離着陸
トラフィック・パターン
アクティブな滑走路の周辺にはトラフィックパターンと呼ばれる飛行経路が存在し、滑走路を一辺とする長方形の形をしています。標準的には左回りのコースとなり、有視界飛行で着陸を行う際に使用します。
複数人で同じ滑走にアプローチする際、無線で現在自分がどのレグを飛行しているか伝え合うことで交通の混乱を避けられます。
アップウィンドレグ
アクティブな滑走路の方位に従って飛ぶコースをアップウィンドレグと呼びます。滑走路の方位はその時間の風の向きで決まり、基本的に航空機は向かい風の中で離着陸を行うため、アップウィンドと名づけられています。
クロスウィンドレグ
離陸後、アップウィンドレグから左へ90度旋回して横風の中を飛ぶコースをクロスウィンドレグと呼びます。
ダウンウィンドレグ
クロスウィンドレグから左へ90度旋回して追い風の中を飛ぶコースをダウンウィンド・レグと呼びます。着陸のため滑走路にアプローチする場合、通常このコースへ斜め45度から侵入することが多いです。また、着陸を行う場合、次のベースレグへ向けて旋回する直前にギア・フラップを降ろすことが多いです(※機種や部隊により諸元は異なります)。
着陸する滑走路のスレッショルド(滑走路末端)が左斜め後方に見える位置まで飛行したら、ベースレグへ向けて旋回します。
ベースレグ
飛行場(ベース)へ向けて侵入を開始するためのコースです。ここからファイナルへの旋回で機体の位置と機種の方位が滑走路の延長線上に並ぶように調整します。
ファイナル
滑走路へ向けた旋回が終了した状態をファイナルと呼びます。
目視での着陸
ギアを降ろし、フラップも一番下まで降ろしていることを確認しましょう。ギア・フラップを操作するレバーの位置、およびコクピットに存在する場合はインジケータを確認して現在のギアとフラップの位置が着陸に適正であることを確認します。
機首や空港によりますが、大抵の場合2.5度の降下角で滑走路のスレッショルドへ接地できるように調整します。
HUDのある機体の場合はピッチスケールの-5度と0度の線の間にFPM(フライトパスマーカー)を置き、そこに滑走路のスレッショルドが来るように調整すると良いでしょう。スレッショルドがFPMの下に来るようであれば高度が高すぎますし、上に来るようであれば高度が低すぎます。
高度が低すぎる場合はスロットルを開いて速度を足し、高度が高すぎる場合はスロットルを絞って高度を下げましょう。着陸の際は高度をスロットルで調整することを覚えてください。
着陸には最適な速度が存在し、大抵の場合は離陸時の速度と同じか少し遅いくらいですが、現在の燃料や武装の状態を鑑みた機体の重量によって着陸に適正な速度は変化します。迎え角のインジケータがとりつけられている機体に乗っているなら、速度ではなく迎え角を基準に着陸を行うと良いでしょう。なぜなら着陸に最適な迎え角は機体の重量に関わらず不変だからです。重量が重ければ同じ迎え角で同じ降下率を保つのに必要な速度は増し、軽ければ速度は低くなります。
ただし、迎え角はピッチ入力によって瞬間的に変化しますので、着陸に最適な迎え角がピッチ入力なしで示されるときの速度を確認して、その速度を維持するように着陸するのが良いです。
F-5EやF-15Cのコクピットには迎え角計が存在し、三角の白い矢印で着陸に最適な迎え角が示されています。
F/A-18CやF-16CのHUDにはFPMの左側にホチキスの針のような形をしたステープルという印が表れ、FPMがこのステープルの上端と下端の間に納まるよう飛行すると着陸に最適な迎え角で飛行していることを示します。F/A-18CとF-16Cでは迎え角によるステープルの移動方向が逆なので気を付けてください。
F-5EやF/A-18C、F-16C にはHUDの左側に迎え角の状態を示すランプ型のインジケータが取り付けられており、最適な迎え角で飛行している場合は真ん中のランプが点灯します。
Falcon BMS のKoreaシアターからKwangju基地へのILS RWY 20 アプローチチャートで読み方を確認します。
まず、チャートの左上に記載された通り、TACANを地上091Xに合わせます。順にTWR欄に記載されたタワー周波数、ILS周波数(111.1)を設定します。LOC 200 より、ファイナルでキャプチャするローカライザは方位200度を示します。
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