パーソナルモビリティ(Personal Mobility)

上記図書の「パーソナルモボリティ」の項を執筆しました。

パーソナルモビリティについて

パーソナルモビリティに関して忘備録として整理しているページです。

(※ 2011年以降、更新をさぼってます!

最新情報は下記のTwitterログをご参照ください)

http://twilog.org/PersonalMobilit

定義:

  • パーソナルモビリティ(Personal Mobility)を、ここではSegway(セグウェイ)や電動車いすのような主に「1人乗り(または2~3名程度)、バッテリやモータを搭載し、電動で駆動する乗り物・移動機構」としています。
  • 「パーソナルモビリティ」という用語は、もともとは2000年以前から通信業界で利用されいた用語のようですが、Segwayが登場した2005年ごろから使用されることが増えているようです。
  • 海外では「パーソナルモビリティ」とは使用されておらず、「EPAMD (Electric Personal Assisted Mobility Device)」や「Personal Transporter」「Personal Vehicle」「Personal Mobility Devices」などと、会社や地域、業界により用語がまちまちです。
  • 日本では2009年以前はパーソナルモビリティの適応範囲が、セグウェイに代表される「立ち乗り電動2輪車」「シニアカー・電動車いす」を主に適用されていたが、2009年に発売された報告書※1より「電動2輪車(電動スクーター)」「電動アシスト自転車」なども含まれ、関連メーカーが頻繁に利用するようになっています。
    • 2011年ごろから「新しいモビリティ」=「パーソナルモビリティ」ぐらいの用法になり、電気自動車などにも適用されているようです。
    • ※1:シードプランニング社「近距離移動用パーソナルモビリティの 将来性」(2009年6月26日発売)
  • 乗り物で利用される以前は、1995年ごろに通信関連の用語として使用されていた様子です

適用範囲・類似物:

  • Segway(セグウェイ)
  • Winglet(ウィングレット)、トヨタ
  • i-Real(アイリアル)、トヨタ
  • UNI-CUB、U3-X(ホンダ)
  • 電動車いす
    • 電動車いすは、カナダのGeorge J. Klein氏によって第2次世界大戦頃に負傷兵士の為に開発されたと言われている
  • ゴルフカート
  • その他

以下は多少外れますが、上記定義からすればハマるので一応列挙します

  • ターレットトラック(Turret Truck)
    • 市場でよく見かける電動又はエンジンの荷物牽引車量
    • 道路運送車両法上の呼称は「ターレット式構内運搬自動車」。小型特殊自動車として登録する場合は公道走行も可能。
    • メーカーのちがいにより名称が「モートラック」「エレトラック」「マイティカー」
    • 100~150万円ぐらい
    • 【参考】Wikipedia:ターレットトラック
  • スクーパー(SCOOPA)
    • 東京駅の新幹線ホームなどで見かける電動式の牽引車
    • 単操作無段階の速度制御方式を採用していますから、発進から停止までスクータ感覚で運転可能。
    • ラクラク小回り三輪のスクーパーは、回転半径もわずか1.3m、車幅は70cm
    • 50万円ぐらいで、日本輸送機株式会社(ニチユ)が販売していた

類義語:

  • Electric Personal Assistive Mobility Device (EPAMD)
    • 北米を中心とした電動の乗り物のカテゴリの総称
  • パーソナルトランスポーター (Personal Transporter)、Human Transporter
    • 米国 セグウェイ社を中心に使用
    • セグウェイの第一世代のモデルでは「Human Transporter」と使用し、第二世代「Personal Transporter」へと変更。
  • パーソナルビークル (Personal Vehicle)
  • パーソナル アーバン モビリティ (Personal Urban Mobility)
    • 個人用都市内移動手段
    • MIT media labが使用
    • 開発中のCity CarやSegwayなどをも含む、モビリティとITSなどのシステムを含む総称として使用
    • モビリティ自体は「Personal Mobility」と使用
    • 「「考えるクルマ」が世界を変える―アーバン・モビリティの革命」(Amazon
  • USV (ultra small vehicle)
    • City Carとネットワークがつながった考え方であり、プロダクトの総称
  • Electric Standup Vehicle、Personal Mobility Vehicles
    • 米国 T3 Motion 社を中心に使用
  • Personal Mobility Devices (PMD)
  • Electric Standup Vehicle (ESV)
  • パーソナル モビリティ ビークル(PMV: Personal Mobility Vehicles)
    • 東京大学 須田研究室が開発中のモビリティなどに対して使用
    • 京都大学 小森研究室が全方向駆動車輪「Permoveh」に対して使用
  • 個別交通(パーソナル・モビリティ)
  • 超小型モビリティ
    • 2011年ごろより国土交通省などが、「軽自動車」よりも小さい規格として、「マイクロカー」や「パーソナルモビリティ」を含む総称として使用。

関連キーワード

パーク・アンド・ライド(park and ride)

  • 自宅から最寄りの駅までは自家用車で行き、車を駐車させた後、電車・地下鉄・バスなどで公共機関を利用して都心の目的地に向かう

シェアリング

  • 「自動車」や「自転車」などを複数人での共同所有や、民間会社などが個人や旅行者などに貸出運用
  • 「レンタカー」と「個人所有」の間のような位置づけ

ロードプランシング(Road Pricing)、トランジットモール(Transit mall)

  • まちの中に自家用車を入れない政策
  • 関連:
    • ライジング・ボラード(自動昇降型の車止め)

ショップモビリティ (Shop Mobility)

シェアド・スペース (Shared Space)

  • オランダの交通計画者ハンス・モンデルマンにより提案。
  • 1985年にオランダのフリースラント州で始まる。
  • 街の中から信号をなくして、自動車運転などが安全に対して注意を促す道路政策の一つ。
  • 欧州の自治体を中心に導入。
  • 信号のほか、歩道と道路の間の柵なども撤去。
  • 解説:
  • 関連:
    • ゾーン30

LRT(Light Rail Transit)

  • 鉄道より小規模でバスよりも大規模な公共交通機関。
  • 「新型路面電車」として訳されることが多い。
  • 欧州ではいくつかの都市に導入が進んでおり、日本では富山市の導入事例が有名
  • 関連:
    • BRT:(Bus Rail Transit)

モビリティタウン

コンパクトシティ

  • 郊外への拡大を抑えると同時に中心市街地を活性化する都市

ジェントロジー

報告書・レポート

各社動向

研究機関

  • 独立行政法人産業総合研究所
    • モビリティのハードウェア開発・研究
    • 倒立伸子型(Segway型)
    • URL:
  • 東京大学 須田研究室
  • 芝浦工業大学 機械制御システム学科(古川修(ふるかわよしみ)研究室)
  • 名古屋大学
    • Segwayと自転車を中心とした「シェアリング」について研究
    • URL:

各国動向

アメリカ

  • Segwayに関するアメリカ国内の各州のルールについて
    • GHSA Segway Laws 2010
    • Segwayなどのパーソナルモビリティの各州のルールの一覧が掲載されてます。

欧州

日本

省庁

内閣府

総務省

経済産業省

国交省

厚生労働省

地方自治体

茨城県

  • つくば市
    • 特区申請を実施し、2010年よりSewgayをつくば市内で運用し、Segwayを活用したツーリズムや通勤実験(パークアンドライド)などを展開

千葉県

埼玉県

京都府

  • 京都府

熊本県

その他団体

関連規格

ISO/IEC Guide 51(JIS-Z-8051)

  • 安全側面―規格への導入指針

ISO/IEC Guide 71(JIS-Z-8071)

  • 高齢者及び障害のある人々のニーズに対応した規格作成配慮指針

ISO 12100-1(JIS-B-9700-1)

  • 機械類の安全性-設計のための基本概念,一般原則-第1部:基本用語,方法論

ISO 12100-2(JIS-B-9700-2)

  • 機械類の安全性-設計のための基本概念,一般原則-第2部:技術原則

ISO 14121(JIS-B-9702)

  • 機械類の安全性-リスクアセスメントの原則

ISO 14971(JIS-T-14971)

  • 医療機器 - リスクマネジメントの医療機器への適用

関連展示会

  • 福祉機器展@日本
    • 主催:財団法人保健福祉広報協会
    • 会期:9月下旬~10月上旬(2010年は9月29日(水)~10月1日(金))
    • 場所:東京ビッグサイト
  • REHACARA@ドイツ http://www.rehacare.com/
    • 主催:メッセ・デユッセルドルフ
    • 会期:9月下旬~10月上旬(2010年は10月6日~9日) ※2011年は9月21日~24日
    • 場所:ドイツ デュッセルドルフ Düsseldorf Trade Fair Centre
      • ※Webには日本語の簡単な案内もあります。

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