ここでは、Belsimtekよりリリースされた1950年代を代表する名作戦闘機モジュール、ノースアメリカンF-86F“セイバー”について、実機フライトマニュアル及び、Belsimtek公式サイトの資料を参考に紹介していきます。
極力マニュアルに忠実な文体での表現を心掛けておりますが、筆者の英語力諸々の都合上、誤訳、意訳成分を多く含んでいる事をご了承くださいm(_ _)m
F-86Fセイバーは、軸流式ターボジェットエンジンを搭載した高性能な全金属製単座昼間戦闘機である。
このタイプのセイバーは、同シリーズでお馴染みの特徴的な後退翼を備え、引き込み脚やスラット型フラップ、胴体内蔵式のスピードブレーキ等のごく一般的な装備も備えている。
エルロンと水平尾翼を駆動する不可逆式油圧コントロールシステムは、幅広い速度域で理想的な操縦特性を保持する。また、同システムが内包しているアーティ フィシャル・フィール・システム(artificial-feel system)は、スティックに求められる空力的な抵抗感を人工的に再現し、より快適な操縦感覚を提供する。
スタビライザーはエレベータと統合されており、水平尾翼全体が可動する全遊動式となっている。
セイバーは本来、高速度、高高度戦闘機としてデザインされた航空機であるが、外部兵装ラックに爆弾やロケット、ミサイルを搭載して地上支援作戦に従事可能な能力も持ち合わせている。
武装
セイバーはブローニングM3機関銃(口径:12.7mm 発射速度:1100発/分 装弾数:300発)を機首に6門備えているほか、主翼下面に取り外し可能な兵装ラックを取り付ければ、爆弾やロケット、そしてミサイルといった各種兵装を装備することもできる。
エンジン
ゼネラル・エレクトリック"J47-GE-27"軸流式ターボジェットエンジンは、海面高度にて静止した状態で約6090 lbの推力を生み出す。
空気はコックピットの下部に開けられた直線的なダクトを通りエンジンへ取り込まれ、まず12段の軸流式コンプレッサーで圧縮される。その後圧縮された空気 に燃料が噴射され、混合気となって燃焼室へと導かれる。エンジン始動時に一度点火が確立されると、その後は絶え間なく流入する混合気により燃焼が継続され る。燃焼室から高速度で排出された高温の燃焼ガスはタービンを回転させ、同軸で接続されたコンプレッサーとエンジンアクセサリーを駆動する。
エンジン区画に隣接する胴体前部燃料タンクとコックピットは、防火隔壁により仕切られている。また、エンジン区画内にも防火隔壁が備えられており、前後に 分割された構造を取っている。前部区画にはコンプレッサーとアクセサリーセクションが、後部区画には燃焼室とタービンセクション、テールパイプが含まれ る。
構成と各部の名称
スペック