パソコンの内部もお掃除します。
冗談・・・ちがいます。
夏が近づいて暑くなってきたなぁ・・・
パソコンのファンの音がうるさくなった。
パソコンが使用中に動かなくなった。
パソコンの画面が使用中に真っ黒になった。
しばらく電源を切っておくと、使えるようになる。
昼間はだめだけど、夜は使える。
部屋のクーラーをつけると使えるようになる。
ワードやエクセルを起動させるとダメになることがある。
上記のいくつかに思い当たるなら、パソコンの内部にホコリが溜まり冷却機能が低下しているのかもしれません。
熱を排出するための小さな扇風機がパソコン内部にあります。風を当てて冷やすのですね。放熱効果を高める為にクシ状にして表面積を大きくした放熱板に風を当てるようになっています。
自宅のパソコンは、布団やクッション、衣類の綿ぼこりを常時吸い込んでいます。綿ぼこりがクシ状の放熱板に引っかかり、蓄積して、風の通り道をふさいでしまう事があります。そうなると、パソコン内部に熱がこもり、発熱する部品が高温になり「熱暴走」と呼ばれる状態になります。内部温度が60度から80度くらいでそうなります。
外気が低いうちは内部温度もあまり上がらないので熱暴走は起きにくいのですが、暖かい季節や夏になると起こりやすくなります。クーラーを入れたり、夜になって外気温が下がると使えるようになるなら、原因は熱かもしれません。
ホコリの溜まりやすさはお部屋の状況に因ります。またパソコンの使用時間が長いほどホコリも溜まりやすくなります。
対応策:
ホコリが溜まっている事が原因なので、ホコリを取り除きます。早い話が、お掃除します。
空気の取り入れ口、吐き出し口を確認し、パソコンのふたを開け、扇風機(ファン)を探します。
扇風機や放熱板に埃がたまっていたら、掃除機で吸ってしまいましょう。掃除機にはブラシを付けて、パソコンを傷つけないようにしてください。お掃除で回復したパソコンがこれまでに何台もあります。
蛇足:
上記のようにおかしいと販売店等に相談すると、「古いからもう買い替えですね」と言われるかもしれません。故障の原因を突き止めて直すという業務は販売店の仕事ではないので、仕方ない事です。よくて「メーカー修理に出しますか?」となります。部品の交換が無ければ1万円までで収まるでしょう。プロに頼めばお金がかかるのは当たり前です。
でも、どうせ壊れているのなら、ダメなら買い替える気なら、自分でお掃除してみてはいかがでしょう。
2013.05.18
2017.04.12
ノートパソコン編
ノートパソコンの裏蓋を開けたところ。
放熱用のファンが見えます。
ホコリは無いように見えます。しかし・・・・・
ファンを外したところ。
風の吹き出し口には、熱交換用のクシ状のフィンがあります。
そこに繊維くずが引っかかり、溜まります。
写真では特に風の勢いが強い右端に埃が集中して集まり、フェルト状になっています。
放熱板だけを取り出しました。
ホコリが良く見えます。
半分ほどはまだ詰まっていないので、まだ冷却機能は有効でした。
放置すると全部詰まって放熱できなくなるでしょう。
掃除してキレイにしました
デスクトップパソコン編
自作のパソコンの内部。ゴチャゴチャですね。 中央あたりの丸いのがCPUクーラーでその下にCPUがあります。
CPUクーラーを取り出したところ。
上に載っているファンが廻って下の放熱板に送風して排熱する仕組みです。
放熱板の拡大写真。
ホコリがいっぱい!
この程度ならまだ空気の通り道があるので、CPUを正常に冷やすことができます。
しかし、ホコリがさらに溜まってフェルト状になると空気を遮断してしまって放熱効果は下がり、CPUは高温になって暴走します。
その前にお掃除します。
掃除機をかけてキレイになった放熱板。
これで熱暴走の心配は無くなりました。
追記:
せっかくパソコン内部を開けたので、CPUグリスも塗りなおすともっと効果的です。
CPUと放熱板の間に塗ってある、熱伝導を高めるためのものです。
素材はシリコンが主ですが、銀粉を混ぜる事で熱伝導率を高めたグリスもあります。
詳しくは「CPUグリス」で検索してみてください。
2017.04.12