シーン解説「アリスさん(1783)に殴りかかろうとした夜のシーン」
トム「……テントは視界が塞がれるから好きじゃねぇんだが、カロリー消費は抑えておかねーとな
【普段は毛布に包まって蹲って寝ているが、今日は食料不安からテントを使う事にしたらしい】」
トム「……
【毛布に包まって横になりながら、アリスから受け取った彼女の一部だという魔導書のページをじっと見つめる】
怖く……なかったわけはねぇよな
【感情に任せて襟首を掴み、拳を振りかぶった時の事を思い出して握った拳を見つめる】」
トム「ああクソ……こいつでアリスの事がわかるってんなら、何を考えてるかぐれぇわかると楽なんだがな。
【何が書いてあるのかさっぱり識字出来ないページを眺めながらそんな事を呟く】
(……わかって……それでもし、恐怖で従ってたらどうする? 憐れみだったらどうする? )
【そんな事を考えて恐怖に身震いをする】」
トム「……別にあいつが悪かったわけじゃねぇし、しばらくすりゃあ代わりは届くんだからな
【それなのに、ついカッとなって手を上げそうになった事に悔悟の情が胸を締め付ける】
わ……悪かった……怖い思いをさせてごめん……
【ページの切れ端をぎゅっと抱きしめてそう呟く】
……駄目だ……言える気がしねぇ……
【深い溜息と共に眠りについた】」
タブレットに興味を持った アリスさんに機能を説明中……不用意にアリスさんの写真を撮った事から写真を消す消さないの口論になり、アリスさんがタブレットを奪い取ろうとしたのを、トム君が精いっぱい遠ざけようとして、手を滑らせてタッチパネルを割ってしまった事からお話はスタートします。
タブレット(アルターの故障)で3人までしか空間を共有できなくなったトム君は、アリスさんに責任をとって4人目としてついてくるように(アルターで呼ぶ必要が無いように近くにいろ)と迫り、アリスさんはそれを受け入れて、2人の旅が始まります。
アリスさんが渡した魔導書のページは、アリスさんの一部分で、念じればアリスさんの位置がわかるとかだったと思います。
シーン解説「アリスさんとの食事を終えて戻った後の話」
トム「……カロリー的にゃバターとあんまり変わらない筈なんだが、あの鍋ってののおかげで身体の隅々まで熱が入ってるような感覚だ。
これがユキ子の言ってたカロリー以外の栄養って奴か? にしちゃああれの言ってた『じわじわと効果が現れる』じゃなくて、食ってる間からどんどん熱が入ってくる感じだったが……」
魔法陣「【突如として少し離れたところに魔法陣が浮かび上がり、王冠を被り、蠍の尾を持ったイナゴの群れが湧き出した】」
アバドンのイナゴ「【イナゴの群れは魔法陣から何個かの箱を引きずり上げて器用に積み上げて行く】
……シンドルタブレットハイクラスセキュリティープログラムニヨリシンドルタブレットトキュウキュウセットノオトドケデス……
……サインヲコチラニ……コチラニ……
【イナゴがトムの目の前に一枚の書類をぶら下げる。トムがその書類のサイン欄を指でなぞると、焼印のようにトムのサインが描かれる】」
トム「やれやれ……思ったより早かったな
【何故か残念そうに積み上げられた箱を眺める】
これでアリスを縛るのも終わりだな」
アバドンのイナゴ「データイコウハ……キューブハブジデスネ? ナラ、キューブヲサシカエテクダサイ……ナオ、オキャクサマノカニュウプランデハゴシンドルタブレットガゴリヨウイタダケナカッタキカンノホショウトシテ、トッキュウビンヲミッカカンムリョウカイホウシテオリマスノデ、シキュウヒツヨウナモノヲオカイモトメクダサイ
【イナゴ達は魔法陣に消えていった】」
トム「【アリスから手渡された彼女の一部みたいなものだという、1枚の本のページをじっと眺めている】
これでアリスと肩を並べて歩くのも、飯を食わせて貰うのも最後ってわけか
【たった数日程の事をじっくりと思い返し、それが終わると溜息をつく】
あとは……謝んねーとな……
【あの時「ごめんなさい」の一言を言えなかった事が心の中で育ちいっそう強く苛む】」
トム「……
【じっとページを見つめていたが、最後にまたいっそう大きなため息をつく】
……ああ、初期不良チェックか
【abaddon.comのトップページを見て、ふと、何かに気付く】
……これだ」
バターを丸齧りしたりといったカロリー摂取をしているトム君に、ユキ子さんはカロリー以外にも栄養素は色々重要である事を説きました……ユキ子さんに言い負かされて、野菜ジュースなんかを摂り始めるのはこれよりもうちょっと後のお話ですが。
最後の「……これだ」は、ギフトの案内画面でした。
タブレットが壊れている間にお世話になったアリスさんへのお礼と、アリスさんが悪いわけでは無かったのに、一方的に我儘を通した事へのお詫びに、Abadonの通販で何か贈り物をしようと思いつきます。
女の子に何をあげたら喜ぶのかさっぱりわからないトム君は知り合いの女性……合歓さん、メルチェーデさん、ジャスミンさん、 シスターレインさん、スティナさん、シータさんと手当たり次第に聞いて回ります。
「おい、女ってのは何をやりゃあ喜ぶ。何を貰えば笑顔になる」
背後さんはプレゼントとしてお花を考えていたようですが、シータさんから売り込まれたブローチを、ジャスミンさんから売り込まれたチェーンを合わせて、ペンダントにして贈りました。
こうして2人の奇妙な共同生活が終わりを告げます。
トム「……能力が衰えちまったんで、もう、以前のように発火と体温保持を能力で同時にやる事は不可能か。
【火に当たりながらぼんやりと】
発火抜きで戦闘は出来ねぇから、体温保持は身体で覚えるしかねーな
【経緯バックアップ:https://goo.gl/FwNtID】
トム「……『誰かを頼って欲しい。染みついた生活習慣を自力で改善するっていうのは、簡単なように見えて難しい』
……あの錬金術師め面倒臭ぇ事を……と、言いたいところだが、約束はしたし、流石に今回は命かかってっからなぁ。
しかし、頼れって言ったって誰に頼りゃいいんだよこんなの……」
トム「なんでかしんねーがドル払い通じるし、ジャスミンなら商売として請け負ってくれたりしねーかな?
ビジネスならこっちも頼みやすいしな」
トムの想像「まぁ、トム様は規則正しい生活を送って自律神経の失調を回復したいんですの?
…それならドリルですわー。
一緒にドリルを振れば悩みなんて吹き飛びますわー。
ドリルこそ万能の健康器具ですわー。
でも、万能のドリルでも胸だけは大きくなりませんの。
どうしてですの? 人には努力で越えられないものがあるとでも言うんですの? あんまりですわー
【※トムの想像です】」
トム「いや、ちょっと相談する前に他にいないか考えよう……」
トム「同じ大乱戦パーティーなら…ラヴァンの奴でも頼ってみるか? 」
トムの想像「やぁトム君。
え? 自律神経失調? へぇ、人間って寒いと自分で体温が調節出来るんだ。凄いね。
やり方がわかったら教えてくれないかな?
【※トムの想像です】」
トム「種族の壁は大きいか……やっぱ人間じゃないと駄目だな……」
トム「ペーターはどうだ? 誰かの食事を作ってるみたいだし、1人ぐらい増えてもそんな負担になんねーとか無いかな? 」
トムの想像「え? 規則正しい生活が送りたい? いーよー。
でも……」
トムの想像「そもそも死を恐れる事が根源的な問題であって、死を理解し、体験し、それを受け入れればそれでトムの悩みは取り除かれる。何故人が死を恐れるのか? それは死が全ての終わりだからという誤解から生じている。でも、実際には死は終わりでは無く、死は消滅ではなく、死は---。言葉という矮小な伝達ツールで真に理解が得られる事は無く。また、誤解が生じる危険すらある。よってトムは死というものの片鱗を一度体験してみるべきで」
トム「………………………………………………………………………………………………あいつ時々すっごく得体が知れない……こわい」
トム「あー……ベスパはどうだろう? あいつなら自己管理とか行き届いてそうだし……」
トムの想像「はい? 自律神経失調……それは大変でしたね。
勿論協力は惜しみませんよ。」
トムの想像「と……言いたいところですが、現在耳の長い豚さんに道理と礼儀と道徳というものを躾けている真っ最中ですので、それが終わってからになりますね。
耳は大きい癖に人の話を聞かなくて困っていまして……トムさんお急ぎのようですし、ひとまずモグラと一緒にコンクリートの下に埋めてしまいましょうか?
埋めに行くの……手伝っていただけますよね?
【※トムの想像です】」
トム「………………………………
……………………………
……………………
……………ベスパも……ときどきすごくこわい……」
トム「いつも暇そうにしてるし、頼み事しやすいし、アルにお願いすっか? 」
トムの想像「ふぁい? ……くぅ……
【※トムの想像です】」
トム「……無理だな【断言】」
トム「あー……そだそだ、アリスに頼めねーかな? 」
トムの想像「? 何よあらたまって……
【※トムの想像です】」
トム「またあいつの世話になんのは気が引けるよなーやっぱ……前にすっげぇ迷惑かけたし」
トム「んー……キキになら少しは恩も売ってるかな……よくお菓子とかあげてるし」
トムの想像「規則正しい生活ですね!? じゃ…じゃあ朝は早起きしてフォンダンショコラ焼きましょうよ!! 朝ごはんが終わったらマカロンの用意して、乾燥中にお昼ご飯食べたらアフタヌーンティー用にスコーン焼いて、それが終わったらいよいよマカロン焼きつつ、食後のデザート用にアイスクリーム用意して、冷やしてる間にチーズケーキも作れません!? え? トムさんチーズケーキ作った事あるんですか!? 凄い。そんな毎日夢みたいです」
トム「な……なんか別の意味で一日中火の前から離れらなさそうだな……」
トム「カナメも割としっかりしてそうだよな」
トムの想像「……ふふ、じゃあ服を着ないでも寒くない方法を教えるわよ?
【※あくまでトムの想像です。実際のカナメちゃんとは無関係です】」
トム「いや……何かよくわかんないけどやめとこう!! 」
トム「あとはそうだな……ジャレ? 」
トムの想像「え? 協力してあげたいけど、私はイオリーテさんのお世話があるから……。
あ、でもトム君のお世話をしたら『弱者に惜しみなく手を差し伸べる。そんなジャレさんはまるで天使だ』とか、イオリーテさんに言われちゃうかも!?
でもね…イオリーテさん…私がこうやってトム君に優しくあれるのは、全てイオリーテさんが私の心を優しさで満たしてくれるからで、イオリーテさんの愛こそがこの世の中を照らしているの…」
トム「そ……想像しただけで口の中が砂糖でジャリジャリしてきた……」
トム「あー……ユキ子がいんな。
前から野菜食えだの塩分控えろだの鬱陶しかったし、こういうの適任かもな」
トムの想像「おや? 生活を改める気になった? そりゃあ感心感心。
いいよー、ユキ子さん料理出来ないけど、色々口出しすんのは大得意じゃぜ? 」
トム「背に腹は代えられないが、相当鬱陶しいな……ひとまず保留だ」
トム「……一括して生活管理を任せるんじゃなくてよ……部分部分で協力して貰うのはどうだ?
そういや、ネムーって眠りの専門家とか聞いた気がすんだがよ……」
トムの想像「ネムーくなりたいのじゃ? おやすいごようなのじゃー。
……さわやかなねおき? それはひつようなのじゃー?
いっぱいいっぱいねて、おきて、またねるのじゃー。
おきてもねむかったら・・・また、ねるのじゃー。
しあわせいっぱいなのじゃー」
トム「駄目だ……規則正しい生活どころか、自堕落一直線ルートしか見えねぇ……。
バーベキューすんのに炎のプロ求めてナパーム弾投下経験者探する奴はいねぇよな」
トム「……考えてみれば、教会にいた頃って単調な毎日の繰り返しだったよな……お祈りの時間も、食事の時間も、毎日毎日同じだったし……。
ようはあれをやればいいんじゃないか? じゃあ誰か神父かシスターがいれば……」
トムの想像「ふぇぇ…朝は眠いので苦手です…夜も眠いので苦手です。
でも、おやつの時間だけはちゃんと守ります(ドヤッ
あ、おやつの時間を増やしてくださるのは勿論大歓迎です(じゅるり)
【※トムの想像です】」
トム「……シスターだから生活習慣がちゃんとしてるって……幻想だよな……」
トムの想像でない「みずくさいぜ兄貴」「生活管理がんばるぞ」「ところで生活管理ってなんだ? 」
「われわれあんまり増えすぎるとトラクターで潰される? 」「それは出荷管理? 」
「この管理からの卒業」「栄養ならおまかせ」「煮るなり焼くなり好きにして」
「あったかいクリームシチューを食べよー」「おせちもいいけどカレーもね」
「健康第一」「にばんめはなんだー? 」「三時のおやつが文明堂なのは知ってる」
トム「サラッと混ざってくんな
紛らわしい……
【蕪もどきを乱暴に蹴散らしながら】」
トム「あ! ろっこがいるじゃねぇか。
あいつなら完璧だろ……」
トムの想像「え? 規則正しい生活?
朝になったらバッチリ目が覚めるでしょ?
お腹空いてるから朝ごはん食べるでしょ?
お昼になったらお腹空くからお昼ごはん食べるでしょ?
夕方になったらお腹空くからお夕飯たべるでしょ?
夜になったら眠くなるからお布団で眠るでしょ?
ほらとっても簡単っ!!
何も難しく無いっ!! 」
トム「……あの健康優良児に理解して貰えるかなぁ……俺の悩み……
いやまぁ理屈は完璧なんだけどよ……」
と、いうわけでLINKの皆さん登場のトム君の妄想シアターでした。
思いついたらもう少し付け足すかもしれません。
「結構仲良しの筈なのに、なんでうちのこいないの? 」
と思われる方もけっこーいらっしゃるかと思いますが「ネタが思いつかなかった」からです。
基本的にトム君が「こいつじゃダメだ」っていうオチがつかないといけないので、普通に頼めちゃう人は除外されるんですよね。
藍さんとかそんな感じです。
あ、アイコン類は親御さんはご自由にお持ち帰りになって、使用していただいて構いませんので。