著者 栗原 益男
4 5つ星のうち 9 カスタマーレビュー
ダウンロード隋唐帝国 (講談社学術文庫)ePub栗原 益男 - 内容紹介 秦漢帝国の滅亡後、約380年の分裂時代に終わりを告げた隋の統一。その後に続く唐は高句麗を滅ぼし、西はイスラム帝国と衝突するまで版図を拡大した。律令制が確立される一方、女帝専権で悪名高い則天武后は科挙によって人材を吸収し、李白や杜甫が活躍する文学盛行をもたらす。華やかな唐文化の開花、玄宗と楊貴妃の悲恋を生んだ安禄山の乱など波乱に満ちた隋唐300年間の実像を精緻に論述。 内容(「BOOK」データベースより) 秦漢帝国の滅亡後、約三百八十年の分裂時代に終わりを告げた隋の統一。その後に続く唐は高句麗を滅ぼし、西はイスラム帝国と衝突するまで版図を拡大した。律令制が確立される一方、女帝専権で悪名高い則天武后は科挙によって人材を吸収し、李白や杜甫が活躍する文字盛行をもたらす。華やかな唐文化の開花、玄宗と楊貴妃の悲恋を生んだ安禄山の乱など波乱に満ちた隋唐三百年間の実像を精緻に論述。 著者について 【布目潮風】 1919年ハワイ生まれ。東京大学文学部卒。京都府立大学助教授、立命館大学助教授、大阪大学教授を経て現在、大阪大学名誉教授。主な著書に『隋唐史研究』『中国喫茶文化史』など。 【栗原益男】 1918年埼玉県生まれ。東京大学文学部卒。上智大学教授を経て上智大学名誉教授。著書に『乱世の皇帝――後周の世宗とその時代』『世界の歴史第6巻――宋朝とモンゴル』(共著)など。 続きを見る
以下は、隋唐帝国 (講談社学術文庫)で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 本書は、タイトルのとおり、隋による天下統一から大唐帝国の崩壊に至るまでの歴史を論じるものです。但し、単なる個別王朝の栄枯盛衰としてその過程を描くのではなく、中国史全体の流れを前提として、国家による人民支配の貫徹度合いや、中央権力と在地権力の関係の推移などに注目しつつ、この時代の政治的・社会的特徴や歴史的な意義を解き明かそうとするものです。 特に、両税法への移行、府兵制の崩壊、藩鎮の登場などには具体的な分析が加えられており、当時の政治的・社会的条件の下、律令的中央集権の夢があえなく挫折していく様がビビッドに描かれています。 また、安史の乱や黄巣の乱等についても、単なる史実の紹介だけではなく、その社会的な背景・性格、意義付けなどが論じられており、知的興味を刺激されました。 他方、隋唐朝の体外関係については、然るべき紙幅が割かれてはいるものの、些か事実関係主体の記述になっている観もあり、戦略的意義付けの分析などにもう少し踏み込んでもよかったのではないかと思います。 本書は「誰が、何時、何をした」ということを素直に論じる本ではありません。東洋史に馴染みの薄い方には些か骨が折れることと思います。他方、中国の歴史に大きな興味を抱き、単なる「物知り」の域に飽き足らない向きには、恰好の手引きになるかも知れません。良い本だと思います。 講談社学術文庫『隋唐帝国』です。隋唐時代を取り上げた概説書、といことになるかと思いますが、日本をはじめ周辺国も模倣した府兵制、安史の乱後の両税法への移行、藩鎮の性質などにかなり深く切り込んで解説しているのが特徴です。これだけ深く制度史について掘り下げるなら、概説書じゃなくてその方面の専門書を読んだ方がいいんじゃないかなという思いもあるのですが、なかなか興味を抱きにくい分野について知る機会としてはかえって良いのかもしれません。いつの時代にも、その時代にマッチした制度を作り出しても、すぐに形骸化し始めて、強者に搾取されて弱者にしわ寄せが行くようになってしまうのが、中国(に限らずいつの時代もどこの国でもそうでしょうけど)史の闇の面を垣間見たという感じです。なので、隋唐を扱った概説書としてはオーソドックスからはかけ離れており、かなり個性的な部類だと感じました。制度史に興味がある人にとっては、そちらの入門書として丁度良いかもしれません。★4 Tags:隋唐帝国 (講談社学術文庫)PDFダウンロード隋唐帝国 (講談社学術文庫)PDF隋唐帝国 (講談社学術文庫)のePub隋唐帝国 (講談社学術文庫)ダウンロード隋唐帝国 (講談社学術文庫)オーディオブック隋唐帝国 (講談社学術文庫)ダウンロードブック隋唐帝国 (講談社学術文庫)発売日隋唐帝国 (講談社学術文庫)試し読み隋唐帝国 (講談社学術文庫)ネタバレ隋唐帝国 (講談社学術文庫)amazon隋唐帝国 (講談社学術文庫)download隋唐帝国 (講談社学術文庫)kindle