愛洲氏顕彰祭・剣祖祭

五ヶ所浦は陰流の流祖、愛洲移香斎の出身と考えられる愛洲氏の地であり、戦前より愛洲移香斎との関係は取り上げられていました。

昭和57年、中世古祥道先生等により愛洲氏や愛洲移香斎の研究が進み、愛洲移香斎顕彰会発足※1の運びになったようです。その少し前より愛洲移香斎に関連した流派を呼んでの演武会が行われていたようで、当初は三重県内で柳生新陰流居合を行っていた師範などが呼ばれて演武していたそうです。そのうち、桂清吉氏が熊本で新陰流が行われている事を知り、昭和55年の春、熊本の相川学先生へ連絡を取り五ヶ所浦での演武を依頼しました。この際、京都大原に在住していた志岐先生と演武が行われました。

以降、毎年8月後半の日曜日に愛洲移香斎を顕彰した祭り「愛洲氏顕彰・剣祖祭」が開催されており、平成25年で32回目となります。写真は戦前に五ヶ所城址に建てられた『愛洲氏顕彰碑』です。剣祖祭では、顕彰碑前で愛洲移香を顕彰する各地の剣術・居合等の流派による奉納演武が行われており、肥後・新陰流も参加しております。

○第35回剣祖祭

2016年8月21日(日)に開催され、東京稽古会会員も参加いたしました。

愛洲氏顕彰祭・剣祖祭:『観光三重』の今年の剣祖祭についてのページ

○第34回剣祖祭

2015年は8月23日(日)に開催され、天候にも恵まれ三年ぶりに愛洲公顕彰碑前で演武が行われました。肥後・新陰流は三学・組太刀(猿飛)・位詰を演武し、当会のメンバーも参加いたしました。

写真 剣祖祭演武が行われる、愛洲城址の顕彰碑


  • ~南伊勢ええとこ~ 南伊勢町行政チャンネル『150925特番 剣祖祭』

○第33回剣祖祭

2014年は8月24日(日)に開催されました。詳しい情報については以下のリンクを参考にしてください。当会のメンバーも奉納演武に参加いたしました。

第33回 愛洲氏顕彰祭・剣祖祭のお知らせ/剣祖祭実行委員会

第33回剣祖祭プログラム(平成26年度)

○第三十回剣祖祭奉納演武の様子 (平成23年)

※1愛洲移香顕彰会『剣祖祭の二十年』平成13年8月19日

愛洲移香斎顕彰会趣意書

昭和九年、郷土の先達橋川大観氏、中村佐助氏等有志は真珠王御木本幸吉氏の絶大なる後援を得て、愛洲顕彰会を結成しました。神宮皇學館、神宮司庁、神宮文庫等から多くの学者を迎え、五箇所城址をはじめとし愛洲氏に系る史蹟をつぶさに踏査して各地に散存する資料の蒐集に力を尽しました。同十年には大西源一著「南朝の砥柱」を発行、同十一年五箇所城址を整備して「愛洲公顕彰碑」を建立、天下に公にし、同十三年三重県より史蹟の指定をうけました。」「「南朝の砥柱」の著者大西源一氏は、この愛洲氏一族の中に、日本剣道の源流愛洲移香斎久忠(愛洲陰流々祖)のあることをあげ、史料やその後裔の消息についても書いておりますが