいました。自らが学んだ母校で、今度は後輩たちの学びに貢献する。大学での学びを活かして主体的に活動する先輩の姿は、高校生の皆さんにとっても良い刺激になったのではないでしょうか。

これからもiMSは、一方的に教えるだけではない、共に考え、共に成長する「まなびあいの場」を、高校生の皆さんと一緒に作っていきます！