i.精神の部屋
■運命再編
トム「……何か今日は寝起きがやけにスッキリしてるな……。
心が澄み渡ってる感じがするぜ。
確か前にもこんな事があっ……たな!?
【何かに気付くと、アルターに飛びつく】」
トム「なんだこりゃ!!
【精神35→75】
……確か前にもこんな事があったな…… おい!!
【近くでペットボトルのお茶を飲んでいた金髪の少女の髪を攫む】」
???「 わわわわわっ!! 何をするんです!? 痛いですよ!? 暴力はんたーいっ!!」
トム「何をするんですじゃねーよ!! 精神が倍になってるじゃねーか!? 」
???「なんで怒ってるんですか!? 悩んだら精神にフルノデス……王道ですよ? 」
トム「ねーよそんな王道!!
あークソ……いきなり精神が倍になるとかふざけんなよな……あーもーただでさえ遅れてるのによ……」
???「過ぎたるは及ばざるが如し……
そんなに落ち込まないでくださいよ。
素晴らしいですよ? 精神……マクシペインとトワイライトタダになりましたし、供犠も外せましたよ?
ま……まぁ、黙って上げちゃったのはちょっと悪かったかもなので、オマケを差し上げるのです
【袈裟の中から3枚のカードを取り出す】」
トム「……ワーズワース?
何でお前がそんなの持ってるんだよ……」
???「まぁ、蛇の道は蛇ってやつですかね……では、また……
【手を振りながらすぅっと消えていく】」
トム「いや……ほんとお前何者だよ……」
果たして謎の美少女の正体とは!?
待て次号!!
■百封の瑠璃
???「ふー
【ペットボトルのお茶を飲んでいる】」
トム「なぁ、幽霊? 」
???「はい? なんでしょう」
トム「いや、お前メタ用のキャラなのに、本編に影響(安寧演出「運命再編」参照)出していいのか? 」
???「……あー……私の事、そういう風に思いってたんですか?
その認識で半分ぐらいあってますけど……」
トム「半分? 」
???「はい。
こっちに来る時にプルメリアさんから『お守り』って言って珠を貰ってますよね? 」
トム「あー……そういや貰ったな……」
???「その珠は「百封の瑠璃」という名前で、本物であれば連なる百の珠……その一珠につき一人の力を封印して使役する事が出来ます。
【金髪の少女は自分の肩にかかっている数珠を撫でる】」
???「タワムレガキという世界がありまして、そこをみろくさんという女の子が旅をしていました。
みろくさんはタワムレガキの世界を立ち去る時に、自分がタワムレガキの世界で得た経験を後進に伝える為に「百封の瑠璃」のひとつに自分のもつ知識と経験を詰め込みました。
その、みろくさんの知識と経験が詰まった一珠が私です。
みろくさんがタワムレガキ世界に残した「わたし」は、みろくさんの後にタワムレガキ世界を訪れたプルメリアさんがそれを手にし、貴方の住む世界に持ち帰ったというわけです」
トム「……ネタの為に湧いて出たご都合主義キャラじゃなかったのか」
???「私はその珠を依代にした、みろくさんの残留思念とか、劣化記憶とかそんな存在なので、幽霊という呼び方は結構的を射ていると思います」
トム「……
【ボンサックの底から取り出した球と金髪の少女を見比べる】」
???「私が持つ知識と経験はあくまで「タワムレガキ」のものなので、こっちの事はよくわかりませんが、教えてほしい事があったら頼っても良いのですよ? 」
トム「頼るまでもなく、勝手に手ぇ出すじゃねーかお前……」
ふふふ……後付け設定とか言う人嫌いです。
■ブランクカード
トム「……なぁ幽霊? 」
???「はい、何でしょう? 」
トム「お前から貰ったワーズワースって3枚あるけど、1枚が『捧魂のみろく~Fatereforge~』で、あとの2枚が真っ白なんだが、なんだこれ……不良品か? 」
???「ああ、それはそういうものなので気にしないで下さい」
トム「なんだよ……そういうものって……何に使うんだよ」
???「使うかもしれませんし、使わないかもしれません……今はそんなところです。
捨てちゃ駄目ですよ? 」
トム「……まぁ、たかだかカード2枚ぐらい荷物になんねーからいいけどよ……」
伏線ぺとぺと……
■ユニゾン
トム「おい幽霊……」
???「はい、なんでしょう? 」
トム「……5%だな」
???「……低っ!! 」
トム「んな事言われたって、どうすりゃ上がるんだよこの数値……」
???「相手と絆を深めるとか、あとは相手の事をより理解するとかですかね?
カードの起動詠唱時に、より深く相手を知ってる事をアピールする言葉を混ぜたりとかすると、パーセンテージが上昇するようですよ?
【取扱説明書を読みながら】」
トム「…ふぅん……滅多に会わないババァよりも、毎日顔を合せてた(※)プリシラの方が数値が高いのはそのせいか
※プリシラさんはトム君の家庭教師をやっていました」
???「……うーん……それにしても低いですね。
それほど深い付き合いの無い、ただの知りあいレベルでも10%前後は出る筈なんですが……
【取扱説明書を手に首をかしげる】」
トム「……? 俺、ひょっとしてババァに嫌われてる? 」
???「……そんな事も無いと思うんですが……
あ、ひょっとして……なるほどなるほど……たぶんこれで当たりですね
【カードを眺めながら】」
トム「…ん? 何かわかったのか? 」
???「はい、トムさんとお知り合いなのは「今のプルメリアさん」で、カードの方は「過去のプルメリアさん」なので、そこにズレが生じているんだと思います。
カードの能力自体は全盛期のプルメリアさんを参照しているので強いんですが、ユニゾンは過去のプルメリアさんとは一切関わりの無い……プルメリアさんの全盛期ってトムさんの生まれる前ですから……トムさんとは馴染まないんでしょうね。
カードが今のプルメリアさんであれば、なんだかんだで20%ぐらいは出ると思うんですが」
トム「……まぁ、そんな事言われたって、過去のババァに会いに行くわけにもいかねぇし、どうしようもねぇな。
能力の発揮が低いのは承知の上で使うまでだ」
???「作り直して貰うわけにもいきませんし、そうなりますね」
と、言うわけでワーズワースのUNISONという値についてでした。
プルメリアさんはトム君の知らない過去のプルメリアさんなので、