今年で三回目となった岐阜県は加子母での夏合宿について報告します。今年はお盆の前、8日から10日までの日程となりました。生徒はOB/OGを含めて5人、先生は中務雅子先生、中務晴之先生、浦辺昌美先生、それからオブザーバー2名、総勢10名での楽しい三日間でした。
初日には、現地到着するやいなや名物の蕎麦屋に駆け込み、みんなで手打ちそばに舌鼓。(何しに来たんだっけ?)お腹が落ち着いたところで、ミニコンサートの会場である加子母道の駅に行って段取りをしました。買い物を済ませると宿舎へゴー。さっそく楽器を取り出して練習です。翌日のコンサートでは生徒も参加する予定なので、練習には熱がこもります。演奏予定曲は、「天空の城ラピュタ」、「世界の約束―人生のメリーゴーランド」、「上を向いて歩こう」、「夏の思い出」。けっこう多いですね。緊張します。とはいえ、合宿なのだから、現在の課題曲「ブランデンブルグ協奏曲第5番」第一楽章もやりました。通常の合奏練習ではゆっくり演奏してきましたが、なにやら胸騒ぎが・・・。だいぶんスピードアップしてきました。ついていけるかな?練習をしているうちに、はや夕方となってしまいました。今日のおかずはなんだろう?
二日目、夕方にコンサートを控えて練習はさらにヒートアップ。ついでにブランデンブルグ協奏曲もスピードアップ。ひえ~ひえ~。指が回らない!!そして、ミニコンサートの演奏曲も。晴之先生の指導が入ります。「世界の約束」、「天空の城ラピュタ」はもっと劇的に!、コントラストをつけて!。う~ん、なんだか音楽をやっているような気になってきました。緊張感が高まります。
コンサートが始まる夕方を前に、みんなで道の駅に移動します。午後4時からレストランを会場としてリハーサル、5時からコンサートの始まりです。お客さんの入りはどうかな~。まずは雅子先生、晴之先生によるテレマン「六つのカノンソナタ」で、モーツァルト「ソナタK.378」第三楽章、「フィガロの結婚」からアリア、もう飛ぶまいぞ。それから雅子先生のヴァイオリンソロを浦辺先生のピアノ伴奏でモンティ「チャールダーシュ」、晴之先生のフルートソロと浦辺先生の伴奏でジュナン「ヴェニスの謝肉祭」でした。ちょっと湿度が高くて調整が大変でしたが、晴之先生の解説もあって楽しいひと時でした。最後に、生徒の合奏が始まりました。まずはカルテットで「世界の約束―人生のメリーゴーランド」「天空のラピュタ」、全員で「上を向いて歩こう」「夏の思い出」。お客さんたちも、手拍子で合わせてくださいました。その夜は、コンサートからの開放感と充実感で夕食も楽しく盛り上がりました。ただ、用意した花火は突然の雨のために文字通りお流れ。でも雨が止んでからは夜空は星に満たされて、若者たちはロマンチックに星空観賞。
最終日。コンサートも無事終わって、本来の課題曲へ。ブランデンブルグ協奏曲はさらにスピードアップ。最後にはプロの演奏家のようなスピードになりました(出だしだけですけど)。雅子先生と晴之先生からお褒めの言葉をいただいて、今年も夏合宿は無事終了しました。掃除の後は、みんなで乙女渓谷へ出かけて、ほんとに涼しい川岸で水遊び、少し童心にかえった気分。あ~あ、楽しかった。また来年も集まりましょう。(M.O.B.)