海外で無線LANを使う

ロボットのデモなどで海外で無線LANを使う場合の注意事項などを記載します。

海外での注意事項

海外では無線LANで利用できる周波数帯域(チャンネル)が若干違います。

2.4GHzであれば、日本では14chまで使える事になって ますが(※1)、海外では1~11chまでか、1~13chまでが多いです。また、5GHzについては、日本では、W52(36ch~48ch)、 W53(52ch~64ch)、W56(100ch~140ch)の利用が可能ですが(2007年時点、アメリカなのでは149ch~161chなども使 えたり、国により利用可能な周波数が違います。(※2)

(※1:海外製のチップセットの普及と共に、14chを使える無線LANデバイスは現在入手は困難です)

(※2:海外で5GHz帯域の無線LANアクセスポイントを入手するのは大変です。ノートパソコンには11a/nが内蔵されていることは多いですが、アクセスポイントが売られてません。ほとんどは2.4GHzの製品しかないです)

お勧めデバイス

下記に製品はファームの書き換えで、利用可能な周波数を、各国の周波数(チャンネル)に変更出来る無線デバイスです。海外でのデモが多いロボットには有効です。(なお周波数の変更の仕方はコンテックの営業からもらう必要があるのでご注意ください)

いくつかの国では認証も取得しているので、量産機器のシステムに組込むのに最適です。

また、2.4GHzは日本同様に海外でも、電波状況は混沌としている為、ロボットのデモでは苦労します。しかし、5GHzの機器は日本以外の海外では、ほぼ利用されてません(※2)。おそらく2.4GHzに比べると指向性の高すぎる事や、遠くまで飛びにくいことから、あまり一般に普及してないと思われます。その為、海外では、2.4GHzよりも5GHzでの利用が有効です。

(※2:ノートパソコンの無線LANには内蔵されてますが、海外では5GHz対応のアクセスポイントが入手困難です)

コンテックさんから5GHzの指向性アンテナも販売されているので、合わせて購入をお勧めします(在庫限りらしいです)

  • コンテックの機器のポイント
    • 「日本版」と「海外版」の形状は同じなので、簡単に乗せ換え可能
    • RJ-45で、LAN経由での接続なので、OSに依存しない
    • 内蔵(パッチアンテナ)・外付けアンテナに対応可能、ダイバシティアンテナ
    • IEEE802.11a/b/gに対応
  • コンテック社製AP(外付け用)
    • 品名:IEEE802.11a/b/g準拠 海外向けPoE対マイクロアクセスポイント
    • 型番:FX-DS540-APDL2-U
    • コンテック通販サイト
    • 価格:5万円ぐらい
  • コンテック社製AP(組込み用)
    • 品名:IEEE802.11a/b/g準拠 海外向けPoE対マイクロアクセスポイント
    • 型番: FX-DS540-STB-M-U
    • コンテック通販サイト
    • 価格:5万円ぐらい
  • コンテック社製 5GHz帯域専用 指向性アンテナ
    • 品名:FLEXLAN(R)シリーズ 平面アンテナ(5GHz 指向性専用アンテナ)
    • FX-ANT-A10
    • コンテック通販サイト
    • 価格:3万円ぐらい