2.03. 大きさの正規化
知覚実験などにおいて,刺激の音の大きさをそろえたいということがあります。そろえる,つまり「正規化」をするために,Praatには二通りの方法が用意されています。
(1)振幅ピークの正規化
(1)振幅ピークの正規化
Soundオブジェクトを選択し,右側のコマンドからModify > Scale peak...を実行します。New absolute peakを入力するウィンドウが立ち上がるので,任意の数値を入力します(とりあえずデフォルトの0.99のままでもかまいません)。
このコマンドでは,当該のSoundの振幅のピークをNew absolute peakで設定した値にそろえることができます。
(2)インテンシティの正規化
(2)インテンシティの正規化
Soundオブジェクトを選択し,右側のコマンドからModify > Scale intensity...を実行します。New average intensityを入力するウィンドウが立ち上がるので,任意の数値を入力します(とりあえずデフォルトの70.0のままでもかまいません)。
このコマンドでは,当該のSoundの平均インテンシティをNew average intensityで設定した値にそろえることができます。インテンシティ(intensity)という物理的尺度は,心理的な音の大きさと相関を持っています。