3 ブレークポイント1
ここではMatlabでブレークポイントを使用する方法をご説明します。
ブレークポイントが使えるようになると、プログラム開発が楽になります。
どのように楽になるかと言うと、
- プログラムの動作がおかしいときに、どこまでは正しく動いているかが分かる
- 変数の中身を参照できる
という感じです。
それでは早速説明です。
前回の「キーボード入力」で
[ keyIsDown, secs, keyCode ] = KbCheck;
という行があると思います。
この行の左側(行番号の右あたり)をクリックすると赤い丸印がつくと思います。
これがブレークポイントです。
ブレークポイントをつけたら実行ボタンを押してください。
すると赤丸の右に緑の矢印が出ると思います。
これはブレークポイントをつけた行の直前までを実行した状態です。
ここでMatlabのコマンドウィンドウを見てみてください。
K >>
という表記になっていますでしょうか。
K >>
の後にkeyと打ち込んでTabキーを押してみてください。
ここではkeyIsDownもkeyCodeも補完対象としては出てこないことを確認してください。
それではエディタに戻ります。
実行ボタンの右側3つ目に「ステップ」というのがあると思います。それを1回押してください。
緑の矢印がひとつ下に進んだでしょうか。
これは、[ keyIsDown, secs, keyCode ] = KbCheck;の行まで実行した状態になります。
次にもう一度Matlabのコマンドウィンドウに戻ります。
先ほどと同じように
K >>
の後にkeyと打ち込んでTabキーを押してみてください。
今度はkeyIsDownとkeyCodeが補完対象として出てくるはずです。
試しにkeyIsDownを選んでエンターキーを押してみましょう。1か0かが表示されるはずです。
同様にkeyCodeも表示してみてください。
keyCodeの出力はたくさんあると思いますが、ここで1になっているのが押されていると判断されたキーになります。このように、ブレークポイントを利用すると、プログラムを実行しただけでは分からない細かい情報を知ることができます。ぜひ活用してください。
※ただし、Screen('OpenWindow',screenNumber);を使ったプログラム内でブレークポイントを使用するには注意が必要です。使い方を誤るとフリーズします。詳しくはこちら。