ソフト販売開発

シミュレーションソフト内容

私どもは、再現性ある高精度の平行・平面研磨の研究を始めてから今日まで50数年間を過ごしてきました。その間に多くの研究者は、研磨に関する理論式などを提示しております。しかし、理論計算の結果と実際の研磨がほとんど対応していません。そこには理論研究者と現場技能者・技術者との歩み寄りがなかったことや、研究者が研磨技術を身に付ける姿勢が足りなかったことなどがシミュレーションを難しいものにしてきたと思います。

私どもは、光学結晶などの高精度平行平面研磨に携わりつつ、古くからあるレンズ研磨機に置き換わる小型修正輪形研磨機の試作・検討を進めてきました。幸運にもオプチカルフラット相当の平面を本機のピッチポリシングで仕上げることを自らの手で可能にしました。さらにその修正輪形研磨機の運動解析とピッチポリシャを用いたときの圧力分布解析の一体化ができたことを踏まえ、平面研磨の理論と実験の結果を対応させる本来のシミュレーションを実現してきました。

「ピッチポリシャは熟練した研磨技能者にしか使いこなせない」と一般に言われておりますが、工作物の形状変化と工具の摩耗変形が同時に生じる複雑な条件下でも，理論の上で圧力分布を容易に求めることができます。最新のポリウレタンパッドによるポリシングにも適用できます。

熟練技能者・技術者が現場から減りつつある現在、研磨条件の選択や新たな研磨機の製作において、この平面・非球面研磨シミュレ－ションソフトを使えば，条件出しの実験を省くことが可能になります．この数年間，片面加工から両面加工のシミュレーションへ発展させてきました．このソフトが必ずや皆様のお役に立つものと考えております。

開発当初，大型計算機でなければ運用できなかった本ソフトは，最近のパソコンの高速化・高性能化に伴って計算時間が著しく短縮され，普及が可能になりました。

研磨に携われている現場の皆様には，このソフトを研磨作業における条件出しの手助けや新たな機械設計にお役立て頂くことをお薦めします．

学生の皆様には，研磨における形状形成過程がどのように進んでゆくかを，このソフトを活用して学んで頂くことをお薦めします．

研磨シミュレーションソフトの販売・開発に続き，研削シミュレーションソフトの販売・開発も始めました。販売中のソフトの手直しや改造，機能追加などのご要望があれば応じます．何なりとご相談ください。

重要なお知らせ（ソフト購入の前にすべてのソフトの体験版ソフトがダウンロード可能です。）

ご購入の前にソフトの有用さをお確かめいただけます。