台座 壱


撤去後、
先生の銅像は図書館地下書庫に安置されていた。
しかし、そこに台座部分は無かった。

概観から推察するに
重量も相当なものであるはず。
書庫への搬入が困難であるのは当然であろう。


そこへまたもや貴重なタレコミが舞い込む。

dai
(ありがとうございます!>吉田住民様)


おそらく台座部分については
銅像撤去時に解体廃棄されたものとばかり思っていた。


何事につけても 「思い込み」は禁物である。


dai

平成十五年、四月某日。
満開の桜に覆われた古都。
新入生の面々が初々しい。


タレコミに示されていた場所へ向かう。


A号館の南東の角を曲がった辺りにそれはあった。


「おっ、これかぁ!」


おば様が懸命に清掃されている側で
思わず声をあげる。








dai dai

まさしく台座とおぼしき石造りの立体。


即座に石塊のすぐ側まで入りこみ、
枯葉に埋もれた部分を掘り起こす。
ちょっとした考古学者の心境である。


以下検証である。


dai

石塊を三方向(図中:A、B、C)から鑑定。


dai

A:「折田先生像」プレート大の窪みと
  プレート固定用と思われる穴が二つ。
  つまり、こちら側が台座前面であると思われる。


dai

B:Aの裏面には大きく削られた部分がある。
  ちょうど台座背面のプレートのサイズの大きさである。


dai

C:上面だと思われる面
  銅像の直下、台座が一段内に削られている点。
  赤いペンキの跡。
  (参考写真は「グレートムタ」
  台座に残っているペンキが実際に
  グレートムタのものであるかは不明。)


「間違いない。。。。」
そういい残し、現場を去ることにした。

プチ考古学者気分を存分に堪能できた。


dai

しかし当局は
なぜ台座をきちんと廃棄しなかったのであろうか、
下地が柔らかい場所に置いてあるところを見ると
いつの日か銅像を復活させるつもりだったのであろうか。
そうならば、
その時が来るまでの間
せめてシートなどで台座も優しく覆っておいてあげたい。




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