第5回生態進化発生コロキウム | 2017.12.28 (Thu)
当日の様子
まずは石川麻乃(オーガナイザー)から開会のご挨拶
ゲストスピーカー1人目は安藤俊哉さん(基生研)
ゲストスピーカー2人目は廣岡俊亮さん(遺伝研)
楽しい発表と鋭い質問で会場も盛り上がります!
今年は駒場キャンパスをお借りして、講義室が満員になる50人以上のみなさんに集まっていただきました!
会場を手配していただいた山道真人さんありがとうございました!
さてさて、お待ちかねの懇親会!!
みんなの研究や興味の話を肴にワイワイ盛り上がりました。
また来年も楽しい研究をできるようにがんばりましょう!
(東山さん、写真提供ありがとうございましたー!)
日時
2017.12.28 (Thu) 12:00-
会場
東京大学駒場キャンパス15号館104号室 (今年は駒場キャンパスです!!)
ゲストトーク
安藤俊哉(基礎生物学研究所)「昆虫の翅の多様な色彩が進化してきた遺伝的基盤の理解に向けて 〜テントウムシとチョウを例に〜」
廣岡俊亮(国立遺伝学研究所)「藻類の酸性環境への適応戦略」
プログラム
12:00- 昆虫の翅の多様な色彩が進化してきた遺伝的基盤の理解に向けて ~テントウムシとチョウを例に~(安藤俊哉)
12:30- 藻類の酸性環境への適応戦略(廣岡俊亮)
(10分休憩)
13:10- ミズタマショウジョウバエDrosophila guttiferaの模様ができる仕組みを調べ、機能を考える(越川 滋行)
13:25- エンハンサーはどこからくるの?:シス調整配列獲得による形態変化(毛利 亘輔)
13:40- 二枚貝類におけるTALE遺伝子の更なる拡張と初期発生の進化(守野 孔明)
13:55- 表現型可塑性の進化研究のジレンマ克服に向けて:周期性単為生殖ミジンコを利用した遺伝学(宮川 一志)
(10分休憩)
14:20- 顔面構造は胚原基の曲げ伸ばしで説明できるか?:上あごの骨格と神経の発生から(東山 大毅)
14:35- 翼手目のエコ―ロケーションの進化的起源(野尻 太郎)
14:50- カブトムシの角原基にみられる折り畳みの細胞生物学的形成要因について(後藤 寛貴)
15:05- 翅を無くしたフユシャクガ-発生の過程で翅の退化が生じるしくみ-(新津 修平)
(15分休憩)
15:35- カタツムリから考える種分化・多型の維持・共進化(山道 真人)
15:50- 性を維持する分子基盤の解明(小林 和也)
16:05- オオオサムシ亜属の種特異的交尾器形態に関わる候補遺伝子群の発現パターン (野村 翔太)
16:20- グルメvs.味オンチ:タテハチョウ類におけるジェネラリスト種の進化(鈴木 啓)
(10分休憩)
16:45- 水草から挑む葉の生態進化発生学 (古賀 皓之)
17:00- 葉緑体ドロボウ渦鞭毛藻、ヌスットディニウムから探る細胞内共生の進化(大沼 亮)
17:15- マメ科植物ミヤコグサに共生する根粒菌の遺伝的変異と共生遺伝子の水平伝播(番場 大)
17:30- 環境変動に対するアマモ場生物群集の応答解明を目指して(井坂 友一)
(10分休憩)
17:55- トンボの脱皮・変態機構の解明に向けた実験系の確立(奥出 絃太)
18:10- “寄生”の全体像の解明を目指して: リーフマイナーの寄生蜂を例に(青山 悠)
18:25- 食材性カミキリにおける生体内セルロース分解の可視化(長峯 啓佑)
ゲストトークと口頭発表の要旨はコチラ
参加方法
事前申込制とさせて頂きます。
参加を希望される方は、下記の項目について電子メールで、
石川麻乃:asanoishikawa (a) gmail.com
石川由希:comicalcomet (a) gmail.com
にお送りください。
メールの件名は「第5回生態進化発生コロキウム申し込み」として下さい。
〆切は12月15日(金)です。
1)お名前(ふりがな)
2)ご所属、ご身分
3)メールアドレス
4)口頭発表の参加/不参加(自己紹介として、参加者の研究内容を発表する時間を用意しましたので、振るってご参加ください)
5)発表を希望される場合は、演題、発表要旨300字程度(要旨はwebで公開します)
6)懇親会への参加/不参加(情報交換の場として、ぜひ懇親会までご参加下さい)
About us|生態進化発生コロキウムについて
地球上の生物が見せる驚くべき多様性は私たちを強く惹きつけてやまない。このような多様性はどのようにして生まれ、維持されてきたのだろうか?
私たちはこの多様性の進化プロセスを、生態と発生というふたつの観点から理解したい。生物の多様な形質は、ある生態学的な機能を満たすよう進化する一方、実際にそれぞれの形質を作り出すのは個体内の発生生理メカニズムだからである。さまざまな生物の発生生理メカニズムの解明は、生物の多様性の由来だけでなく進化的保存性や収斂をも説明するかもしれない。また、生物の発生自体も完全に外部環境から独立してはいない。移りゆく不安定な自然環境下において、 発生が可塑的に改変されることでより一層の多様性がもたらされるのである。
多様性を研究することは茨の道である。飼育系すら確立されていない研究材料に対して、世の中に星の数ほどある研究手法をどのように適用したら良いのか? このとき安易に得られるモデル生物のプロトコル1枚よりもずっと役に立つのが、同じように非モデル生物に立ち向かっている同僚たちの成功談や試行錯誤の数々だろう。
そこで、生物の生態と発生と進化を結ぶ若手研究者が集い、情報交換をする場として本会を設けたい。現在の研究を名刺代わりに、現在と未来にわたり生物多様性の研究を発展させる同志作りの場としたい。
Organizers
石川 麻乃(国立遺伝学研究所 集団遺伝研究系 生態遺伝学研究部門)
石川 由希(名古屋大学 大学院理学研究科 生命理学専攻)