ジョイスティック

独断によるジョイスティック+その他デバイス類の紹介です。

フライトシミュレータ入門には次の優先度でデバイスを揃えることをお勧めします:

  1. ジョイスティック+スロットル

  2. ヘッドトラッキングデバイス

  3. ラダーペダル

現代機はHOTASと呼ばれるアイデアにもとづき、操縦桿とスロットルから手を放さずに主要な操作をできるようになっています。

この操作を再現するためには割り当て可能なスイッチや軸の十分にあるデバイスが欲しいところです。

4-5万円ほど出せるなら一番のオススメは:

  • Thrustmaster HOTAS Warthog

  • CH Products FighterStick + ProThrottle

のいずれか

2-3万円台でHOTAS環境を手に入れたい場合は :

  • Logicool X56

  • Logicool X52 Pro

  • Thrustmaster T.16000M FCS + TWCS Throttle

のいずれか

1万円代となると:

  • T.Flight Hotas X / T.Flight Hotas 4

になるでしょうか。

最低限ジョイスティック+スロットルさえあれば現代機シミュレータを遊ぶには十分です。

もし視点操作やラダーコントロールを快適に行うのであれば、追加でヘッドトラッキングデバイスやラダーペダルを購入するとよいでしょう。

以下に現在手に入る(かもしれないものも含めた)フライトシミュレータ向けデバイスをリストしました。

A-10C ワートホグ 攻撃機のHOTASシステムを再現したレプリカ系ジョイスティック。操縦桿部分はレバーが足されていてどちらかと言えばF-16操縦桿のレプリカになっている(ただしキャッスルスイッチはA-10C仕様)

操縦桿のバネが重たいので慣れるか腰の位置に固定することで楽になります。スプリング交換や操縦桿の延長パイプ、感圧化ベースなど様々な改造パーツもサードパーティから販売されている。

感圧ベース:

FSSB R3 Lighting - Realsimulator

延長キット:

Warthog Extensions by Sahaj

T.A.R.G.E.Tドライバーでスクリプトの作成も可能。スロットル側の軸が少ないのでレーダーエレベーションとFOVズームのどっちにフリクションレバー軸を割り当てるか悩みどころ。

DCS:A-10C モジュールを起動するとデフォルトすべてのスイッチに実機通りの割り当てがされている(トリムスイッチのみ要割り当て)。他モジュールでもボタンの多さゆえに割り当てに悩まずに済むという利点も考慮すると、フライトシム初心者にこそオススメしたい。 清水の舞台から飛び降りよう。

ジョイスティクあるいはスロットルの単体販売も存在する。

CH 3点セットと呼ばれるジョイスティック+スロットル+ラダーペダル。

外側はプラスチック製だが内部パーツは金属製で堅牢、ラダーペダル以外は10年くらい使い続けている人も多いといわれるくらいに信頼性が高い。

ヘッドトラッキングデバイス、すなわち自分の顔が向いた方向にゲーム内の視点を移動させます。

首の振り向き量を増幅してゲーム画面に反映させるため、モニターを見ながら顔を少し動かすだけで、ゲーム内の後方視界を確認することが可能。

フライトシミュレーターユーザーの間では極めて広く普及しています。対応タイトルであればその他レースシミュレーターやARMAシリーズなどにも使用可能。一度使えばマウスやハットスイッチでの視点操作には戻れないほどの快適性と没入感がある。

TrackIRの値段が高く感じるようなら、顔認識方式のFaceTrackNoIRや、無料ヘッドトラッキングソフトウェアのOpenTrackおよびOpenTrackで使用するための改造Webカメラやサードパーティー製のクリップデバイスも安価に流通しています:

FaceTrackNoIR - SourceForge

TrackHat - The lowest cost complete head tracking solution

DelanClip: Delan Engineering UK | PC Head Tracking

ヘッドホンを使用しない方向けにはクリップの固定にカチューシャの使用がお勧め。

カスタマイズ可能なラダーペダル。

主に地上での機体操作と離着陸時のブレーキング、空中でのヨーイングに使用する。

現代戦闘機では空中でラダーを使用することは滅多にないので優先度は低いため、単にペダルが欲しいだけならもうちょっと安価なラダーペダルでよいかも。

Slaw Device RX Viper Rudder Pedals

最高級ラダーペダル、自動車用のダンパーをバネの代わりにインストールして使用することも可能。

昔はペダル部分がF-16のレプリカになっているバージョンと、Bf109のレプリカバージョンを販売していたが、今はオリジナルデザインのペダルのみ販売している。

VRヘッドセット、現状で以下のフライトシミュレータはVR対応しています:

  • DCS World

  • IL-2 Battle of Stalingrad

  • AeroFly FS2

  • Prepar3D v4.2

  • X-plane11 (beta)

  • Microsoft Flight simulator X (アドオン)

IL-2 Cliffs of Dover BLITZ が対応予定、Falcon BMS は未定(開発者は渋ってるけど噂で4.34が対応するとかしないとか)

解像度はまだまだ厳しいがコクピット内のパネルに顔を近づけるなら文字は読める。DCSとIL-2 BoSならズーム機能実装。ドッグファイトも敵機の機影の輪郭が詳細に見えないだけで目視はモニターより楽(個人の感想)。

モニターではわからなかったコクピットの立体感を把握できるのが感動的です、こればかりは体験しないとわからない。

Riftはガンマがすこし明るいので(1.8相当?)、DCS Worldではコンフィグでガンマ調整するのが吉。

HOTAS Cougar

F-16のHOTASシステムのレプリカ系ジョイスティック、生産終了品。操縦桿の出来はWarthogのが圧倒的にいいのでスロットル目的で買うのが吉。

サードパーティからスロットル単体のUSB化デバイスが販売されている。

TUSBA USB adapter - Realsimulator

設計に問題があり普通につかっているとスピードブレーキスイッチのケージが破損したりあちこち壊れたりする。生産終了した唯一の民生向けF-16スロットルレプリカなので、きちんと適切に寿命延長改修できる人が大切に大切に取り扱ってください。筆者からのお願いです。

寿命延長改修ノウハウはこちら:

Cougar world

こちらも感圧化改造キットなどサードパーティから販売されています。

Logitech flight System G940

今となっては絶滅したフライトシミュレータ向けFFB(フォースフィードバック)ジョイスティック、一製品にスティックもスロットルもラダーペダルもすべてセットでついてくる。生産終了品。

人柱希望、PAKFAの操縦桿のレプリカ。

小指側のレバー部分が軸になっているので、DCS:L-39CやYak-52、IL-2のロシア機などを実機通りのブレーキコントロールするのに向いていると思われる。

KG12 WWII Combat Grip という大戦機(Bf109?)の操縦桿のレプリカグリップがついてくるオプションもWWII系シミュレータユーザー向けに存在する。

VPC MONGOOS T-50 FlightStick

VPC MONGOOS T-50 Throttle

Vipril社の T-50 レプリカ系ジョイスティック+スロットル

T.16000M FCS Hotas

TWCS Throttle

T.Flight Rudder Pedals

スラストマスター社の廉価版ジョイスティック・スロットル・ラダーペダル

T.16000M だけボタン数が少ない気がするので、これだけCH社の Fighter Stick を代わりに購入して残りのスロットルとペダルを買えば安価なフライトシム環境がそこそこの値段で手に入ると思われる。

TWCS Throttle はツインスロットルでないことを除けばボタン配置がF/A-18Cのスロットルにとても似ている。

ボタン・軸数的にはほとんどのDCSモジュールで困ることがないと思われるジョイスティック。

ボタン割り当てはModifierやモード切替など多用してひと工夫する必要があるかもしれない。

Suncom SFS Stick

Suncom SFS Throttle

F-15 のHOTASシステムのレプリカ系ジョイスティック+スロットル、生産終了品、そもそもUSB製品ですらない。

Logicool G X56 VR Simulator Compatible HOTAS Joystick

めっちゃ壊れやすいので正直おすすめしない

Logicool G X52 Professional Space & Flight Simulator HOTAS Joystick

Logicool G X52 HOTAS joystick

ボタン数はやや心もとないがABディテントと二段トリガー付きなのがGOOD。他に同様の条件を満たすジョイスティックはWARTHOGのみ。個人的にABディテントは戦闘機飛ばすには必須だと思います。

T.Flight Hotas X

T.Flight Hotas 4

スラストマスター社の最安価ジョイスティック+スロットル。

スティックひねり軸の他にスロットル側に指ラダー軸もついてる。ボタン数はさすがにめちゃめちゃ少ないのでキーボードか左手デバイスやゲームコントローラと併用して遊ぶのがいいと思われる。

Microsoft Sidewinder Force Feedback 2 Joystick

今となっては絶滅したフライトシミュレータ向けFFB(フォースフィードバック)ジョイスティック、生産終了品だがヤフオクとかで腐るほど出回ってる。MSFSX遊ぶとけっこう強烈なFFBをぶんぶん振り回してくれるので楽しい。DCSほどのハードコアシミュレータを遊ぶにはボタン数の少なさがネックか。

Xbox One ワイヤレス コントローラー

これ自体を機体の操作に使ってもいいし、T.Flight Hotas Xなどの安価なジョイスティックのボタン数を補うのに使うのもアリ。センサー類の操作などに適していると思います。