ゼミ全般について
質問：ゼミってそもそも何するところ？
回答：いい質問ですね。私の考えとしては、ゼミは基本的に少人数で教員やクラスメートとインタラクティブに学習する場だと思っています。法政やその他の大きな学校においては大教室で学ぶ機会が多いわけですが、そうした場では学習できない部分を補完するいい機会だと思います。あと、教員が学生の皆さんにインフォーマルな形で進路に関するアドバイスをする場だとも捉えています。４年生は教員を指導教官として卒論を書く場所となります。
質問：ゼミのメリットって？
回答：少人数でのディスカッションを通じた勉強、教授から直接指導を受けられることの2点につきると思います。法政のような大規模な大学ではこれらはとても貴重な学習機会です。
質問：みなさんゼミってどういうふうに選びますか？
回答：経済学部には大まかにいって経済系、経営・ファイナンス系、社会・文化系、科学・技術系のゼミがあります。また学年によってゼミに入る目的がそれぞれ違います。私のゼミに関してですと、分野は経済学全般（マクロ・ミクロ）をカバーします。
質問：学年ごとにはどういったことが学べますか？
私の個人的意見ですが、新２年生は大学に入ってまだ日が浅いので、勉強したいことが漠然としていてもいいと思います。ですのでインプットに関してはゼミ以外の講義を履修することで基礎知識を身につけ、ゼミでは主にアウトプットの仕方を学んでもらおうと思います。一方、新３年生はある程度経済学に興味がある人が集まっていることが望ましいですね。自分の興味のある分野について他のゼミ員と協力しつつ深堀りできるようにいろいろなプロジェクトを用意しています。そして新４年生は卒論を執筆することが前提となりますので新学年の始まる4月時点で研究計画がある程度固まっていることが必須となります。
質問：いくつかのゼミで迷ったらどうやって決めたらいいのでしょう？
回答：まずは関心のあるゼミが２年、３年、４年それぞれで募集枠を設けているかをチェックしましょう。実際のところゼミの多くは新２年生向けのみに応募枠を設けているところが多いです。４年次に卒論を書くことを考えているのであれば、指導教官との相性は重要だと思いますので、勇気を出して直接コンタクトを取ることをお勧めします（なお私が主催するゼミ相談会もゼミ員のものとは別に設けています）。
質問：八木橋ゼミは2年生以外にも募集枠を設けていますか？
はい、私のゼミでは新３年生、新４年生を対象に若干数募集しますので、１年時以外に応募していただくことも可能です（ちなみに３・４年時に「離脱」「他のゼミに移籍」するのも全然OKです）。
質問：ゼミって途中で変えることはできますか？
回答：法政大学経済学部では一般的であるとは言えないですが、私のゼミに関しては全く問題ありません。２年生の時点では研究トピックが定まっていないのが普通ですから、3・4年生から他ゼミに移ってより専門的なことを特定の先生から学びたいという場合は私としても応援します（ただ今の所そういうケースは出ていません）。また他のゼミにいた方でも私の講義を受けるなどして卒論の指導を受けたいという方がいらしたら歓迎します（このケースは時々あります）。
質問：2次・3次募集では複数のゼミに応募できるのですよね？
回答：はい、でも合格が出たら行っても後悔しないようなゼミに応募するのがいいと思います。
質問：就職活動するときにゼミって大事なんですか？
回答：ゼミで卒論を書いていると面接の時の話題になるし、勉強を頑張っていたというシグナリング効果があるかもしれません。就職先と卒論のテーマが重なっていると面接で話が弾むかもしれないですね。なお最近の就活時期の早期化を受けて、私のゼミでは3年の11月半ばに提出する「卒ゼミ課題」（capstone project）というものを導入しています。卒ゼミ課題を通じて勉強面も頑張ってきたことを就職活動においてよりアピールしやすくなることを期待しています。