各無線装置の電波の特性

  • AirMagnet Spectrum Analyzerを用いて測定した電波の形状を下記に示します。
  • それぞれ相互に干渉をする可能性がある電波などです。
  • Wi-Spyの波形も一部追加しました(2011/10)

無線LAN IEEE802.11 b/g/n (2.4GHz)

無線LAN IEEE802.11 a/n (5GHz)

Bluetooth (2.4GHz)

  • maker: ?
  • model: ?
  • 測定距離:?
  • 【参考】WiSpyとAirMagnet spectrumの比較
    • WiSpy(Ver4)ではBluetoothのホッピングスピードは認識困難でした
Bluetooth (上:WiSpy、下:AirMagnet)

IEEE802.15.4 / ZigBee (2.4GHz)

  • maker: ?
  • model: ?

電子レンジ (2.4GHz)

  • 通信の「ノイズ源」として最強の装置。近くで電子レンジが動くと2.4GHzを用いた通信は壊滅的。
  • メーカー、機種により電波の波形は違う。

事例1:

  • maker: ?
  • model: ?
  • Sweep -0[s]~-180[s](縦軸)、2440[MHz]~2480[MHz](横軸)付近の値
  • 測定距離:1m以内
  • 特徴:”すそ野”が広い”とがった山”が定常的に出ているが、周波数が多少”振れる”
    • 下記の事象は2460MHzを中心に半分の周波数が使えね無い状態

事例2:

  • maker: ?
  • model: ?
  • Sweep -40[s]~-160[s](縦軸)、2470[MHz]~2480[MHz](横軸)付近の値
  • 測定距離:?
  • 特徴:”すそ野”が広い”とがった山”が定常的に出ているが、周波数が移動する
    • 下記の事例は、中心周波数が”スライド”していく事例
    • この機種は30MHz程度にしか影響を与えない機種

事例3:

  • maker: ?
  • model: ?
  • 測定距離: 体育館内から、50m程度先の事務室の電子レンジ
  • この機種は断続的に2.4GHzを照射しているタイプ
電子レンジ値の波形(2530~22450MHz付近)、2465MHzはZigBee

コードレスホン (2.4GHz)

事例1:

  • maker: ?
  • model: ?
  • 通話状態:Sweep -160[s]~-250[s] (縦軸)
  • 待機状態:Sweep -250[s]~-322[s] (縦軸)
    • ※ ~-160[s]まではBluetoothの波形
  • 測定距離:?
  • 特徴:広範囲に電波を発信、待機状態でも広範囲に電波を利用し、通話状態になると高出力で、高密度な電波利用状態

シリアル無線機器 (2.4GHz)

  • maker: ?
  • model: ?
  • 測定距離:?
  • 【参考】WiSpyとAirMagnet spectrumの比較
    • 周波数が定常的に電波を発するとWiSpy(Ver4)でも電波の形状が読み取れます
シリアルモデム (左:WiSpy(時間軸は上から下に)、右:AirMagnet(時間軸は下から上に))

ビデオトランスミッター (2.4GHz)

  • 1~4万円程度で販売されている。監視カメラ用、盗撮カメラ用などとして販売されていることが多い。
  • 最近の製品はデジタル式(無線LANなど)を用いた製品に移行している様子
  • 主な設置場所:建物の外周、トイレ、更衣室など
  • 高出力な電波を出している場合には電池駆動は難しいので、近くに電源があるハズです。
  • 無線LANと同じ周波数帯域(チャンネル領域)で使用されている場合には、無線LANの通信が負けます

事例1:アナログ式のビデオトランスミッター

  • maker: ?
  • model: ?
  • 測定距離:? (多分1m以内)
  • 特徴:「とがった山」の形状。粗悪な製品(下記事例)は”高い山”の「両隣に小さな山」が出来ます
  • 電子レンジは電波が移動するのに対して、アナログビデオトランスミッターは、同じ周波数を定常的に利用
  • 下記の事例はAirMagnetのサンプルデータ

2.4GHzを用いたラジコンプロポ

  • ラジコン業界として、アナログ式(27MHz、40MHz)から2.4GHzを用いたデジタル式ラジコンプロポに移行しているために、今後増える可能性が高い
  • 日本では2005年ごろから製品が販売される。2010年頃から製品のほとんどがデジタル式しか販売されていない様子

事例1:

  • maker: 双葉電子工業株式会社
  • model: 6EX (FASST方式)
  • 測定距離: 1m以内
  • 特徴:Bluetoothに近い波形です。
  • ラジコンメーカー間で規格化されてないらしいので、メーカーや機種によって波形が変わるかも。
  • 【参考】WiSpyとAirMagnet spectrumの比較(上記の2.4GHz ラジコン)
    • WiSpyでは電波の”波形”が読み取り困難です(認識できない)。
2.4GHzラジコン (左:WiSpy、右:AirMagnet)

2.4GHzを用いたゲームパット

  • maker: Logitech
  • model: ?
  • 測定距離: 数十m~1m
  • 特徴:1つのゲームパットで約20MHz間隔で複数の周波数の電波を用いて通信している
    • 同じ機種を同時に複数使うと誤動作する機種もあるみたいです