2015年度卒業研究

ゼミ登録者 11名 (うち1人留学=履修不可)

------- 2015年度 後期 -------

  • 卒業論文「武蔵野市におけるゴミ削減政策の有効性~多摩地域のクロスセクション~」

メンバー: 淺野紘二郎 糸賀直輝 岡嶋隼也 鈴木智大 東山啄匡 藤城明彦

本稿は多摩地域における家庭系ごみ排出量(g/人/日)に注目し、これに影響を与える社会的要因を明らかにし、今後武蔵野市がごみ排出量を減らして行くために講ずることを提案しているものである。まず、本稿は平成24年度の多摩地域における家庭系ごみ排出量を被説明変数として、「ごみ袋の価格(円/5ℓ)」「平均所得(千円/人)」「家庭用生ごみ処理機器購入費助成制度に関する変数」を説明変数として重回帰分析を行った。「家庭用生ごみ処理機器購入費助成制度」は多摩地域における多くの市で実施されており、特に注目をした。しかし、重回帰分析の結果より、「家庭用生ごみ処理機器購入費助成制度」は有効な政策とはいうことができないと明らかにした。そこで本稿では「家庭における生ごみ水切り実験」を行った。この実験から、「家庭用生ごみ処理機器購入費助成制度」の実施と同様のごみ削減効果が得られることを明らかにし、お金をかけて政策を実施するよりも毎日のわずかな努力がごみ削減に繋がることを明らかにした。


  • 卒業論文「家庭ごみの品目数における分別の役割―多摩地域の場合―

メンバー: 宇野泰貴 岡田智之 田辺史貴 百瀬理奈

本稿は多摩地域における家庭ごみ排出量(g/人・日)に影響を与える社会的要因、特に品目指定のごみ 分別の役割を明らかにするものである。まず、ごみの総分別数を可燃ごみ、有害ごみ、資源ごみ、不燃ご み、粗大ごみといったごみの種類ごとに分類した。そして、自治体ごとに分別数に差が生じた有害ごみ、 可燃ごみ、資源ごみを中心に、排出量を減らすためにはどのような策を講じれば効果があるのかを考察 するものである。平成 24 年度の多摩地域における可燃ごみ、資源ごみ、有害ごみの排出量のデータ(n=24)を被説明変数として、これらの分別数に着目し、重回帰分析を行った。これらの回帰分析より、有 害ごみについては排出量と「ごみ袋の価格」、「有害ごみの分別数」との間に正の相関関係がみられ、これ ら二つの説明変数の値が大きくなるとごみ排出量が増えることが分かった。可燃ごみについてはその排 出量と「分別数」、「ごみ袋の価格」、「平均所得(千円/人)」との間に負の相関関係がみられ、これらの説 明変数の値が大きくなることで排出量の削減につながることが判明した。しかし、資源ごみについては その排出量に対して「資源ごみの分別数」、「ごみ袋の価格」、「平均所得」との間には相関関係がみられな かった。


  • 学外報告実績

    • 2015年12月19日(土) 第三回 InSEP: 環境経済・政策インターゼミナール大会, 於.中央大学経済学部(東京),リンク

    • 2016年2月8日(月) 武蔵野市役所訪問


  • 後期の予定(書記:山上)

毎週開催

多摩地域ごみ排出のクロスセクションデータを用いた回帰分析による家庭ごみ排出の要因分析

ごみ排出の削減対策の有効性についての考察


------- 2015年度 前期 -------

  • 2015/07/06 (書記:山上)

ごみの分別方法についてのまとめをする予定だったが、宿題が提出されないため保留。

→後日、すべてのメンバーから宿題の提出をかくにん


●今後の予定

①整理した分別の種類・数(担当:全員)

②行政コスト班: データ整理

③アンケート班: 家庭がかかえる分別に関するコスト(機会費用)について調査するためのアンケート調査

④アンケートの実施 (担当:全員)

就職活動のため、前期のゼミへの参加率が数回連続で極端に低く、演習の実施が困難であると判断しました。

夏休み終了までの間、活動を休止します。


  • 2015/07/01 (書記:山上)

ごみの分別方法についてのまとめをする予定だったが、宿題が提出されないため保留。→次週実施

●今後の予定

①整理した分別の種類・数(担当:全員)

②行政コスト班: データ整理

③アンケート班: 家庭がかかえる分別に関するコスト(機会費用)について調査するためのアンケート調査

④アンケートの実施 (担当:全員)

次回、②と③の班を作成します。可能ならば来週から作業を開始します。


  • 2015/06/20 (書記:山上)

ごみの分別の仕方についてまとめ方を話し合う。

宿題:東京都内のごみの分別表の作成

  • 2015/06/03 (書記:山上)

ごみの分別に関する仕方についての予備調査

  • 2015/05/20 (書記: 山上)

武蔵野市役所訪問(調査内容やスケジュールについての打ち合わせ)

  • 課題の確認

    1. 武蔵野市に関する下記データ(5/13参照)の収集・整理 ・・・武蔵野市における時系列データの作成

    2. 共通基準の欠如が、政策提言の問題点 ・・・ 各都市のクロスセクションデータの作成

      1. ごみについて・・・分別項目(例.不燃ごみの中に何が含まれるか、など)

      2. 費用について・・・費目(収集や運搬、中間処理、最終処分にかかる費用の計上方法)

  • スケジュールの確認 ・・・ 就職活動の合間を縫って調査を実施するため、予定が後ろ倒しになることに注意が必要


  • 2015/05/13 (書記: 山上、岡田)

市役所訪問前準備②

資料内容に関するディスカッション


★用意するデータの種類

所得、ゴミ袋値段、単身世帯、高齢者数、ごみの分別品目数、男女比率、外国人比率、お店(スーパー、コンビニ)の数、ペット、戸建(家の種類)、引っ越し、緑地面積、喫煙率

ペットボトル(ごみの種類)、気温

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  • 2015/04/22 (書記: 山上)

市役所訪問前準備①

資料内容に関するディスカッション

  • 2015/04/09 (書記: 山上)

本年度の課題内容について簡単に紹介

就職活動の進捗状況などの確認